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TCKって知ってる?マカピーな日々#0252
マカピーです。
マカピーは海外で仕事をしていた際に家族と一緒に暮らしていました。3人の子供たちは地元の英国学校(The British School)とかインターナショナルスクールに通うことになり日本で教育を受ける事はありませんでした。
結局長男は14歳前にカンボジアの学校から英国の寄宿校からそのままずっとあちらで暮らしています。
次男はカナダ・バンクーバーの学校の後今はトロントにいます。
三男はドイツから更にロンドンの学校へ行き肩の脱臼手術を機会に日本に戻り、就職して今は東京です。
三人とも日本での教育をほとんど受けていませんが、マカピーは自分の子供たちがどのような考えを持って生きているか、真剣に考えたことがない事に今更ながら思い当たりました。
彼らは典型的なTCK(Third Culture Kid)なんです。
日本では「帰国子女」とひとくくりにされる人種ですが、マカピーはそれはちょっと違うと思うのです。
この考え方は1950年代に提唱されたらしいですが、マカピーが初めて聞いたのはカンボジアのインターナショナルスクールでした。
何がThird(第三)なのかというと、第一がその子の両親の持っている文化、第二が家族が住んでいる国の文化、そして第三がそれをミックスしたものと言われています。
マカピーの家族の場合、もちろんメイドインジャパンの両親だから第一文化は日本、第二文化は2歳違いの三人がものごころついたころから、、、というと、例えば三男の場合ではネパール、カンボジア、ウズベキスタン、ザンビアという事になるわけです。
そして彼の第三文化は果たして何なのか????
つまり次々に移り住む国ごとに、変化する環境にさらされながら、「自分て何なのか?」を考えていたのだと思うのです。
それは「アイデンティティー」という事です。
たとえば、インターナショナルスクールなどで生徒に「君はどこから来たの?」と出身国を聞いたつもりが思いもかけない答えにのけぞったことがあります。
「それって、私の両親の国籍の事?」
「私が生まれた国の事?」
「それとも私がどの国のパスポートを持っているかって事?」
「・・・・ナルホド、そういう事は考えたことなかったな」
確かにマカピーの子供たちは日本国籍ですからパスポートも日本だし、本人も「日本人」と言っています。
でも生まれたのは上の二人がフィリピンで三番目はイエメンですから前述と同じような回答になり得るのです。
実際にマカピーは彼らから「僕って何?」と尋ねられたことはありません。
それでも彼らなりに相当悩んだのかもしれません。
もっとも彼らが幸運?だったのは、クラスの友達の多くが同じような境遇だったから自分たちが特殊なのだとは思わなかったことでしょう。
企業に勤める人の家庭、外交官の家庭、国連職員の家庭、援助関係者の家庭、地元のお金持ちの家庭、その他・・・。
おそらくそれぞれの家庭が抱える問題を子供たちなりに相談し、もちろん納得できなくても、現状どうしようもない事など確認したのではないかなあ、と想像するのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。引き続きマカピー的史観をお読みいただければ嬉しいです。
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