キミは幸運のクルマ マカピーの日々#1035
マカピーです。
こちらで2000年製トヨタのRAV4に乗ってます。
日本では値段がついていないような中古車ですがマレーシアではバカにならない程高価です。
それにはマ政府が新車を買わせたがってさらにローンを組ませるシステムを導入しているとも言われています。
マカピーはまだ車を購入するつもりはなかったのですが、月決めにしてもレンタカーを使用すると相当高価になるだけでなく、使用場所がコタキナバルから遠いだけでなく、オフィスに戻すのも大変なのでレンタルを諦める事にしたのでした。
ロードタックス(車両税)が数カ月前に切れた白いRAV4はタイヤを小さくしてバンパーにエクステンションのスカートをはかせていたので、きっとシティ・ロード専門車だったようです。
さすがに38万キロも走っている年季で、ちょっと不安があったのですがまずまず走るのでこれに決めたのでした。
保険や車両整備(前輪のタイヤ二本も交換)してロードタックスも支払いギリギリのタイミングでコタキナバルから脱出したのでした。
国道ではまず問題ないのですが、心配していた未舗装路での走行はかなり厳しい事になりました。
デコボコ道では低いノーズはガシガシと地面にあたってしまうのでした。
それでも、後部座席も取り外し、500㎏ほどの資材の運搬までさせてトラックのような仕事もしていました。
このRAV4君のバンパーのエクステンションがヨレヨレになって来たところで長距離運転の機会があったのです。
こちらでは油ヤシの林が果てどもなく続くような土地柄ですから、収穫したヤシの実がトラックからこぼれ落ちているケースがあります。
もちろん一抱えもあり20㎏程の重量のある油ヤシの実にそのまま衝突するとかなりのショックを受けることになりますから、注意が必要です。
でもその日のマカピーは油ヤシの古いカスのようなカタマリがあったので、「大丈夫だろう」と車でまたいじゃおうって通過しようとしたのでした!
ガシャーン、ガランゴロン!
しまった!
結構なショックが腕を通じて分かりました。
フロントグリル側が気になり、車を止めてフロントに出てみると「あれ、エクステンションのスカート部分がないぞ!」
クルマの後ろを眺めると、先ほど衝突したヤシの実の芯の部分が道路に転がっているだけでスカート部分がありません。
あれ、どこに行ったんだ?
マカピーがしゃがんで車両の下をのぞいてみると、そこにスカート部分が引っかかっていたのでした。
おお、ここにあったか!
マカピーはそれを引っ張り出し、ハナさんと後部席いたマイマイが見守る中で、道路の端に放り投げ捨てたのでした。
ご苦労様、君の役目はこれで終わったよ!
振り返ってみると、車内で二人とも大笑いをしています。
だって、取り外そうと思っていたのでこれでもうワークショップに入れる必要が無くなったわけだもの!
ずいぶん乱暴な取り外し方でしたが、これも何かの運命なんでしょうね。
よーし、これでラフロードもOK!
と調子に乗って、かなりの悪路も走ったのが今思えば間違いでした。
その翌日、120㎞程離れた町に出かけた時に異変が起こりました。
訪問した役所の駐車場で、車に乗り込みキーを差し込んでエンジンを掛けようと思ってもウントモスントモ言わないのです。
よく見ると、インジケーターに変化がないのは電装系の問題だろうと予想がつきました。
えええ、ここで故障とは情けない!
一応ボンネットを開けてみたのですが、さて良く分かりません。
駐車場にいた職員のおじさんに来てもらい見てもらうとバッテリーのターミナルを触って、ズズってショートする音がしたのです。
おじさん:「ああ、ターミナルが外れかかってるよ。これだ!」
車載工具を買っていなかったので、タイヤ交換用のレンチでターミナルが元に戻るようにすると、ちゃんとエンジンがかかりました。
おじさん:「よかったね。ほら金具が緩んでバッテリー自身が落ちそうになってるよ。ワークショップでも行って締めてもらうんだね!」
この後、マカピーはハードウエアーショップへ行き、レンチ、プライヤー、ハンマー、手袋などを買い求めその場で自分でバッテリーを固定する事が出来ました。
いやー、危ないところでした。たまたま街中で故障が分かって対応できたってことはものすごくラッキーな事です。
だって、もしも人里離れた悪路の中で立ち往生したらどうしようもなかったかもしれませんもの!
愛車RAV4もよく頑張ってくれました! ありがとうね。
それにしても、いろいろな事が起こるものですね!(笑)
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。幸運だぞって思えば自然とニッコリ嬉しくなる!