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大晦日も関係無しだ! マカピーの日々 ♯1631
マカピーです。
ボルネオ島北部マレーシア国サバ州で年越ししています。
ちなみにサムネ写真のランドクルーザーFJはマカピーのものではありません!
近所で見かけたのですがとても良い状態だったのと、マカピーはいつかはこの車に乗りたい憧れがあったから撮影したものです。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、マカピーのサバ州で乗っている愛車はRav4で2000年製造で購入時には走行距離は優に10万㎞を越えていましたから、相当使い込んでいます。
満身創痍ながらもこちらの期待に応えて頑張る愛車に、「お前は偉いなあ。元気でね」って言ってあげるマカピーでした。
Rav4の災難
さて、マカピーが5ヶ月間に及んだフィリピン滞在を終えて帰ってくると、愛車は2ヶ月近くも動けない状態となっていました。
ハマナスレストラン2号店とアジズの事を、親戚関係にあるソリヒンがレストラン経験があり休職中だったというので、「渡りに船」とばかり彼に任せてでかけたマカピーとハナさんでした。
まさか長期滞在になるとは知らず、ソリヒンでの店の管理もやがてままならくなっても留守居組には無理で閉店したのです。
しかも家賃電気代なども滞納したままでインターネット接続も無くソリヒン自身の持ち出しで何とかスタッフ給金を支払って、アジズはソリヒンの実家に身を寄せマカピーが帰ってくるとなって店舗2階住居に戻ってきたのでした。
ところがマカピーを空港で出迎えるはずなのに来れないと言うので、マカピーの出発前のある晩ハナさんがアジズに問いただすと、ソリヒンが運転するRa v4が店舗近くの国道で犬遠はねてしまったとの事のでした。
高速走行だったのでバンパー、ナンバープレート、ラジエーターが破損して走行不能となったそうです。
ソリヒンにも金銭的余裕がないのでそのまま店舗前に放置されていたのでした。
初めてアジズからその事を聞いたハナさんはショックで体の震えが収まらず眠る事が出来ないで朝を迎えたと後日語っています。
相当の衝撃だったとアジズも後日言ってましたが、とにかく車が直らないとどこへも行けません。
近所でどこの店でラジエターを修理できるか聞いて直し、ナンバープレートを作り替え、エンジンオイル交換などをしたのですが、バンパーの破損は型式が古い事もあって中古部品が入手できません。
左サイドミラーも前オーナー時代から壊れたままで結索バンドで留めてあるだけなので直ぐにブラブラ状態になってしまいます。
何軒かワークショップで問い合わせるのですが、もうスペアパーツが流通していないと言われたのです。
かといって亀裂の入ったバンパー(プラスチック製)のまま走るのも嫌なのでテニスの仲間の一人に直せる所を尋ねました。
すると、「アイツが知っているはずだ」とちょうど車を駐車した男性を紹介してくれました。
車の状態を見て更にマカピーが交換部品の入手が困難だと言うと、彼は
「それだったら、補修してもらえばいいんだよ」と携帯電話で直ぐに近くに住むメカニックを呼び出し来てもらいました。
「ああ、直せるよ。サイドミラーも固定しちゃっていいんだったらやってあげるよ」
「おお、ありがとう。で、いつ車をお宅に持って行ったらいいかな?」
「明日も年末だけど、仕事しているから朝に連絡おくれ」
「了解。じゃあ明日よろしくね」
ワークショップはどこだ?
翌日、つまり2024年最後の日。
朝8時過ぎに電話を入れると、「すぐにでも大丈夫です」と言うので「じゃあ30分後ね」となかなかいい滑り出しです。
車に乗ってテニスコートの近くだからテニスコート脇の道路に車を停めて「着いたよ」とテキストして待つことにしました。
ところが、マカピーのiPhoneが無情にも「課金が必用です」と言ってきたのです。
「しまった!自宅のWi-Fiを使っていたので残金の無い事に気づかなかった」
そうだ、近くにアランの家具屋があるからそこから電話してもらおう!
早速お店に向かうと、ここも明日の元日以外は通常業務だとアランが昨日言っていました。
家具配達車の脇を抜けて店内に入ると、アランはいなくて代わりにアラン妻が掃除していました!
「オヤ、久しぶり。フィリピン(ミンダナオ)からいつ帰って来たの?」
「昨日よ。あなたたちこそずっといなかったじゃないのよ」
「あ、フィリピンのイフガオ州に5カ月もいたんだ」
「じゃあ、ハナはどこ?」
「それなんだけど、まだあっちにいるんだ」
「お店はどうしたのよ?」
「それが、2か月以上前に閉じて厨房機器などを売りに出しているところ」
「そうよね、商売はちゃんと自分で見ていないとダメなのよね」
「まったくその通りだね。ところで電話貸してもらえる。車の修理で来たんだけどその場所が分からないんだ。それで連絡したら携帯電話のバランス(残金)がないので使えないんだ」
「いいわよ。どうしたのよ?」
「犬を轢いちゃってあちこちボロボロなんだ」
「え?」
「マカピーが轢いたんじゃなくて、こっちにいない間に車も任せて使ってもらっていたんだ」
「・・・フーン。大変ね・・・」
ところが彼女の電話でも店の固定電話でも通じないのです。でも、ここで無駄話して時間を過ごすわけに行きません。
「あ、もしかして彼が来ているかも知れないので行くね。バイバイ」
マカピーはテニスコートに面した道路に戻りましたが、やはりメカニックはいません。
「すぐ近くの道路だって言ったけど、ここは学校があるだけで他に店なんか見えないしなあ・・・やっぱり携帯電話の課金をしてみよう」
マカピーは3軒目にショップの開いていたガソリンスタンドに行きました。
「トップアップの仕方知らないんだけど手伝ってくれる?」というと若い女性店員二人が対応してくれました。
長い数字列を入力するのをいとも簡単にやってくれました!
「これで使えます。ところで、どこからきたんですか?」最後に一人が尋ねてきました。
「あ、ボク日本人」
「へー!バハサ(マレー語)をしゃべるんですね」
「ずいぶん前に習ったけど、あまり上手になってないので恥ずかしい」
「そんなことないですよ」
「トップアップ手伝ってくれて、ありがとう」
そう言うとちょうどメカニックから電話がかかってきました。
ナイスなタイミングです!
こうして一時間遅れになったのですが何とか修理が開始されることになったのです。
行って見て分かったのはテニスコートの道路を突きあたりにある住宅でこのメカニックは仕事をしているのでした。
それに、家の前に修理中の車が二台あるだけです。
これじゃ、一人で行っても分からないよなあ。
こうして一時はどうなるかと思いましたが、彼が午後には仕上がったらまた迎えに来ると言ってマカピーの店まで送り届けてくれました。
えーっと、本当に今日は大晦日なんだよね。
至極普通の日なので疑ってしまいましたが、確かにカーラジオからは「ハッピーニューイヤー」と叫んでいて「どうやら年明けが近いらしい」ことが分かりました。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。本当にRav4は一日で直るのかしら?こうご期待!
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