ラーマンの決断と旅立ち マカピーな日々#0698
マカピーです。(冒頭のダーバンでの写真と記事内容は関係ありません)
ラーマンが家族と一緒にニュージーランドに出発するのは,今月の3月24日だそうです。
「それじゃあ、マカピーの出発の28日(帰国)と同じくらいだね」って、笑って握手しようとして、COVID-19の影響でそうしたスキンシップもかなわない世の中になった事を実感しました。
ラーマンが研究所のスタッフとしてマカピーの関わる仕事をしているのは知っていましたが、あまり話す機会がありませんでした。
ラーマンはインド系の南ア人で、彼の4世代ほど前がインドからここに入植したのだと聞きました。
同じく同じく一緒に働くファイズはインドのビハール州出身でインド国籍です。彼もここの大学で学位をとったのですが契約職員なのでどちらも生活する上での不安定さはあります。
2人とも1月末から16回にわたる研修を受講していてました。
受講中の休み時間などでは、リョウコさんともざっくばらんな会話をして随分と打ち解けるようになりました。
ラーマンは小柄な体に頭を坊主にしながら後ろ髪のひと房を残している、独特の髪型にマカピーは興味を持ちました。「もしよかったら」と、ことわって彼の宗教について尋ねました。
ラーマン:「全く問題ありません。ボクは『クリシュナ意識国際協会、つまりハーレクリシュナ』って呼ばれている団体に所属しています。あの『ハーレクリシュナ』てボクらが唱えるマントラなんですけどね。有名だから皆さんがこの団体をそう呼ぶんです」
マカピー:「いやー、初めてこの団体の人と話を聞くことが出来て嬉しい!バックパッカーでめぐったインドでも見たことあるよ!でも、地元のインド人よりも、なぜかしらバックパッカー風の白人が法衣を着て踊ってたけど」
リョウコさん:「私も米国でその人たちを見たことある!たしか、無料の食事を提供してくれるのよね?」
彼はハーレクリシュナというヒンズー教の一派?なので、提供される昼食も断って、自分で準備したタッパーに入ったご飯を食べていました。
まさしく、上述ブログにあるひよこ豆のダル(汁)をかけたご飯でした。
小柄で少年のようなくりくりした目をしているラーマンは意外にも35歳という年齢で、結婚していてすでに子供が二人いるのでした。
しかも日本の「アニメ」が大好きで、機会があれば日本の大学に行きたいとも言っていました。
それが、研修の途中で退職を申し出て南アを去る決心をしたのは、ラーマンの奥さんがニュージーランドで職を得たことが引き金だったようです。
彼も研究職を希望しているようですが、あちらにいる親戚関係者からの受け入れがあるということでこの時期になったそうです。
COVID-19の影響で、本来終了している事業が1年延びたのですがそれに耐えられなかった人もいたわけです。
残念だけど、出国準備で忙しい中、これまで関わってきた仕事の最終セミナーには手伝いで来てくれると聞いて嬉しくなりました。
ラーマン家族の新天地での成功をマカピーは心より祈るのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。決断には痛みがあるのでした