なんで米国になんか行くの? マカピーな日々#0422
マカピーです。
学生時代に米国酪農実習に行ったことで、更に思い出したので追加します。
あの頃のマカピーは何か熱に浮かされたように、とにかく居ても立っても居られない様な気分だったのでしょうね。でもなんでムチャクチャな気分のカタマリ状態だったのかなあ?
当時の事を思い出すと、学校にはアマゾンの筏探検をした探検部の友達もいたけど、更に彼の先輩というのが「週刊プレイボーイ」に世界一燃費のいいホンダ50㏄バイク「カブ」?を証明する企画で旅費を稼ぎ、更にホンダからバイクの提供を受けていた人がいたのは、衝撃的だった。
「ナルホド、金が無くても企画勝負で旅ができるんだ!」って妙に感心しました。
それに、もう一人の友達がキリマンジャロへ登ってきた手記をガリ版のメチャクチャ汚い字で製本して、小冊子にして販売したのを見て「ありゃりゃ、あいつに先を越されちゃった!」って思いました。今ならKindle書籍ですよね!
そんなこんだで、親にはほとんど了承も得ずにマカピーが勝手に米国農業実習に行く事決めちゃったけど、順があべこべながらスポンサー様(両親・祖父母)には、実家に戻って正式に休学の許可を貰いました。
それで家族に実習先についての説明をしたんです。
マ:「酪農実習するのはアメリカのアイオワ州のOllie(オーリ)というところに行くんだ!」
祖母:「それは、どこにあるんだい?」
祖父:「だから、マカピーはさっきからアメリカだって言ってるじゃないか」
母:「で、アメリカのどのへんなの?」
マ:「(百科事典の世界地図をさして)合衆国の地図だとちょうど真ん中くらいかな。中西部って言われるミシシッピ川とミズーリ川にはさまれた州だよ」
祖母:「どうして、わざわざそんなところへ行くんだい?」
祖父:「聞いてないのかい?マカピーは一年間酪農の実習に行くんだよ」
祖母:「酪農だったら、このあたりでもやっている農場があるし、お前さんは去年北海道へ行ってきてるじゃないか?」
マ:「あれは夏休み1か月くらいバイトしてたんだ。今度は1年間の実習。人種が沢山いるというアメリカで、一番白人の割合が多い中西部の酪農地帯に行って見たかったんだ!(なんだか動機が不純?)帰ってきたら学校を卒業するまでもう一年残っているんで休学することになります、よろしくお願いします」
祖母:「そんなにまでして行かなくちゃいけないのかい?」
祖父:「もうマカピーが決めた事なんだから、黙って見送ってやるんだよ」
マ:「ちゃんと帰ってくるから!心配しないで。おばあちゃんも元気でね」
マカピーは説明しておきながら心配になりました。
そうだ、本当はどこにOllieがあるのかしら?
実家から県庁近くの地図屋さんへ行ってアイオワ州の地図を買ってきました。たった一枚の地図で輸入品だったので法外な値段だったけど、当時はgoogle mapもないし、個人で所有しようとしたら輸入したその地図しかなかったんです。
端から端までくまなく探して、やっと見つけた虫眼鏡で見る様な小さな町がOllieでKeokuk郡にあるのが分かりました。
ふーん、そもそもアイオワ州の州都ってDes Moines (デモイン)とはフランス語風だし、地名は先住民族が多そうだった。
そういえば昔見たNHK放映の「大草原の小さな家」のインガルス一家のイメージが広がりました。そうか、プレーリーの事を大草原って呼んだんだ。(実はインガルス一家アイオワ州に移住したのではなく、移住ルートの途中でアイオワ州を少し通過しているだけなんですけど)
あれからずいぶんの時が流れました・・・。
昨日近所のシネプレックスへゆき2019年のアカデミー賞米国映画『Green book』を観たのです。そしたら、懐かしいアイオワ州の都市Cedar Rapidsの名前が出てきて、周辺の収穫の終わったトウモロコシ畑の様子が画面いっぱいに広がると急に涙が込みあがってきたのでした。
もちろん、映画の内容も素晴らしく感激してクライマックスはハンカチで目頭を押さえるのに苦労したほどです。
エンドロールを見ながら、思わず「ああ、やっぱり映画っていいなあ」とつぶやくと、「ね、やっぱり私が選んだ映画に間違いはないのよ!」と小声でマカピー妻が応えたのでした!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。いつアイオワを再訪できるかな
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