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檻の中のトラじゃあるまいしね! マカピーな日々#0564

マカピーです。

一気に夏になるかと思ったら、予想に反して寒い南アのダーバン。

夜のとばりが降りたころ、冷たくなった脚をさすりながらこのままベッドに入った後でもこのままでは寝つかれないのがわかるのでした。

そこでマカピーの住処である「アボカド・コッテージ」の二間続き部屋を行ったり来たりして動いて脚を温めることにしました。

地元の酒「Amalula(アマルーラ:クリームリキュール)」を飲んだせいなのか、幾度も狭い空間を行ったり来たりすることで思い出したのは乳幼児だった息子を抱いていたマカピー自身でした。

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すると、ありありとフィリピン・マニラやイエメン・サナアの自宅での様子がよみがえってきたのでした。

オイオイ、なんで過去に戻るんだよ!

2歳違いの3人息子たちは、それぞれ乳児の頃はたっぷり母乳を飲んだ後に夜中に目覚めることは珍しい、とても親孝行息子たちでした。

それでもいずこも同じで、時々は何の理由なのか一旦泣き始めると止まらなくなるものでした。

寝つきの良いマカピーはその声にほとんど気が付かないのですが、子供の動きには神経が行き渡っている母親であるマカピー妻が揺り動かすのですが、それでも気付かない場合はマカピー妻がベッドから蹴りだされて初めて状況に気づくのでした。ヤレヤレ

私の仕事は終了しましたので後はアナタがどうぞ!っていう意味です。

「ラジャー!マカピー出動します!」

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ルーチンというのはすごいもので、まずオシメ(当時はすでにパンパースもあったけれど高価だったので昔ながらの布製オムツだったんです)の湿りを確認して、眠気まなこでも暗がりの中でオムツシートをセットしてあるオシメをあてがうことができました。

素晴らしい!

それでも泣き止まない場合は、「お腹が減ったかな?」と台所へ行きサッとお湯で溶かしたミルク(Infant Fomula)の温度を手の甲で確認してから、乳児にあてがうこともできたのでした。

えらい!

こう書きながらも「まるでアナタが一人で子育てしたようなこと言わないで!」というマカピー妻の声が聞こえましたけど。(苦笑)

そこまでしても、泣き止まないってこともあります。

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こうなると、最終手段は息子を腕(かいな)に抱いて歩くんです。

ひたすら廊下など物に突き当たらない場所を延々と行ったり来たり。

動きが止まるとまた泣くのでぐっすり眠りにつくまで背中をもう一方の手のひらでポンポンしながら。最初は子守唄を歌ったりしますがやっぱり適当な振動が乳児に心地よい様でした。

本当は母親が抱くと一発で泣き止むというマジックを知っているのですが、その魔法使い自身は熟睡しているので、決してお願いできませんでした。

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今更ながら、当時を思い出してみると、不思議と「大変だった」とは感じないのです。

ただ、日本にいなかったので両親に頼んだりすることもできずマカピー妻と二人で夢中で子育てしていたんだなあって思う。

それと同時に、むしろマカピーは3人の息子たちに感謝するんです。

ヘッポコ父親だったマカピーは幾度となく彼らをベッドから落としたにもかかわらず、ちゃんと?成人してくれました(苦笑)

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今は、そんな彼らが今度は自分の子供を抱きかかえながら廊下をうろうろする日が来る様子を、重くなった瞼の向こうに思い描きながら、相変わらず行ったり来たりを続けるのでした。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。マカピーは今気持ちよく酔ってまーす


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マカピー
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