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やっぱ時代錯誤だよ「江戸の敵を長崎で討つ」!マカピーな日々#0517

マカピーです。

今日仕事の関係で南ア農業試験場に向かう途中で、突然頭に閃めくものがあり、「仇討ち」したいと考えたのでした!


マカピーはウズベキスタンで飼っていた愛犬(ゴールデンリトリバー)を次の赴任地ザンビアに輸送したのでした。

輸送費用の経費節減もあり、ちょうど三男が来るので、その手荷物扱いにしたのです。

勿論、漏れのないようウズベキスタンの獣医から「健康証明書」「ワクチン証明書」「血液検査内容」それに首に装着したチップの情報も準備して持たせたんです。

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でも、そこにドーンと立ちはだかったのは南アフリカ共和国の規制の壁でした!

ドイツのフランクフルト空港で乗り継ぐ際に、南アフリカ航空カウンターが要求したのは「南ア農業省が発給する通行手形」でした。

マカピー三男と愛犬は南アのヨハネスブルク乗り継ぎ、ザンビアのルサカ行きというフライト経路だったのです。

南アフリカ共和国の規定では「動物が当国を経由する際には当国農業省の承認証明書が必要で、これを持たないペットの南ア航空の取り扱いはしない事とする」と南ア航空のデスクが搭乗を断ったのでした。

オイオイ、ここまで来てそれはないでしょ!?

たまたま三男と一緒のフライトだったタシケントの友達のジョン(豪州人)が、ヨハネスブルクで入国するのではなく乗り継ぎだけなのだからと懸命に説明してくれたのですがどうにもならずしまい。愛犬はフランクフルト空港のペット・ホテルに滞在で正式手続きを待つことになりました。

そして三男はその乗継便に乗れず翌日のフライトで一人手ぶらで到着したわけです。

このニュースに素早く反応したマカピー妻はまだウズベキスタンのタシケントに残っていたので、直ぐに対応するようにマカピーに指令が下りました!

「至急、愛犬をフランクフルト空港より回収せよ!」

「ラジャー!」

と言っても、マカピーはそもそも何が求められているのか分からなかったので、まずは在ルサカ南アフリカ共和国大使館へ行き事情を説明したところ、農業省の申請用紙を取り寄せ銀行経由で申請費用を振り込むのだと言われ、その通りにしました。

その間にもフランクフルト空港ペットホテルから連絡があり、支払い請求が来るのでした。そこは「2食、空港内散歩付き」で一泊5千円ほどかかる施設でしたが、オイテケボリをくった家族の一員ですので、即応じました。

実際の南ア農業省の申請書手数料は日本円で200円くらいと気の抜ける様な安さでしたが、銀行での送金手数料の方が多く取られたくらいでした。

そして、農業省から「受領した」との連絡が来たのはさらに約1週間経ってのことでした。

マカピーは喜び勇んで、「承認がとれた」とフランクフルト空港ペットホテルに連絡すると、明らかにインド系英語でまくしたてるスタッフから「早くそれをこちらに送れ」という事でした。どうしても搭乗には南ア航空デスクがオリジナルコピーを要求するからだそうです。

どうして、それを早く言わないんだよ!

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今度は南アのDHLに依頼して、代行でマカピーに出された農業省の証明書を引き取とり、更にそれをフランクフルト空港に送付してもらう手続きをしました(かなりの特別チャージを請求されました)ヤレヤレ

一方、マカピー犬はフランクフルト空港ペットホテルでの滞在記録を更新し続け、結局18日間空港内を散歩するのですから周辺ではすっかり有名犬となっていたようです。

おそらく数年前にはコンテストで優勝したこともあるマカピー犬は「きれい!」「可愛い!」と自分に声がかかると分かると、決まって立ち止まりポーズをとる、コンテストの練習で身に付けた癖があったからでしょうね!

ペットホテルのインド系スタッフは「あんたの犬の滞在が長すぎて他のお客さんが困ってるんですけどー!早く引き取ってくれー!」、マカピー妻からも「何をトロトロやってんの!」てマカピーに幾度も連絡があったので、いよいよこれで終わりだと喜んでいたのです。

ヨーシ!やったぜ!

新しいフライトの搭乗手続きも最終支払い等が終わったところで、突然そのインド系スタッフから連絡が来たのでした。

インド系スタッフ:「明日のフライトに乗せられません!南ア航空が今までの書類の健康診断書をドイツの獣医のものでなければ受け付けないって言うんです!残念ですが、もう一度やり直しです」と叫んでいるのでした!

マカピーはそれを聞いて、一気に力が抜けその場にへたり込みました。

「すごろく」じゃあるまいし、一体どしたらいいんだ?

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ところが、天はマカピー犬を見捨てませんでした!しばらくするとまた例のインド系スタッフが連絡してきたのです。

インド系スタッフ:「ラッキーだぞ!お前さんの犬はさっき搭乗してルサカに向かったんだ!」

マカピー:「いったいどうしたんだい?」

インド系スタッフ:「たまたま地元の獣医がうちのペットホテルに見回りで立ち寄ったんだよ。そしてお前さんの犬の事を話すと(ああ、これが有名な犬なんだね。じゃあ僕が健康証明書を書いてあげるよ!)って。こりゃ奇跡だよ!」

マカピーは言葉に詰まってしまいしばらく話が出来ませんでした。

マカピー:「・・・これまで長い間マカピー犬を面倒見てくれてありがとう。・・・それから次にその獣医にあったらくれぐれもマカピーが感謝していたと伝えてください!」

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翌日マカピーは空港へマカピー犬を迎えに行き、その後4年間一緒に暮らすことが出来たのです。

でも、そもそもの元凶は南アの農業省の理不尽な規定があったからあんな苦労をしなくちゃいけなかったんだぞ!ちょっと文句の一つも言いたいぞ!

でも今日訪問したところは、検疫関係でなく栽培技術研究部門でしたからそんなところに昔の怒りをぶつけても何にもならないのでした。

そりゃそうです、「江戸の敵を長崎で討つ」なんてアナクロ、お門違いもいいところだってバカバカしいと気づき一人フフフって笑ってしまいました。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。あの規定は撤廃されたかな?




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マカピー
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