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異国で安全に暮らすコツは? マカピーな日々#0256

マカピーです。

先日のnoteに書いたように、マカピーの子供たちは日本国籍ながらマカピーの赴任地に一緒に暮らしました。


しかも現地校ではなく英語教育の英国学校やインターナショナルスクールに通っていましたからちょっと特殊な環境でもありました。

そのせいなのか彼らは異文化コミュニケーションを含めたコミュニケーション能力の高さがあるように感じられます。

それは英語教育を受ける彼らの通う学校とそれを取り巻く環境は全く異なる世界であったからです。

しかも彼ら生徒やマカピーたち家族も含めてその土地にあっては完全アウエー。つまりマイノリティー(少数異分子)にすぎなかった訳です。

幸い、どこの任地でも任国の人々はマカピーたち外国人に対して優しく接してくれたので、ほとんど問題がないように覚えていますが本当のところはわかりません。

マカピーたちが子育てで子供たちに伝えたのは「礼儀を忘れない事。人に嫌われないようにする事」だったのです。

それは彼ら子供が学校内はいいとしていも、ひとたび家から出れば異文化の中で生きて行くのには危険が伴います。親の目の届かないところで危機に襲われることもある事があったら助けてくれるのは周囲の大人しかありません。

その時に普段から生意気で嫌われ者だったら、例えば街で悪い連中にゆすられている場面に出くわしても、知らぬ顔で通り過ぎるってこともあり得るわけです。

学校の先生だけでなく、掃除をしてくれるスタッフにも、家のお手伝いさんにも、運転手に対してもきちんと挨拶し、お礼の言葉を必ず言わさせました。

「私たち大人がお金を出して働いてもらっているお手伝いさんや運転手です。君たちが勝手にどこに行きたいなどの指示は出せません。必ず私たちの許可を得てからにしなさい」


確かにインターナショナルスクールに通う子弟の態度の悪さが話題になることもあります。

実際にマカピーもフィリピンで見ました。テニススクールに来ていた日本人の小学生が練習が終わって出迎えに来てくれた運転手に対して、一言も言わず車の後部トランクをバンバンと叩き、運転手に開けさせ、無言で車に乗り込む姿を見たことがありました。

それから、日本人学校のスクールバスに添乗して面倒を見てくれる女性スタッフをいじめたり、中にはその顔を平手で打つ生徒もいると聞いた時は暗澹たる気持ちになりました。

子どもが手をあげるなどあってはならないのですが、よくよく考えてみるとそれはその子供の親が普段やっている事を見て、同じことをしているに違いないのでした。

使用人には人権も減ったくれもないのでしょうか?何か勘違いしている人がいたのだと思います。

1989年のクリスマス前にフィリピンの首都マニラのマカティ地区はホナサン中佐による反乱軍によって占拠される事件が発生しました。

マカピーは当時ビレッジと呼ばれる居住区に住んでいたのですが、事件が膠着状態となり米軍の介入が噂された際にビレッジから脱出して別の地域に住む知人宅に転がり込むことにしました。

そんな中、ラジオでしきりと注意勧告がでていました。

「脱出される方は、メイドなどの使用人を残して行かないでください。一緒に逃がしてあげてください!」

もちろんマカピーは生まれたばかりの長男と奥さんそれに我が家にいたメイドさんも、犬もネコも乗せて出かけようとするとマカピーのところのメイドさんが言うのでした。

「お隣さんのメイドさんが留守番するように主人に言いつけられて、一人家に取り残され泣いています」

「じゃあ、一緒に逃げよう。直ぐに彼女を呼んできて」

そこのご主人とは現地の会社で働く日本人でだったのです。


マカピーは車を自分で運転して通用門でなく非常用に開いた門からビレッジを出て行くとそこに立て看板があり「WAR ZONE(戦闘地区)」とありました。

二人のお手伝いさんをジープニーの乗れる場所まで送り、その後地図をにらめっこで知人宅まで向かった日の事を思い出しました。

どこで暮らすことがあっても、人間らしく生きたいですね。

マカピーの子育てはうまくいったのかどうかよくわかりません。でも肝心なところは子供たちに伝わったかしら?

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝です。引き続きお読みいただければ嬉しいです。






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