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人種格差ってそういう事?マカピーな日々#0524

マカピーです。

先日の日曜日に自然史博物館を訪問した際に、疲れたのでベンチに腰掛けて水を飲んでいる時に3週間前の出来事の一片を思い出したのでした。

某先生「マカピーさんはダーバンに行くんですよね!何件もの商店が略奪に遭い放火された、この間のニュース覚えているでしょう?」

某先生は、ニュースに出てこない裏話をしてくれのでした。

某先生:「あの騒ぎの中で、略奪も放火されなかったお店があったんです。マカピーさん、さてそれは何の店でしょう?」

マカピー:「某先生、なぞ解き問題ですか? ・・・難しいなあ!」

某先生:「答えは、本屋さんなんです!じゃあその理由は分かりますか?」

マカピー:「次も質問? 本屋だよね、それって略奪者が興味がなかったってこと?」

某先生:「そう、食料品、衣類、貴金属、電化製品、スポーツギア・・・何でも奪って行ったけど、本には興味を示さなかったんです!そこがあの国の問題でもあるんです!」

マカピー:「それって教育レベルの話をしているんですか?」

つまり、格差社会の原因が「教育」だというのです、某先生はマカピーに「行って見れば、次第にわかってきますよ」とにっこり笑ったのでした。

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先日マカピーが出かけた自然史博物館は、かつてのトランスバール州(現在のプレトリアなどを含むハウテン州の事)の博物館で、現在は国立となりまさに知の宝庫ともいえる博物館です。

そこにはコモロ諸島から寄贈された、歴史的発見だったころの古いシーラカンスのホルマリン漬け標本もあるんですよ!

コロナ禍とはいえ、3時間ほどいた館内でマカピーが出会った来館者はたったの15人ほどでした。

しかも家族連れ3組を含む、白人ばかり。いや、思い出した、家族連れの一組は東洋系だったぞ!

白人家族のしゃべる言葉が英語とは異なるアフリカーンスでした。

南アフリカ共和国には11の共通言語があり、英語に次いで多いのがアフリカーンス語らしく移民の末裔である白人たちが使用しています。

そう言えば館内の表示は全て、アフリカーンスと英語のバイリンガル状態でした。

もっとも、彼らにマカピーが話しかければ直ぐに英語で返事をしてくれます。それは部族が多彩な黒人南ア人も同じでそれまで部族共通言語をはなしてもすぐに切り替えてくれます。

この自然史博物館の入館料は、大人で45ランド(330円)程度ですから、確かに安いとは言えないかも知れません。

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少なかった入館者で判断するのは乱暴かも知れませんが、ここに格差社会の一端が見えたと感じたのは、その後でこちらの滞在が長い事務所スタッフと車に乗っている際に、きれいな公園のようなフェンスで囲まれた施設に気づきました。

マカピー:「運動場ですね。公園かな?」

同僚:「あれ? プライベート・スクールよ」

マカピー:「スゴイ!! 私立学校でもこれだけの面積の芝生を維持するだけでも大変だ!」

同僚:「だから、まず間違いなくこの学校には黒人の生徒はいないわ」

マカピー:「そんなに入学が難しいの?」

同僚:「授業料がけた外れに高いのよ!この国の平均所得では入れないでしょうね。もちろん貧乏な白人が黒人だらけの公立学校に行くケースはあるでしょうけどね」

マカピー:「でも、国立大学とかになれば人種が混ざるんでしょう?」

同僚:「そうね。でも大卒後は公務員になるのが黒人系で白人系は給料の高い会社で働く傾向があるって聞いているわ」

同僚:「それから危険だって言われていて私たちもほとんど入ることが出来ない「タウンシップ」の環境ってアパルトヘイト時代から変わってないし、教育レベルが高い一部の黒人たちとは一線を画している別の世界なのよ」


(タウンシップとは黒人居住区でアパルトヘイト時代から、黒人たちは劣悪な環境に押し込められていたけど、制度の撤廃があっても彼らの多くはそこに住み続けています。下の写真は記事と関係ありません)

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もちろん人種が混ざって働いている職場も沢山あります。

でも、格差は大きく開いたまま厳しい状況で何か騒動が発生するとそれに乗じて略奪に走ったりするのは社会の底辺にくすぶっている黒人系南ア人になるという構図になるのかなあ。

そして、「彼らは本屋に興味を持たない」という某先生の質問の答えはまだはっきりしないけど、ダーバンに行けばもっといろいろ見聞きして理解が進むかもね!

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。知識に経験が加わると面白い!

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