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とかく子連れは嫌われた頃!マカピーな日々#0642
マカピーです。
マカピーは海外生活していて、まだ幼かった子供たちと各種の旅にでかける事がありました。
何の因果なのかマカピー息子3人とも海外で生れて、その後も高校卒業するまでは帯同する形で海外生活をつづけたのでした。(長男だけは14歳から英国の寄宿校生活)
マカピー息子たち学齢に達すると、6月には学期が修了して8月に新学年が開始される間(つまり夏休み)に日本へ帰る事が多かったと記憶しています。
タイミングは日本国内の学校が休みに入る前で、シーズン前の静かな北海道などをレンタカーで旅したこともあります。
函館の朝市などを訪ねると、学齢の子連れが珍しいのか「あれ、もう学校は休みなの?」などと尋ねられることが多かったのでした。
マカピー息子たちは正直に「うん、ネパールの学校は休みだよ」などと答えるのですが「おい、この子たちはモンゴルから来たんだってよ!」「あらら、随分と遠くから来たんだね」「向こうは寒いのかい?」「日本の子供に見えるけどモンゴル人なのかい?」などと勝手な会話が進むのも、よくあるパターンでした。
あれ?いつの間にか国名が変わってるぞ!? まあ、いいか。
どうやら日本の生活では見かけない、珍しい子供たちで質問には素直に答えるものだから可愛がられることが多く、列車の車中でも見も知らずのおじさんからお金をいただいてきたりして、マカピーが慌てて返却に行く事が一度ならずありました。
生れた直後から飛行機に乗り慣れていたマカピー息子たちは、特に空港や機内で興奮するとかもありませんでした。赤ちゃんの頃は気圧の変化で耳が痛くなるのか、泣き出すのであやすのが大変でしたが。
機内の通路を走り回る子供、暇で背もたれを後ろからけり出す子供などがいるわけです。ビジネス旅行している人などから見れば、子供連れを観たら「しまった、アンラッキー」と思われるくらい忌み嫌われる存在だったと言ってもいいでしょう。
売り場で「これ買って―!」と体をのけぞって泣き叫ぶ子供がいますが、マカピー息子たちはこんなことをしたら大人から厳しく𠮟りつけられるのを知っているので、むしろそれを奇異な目で眺める側でした。
日本の通勤列車に乗っていても、騒ぐことはありませんでしたし「子供は立っていなさい」「お年寄りや妊婦さんが来たら席は譲りなさい」が徹底されていました。
それは、外国で育っていたからというよりもやはり家庭内の教育だったかと思います。マカピー妻は日ごろから「みっともないマネはしないこと」を説いていました。
ある時など中学生のグループがユニフォーム姿でだらしなく足を出して席を占拠してだべっていたのを、マカピー妻が「キミたちどこの学校?お年寄りが立っているのに平気でいられるの?」と追い払ったりてました。
スイスを旅した時の事でした。
通常はキッチンのついた部屋をとり、近くのスーパーで買い物をしてきて自炊するパターンでしたが、せっかくスイスに来たので、フォンデュが食べられないか近くのレストランに尋ねると、早い時間であれば入り口近くのテーブルで食事をとることができると言ってもらいました。
当時、おいそれと小さな子供を連れてレストランに入る事はできませんでした。
それは子供の嬌声が「大人の時間や雰囲気を壊してしまう」からで、子供連れで行けるのはファーストフードの店、中華料理店、ピッツェリアくらいと相場が決まっていたからです。
「今日は特別だよ」と、家族でフォンデュが運ばれてくるまで会話を楽しんでいると、隣に米国家族が来ました。ちょうどマカピーの家族構成と同じように小さな3人の子供連れで更に夫婦どちらかの両親までいました。
カシャーン!
振り返ると、テーブルで手持ち無沙汰になった5歳児がナイフで空のゴブレットの脚を水平打ちして壊したのでした。
ところが大人たちは、それをとがめるどころか叱りもせず、ウエイトレスを呼びつけて片付けてもらうと、そのまま会話を続けていました。
更にこのガキは、大人たちの生ぬるい制止を振り切って、次々に3つのゴブレットを破壊したのです。
さすがにマネージャーらしきスタッフが来て、食事をとる事もなく全員退去させられました。
「これだから子連れは嫌われる」を絵にかいたような出来事でした。
そんな事件を横目にマカピー家族はその子供と家族のあまりの傍若無人振りとは対照的に、静かにフォンデュ鍋をつついていたのです。
隣のテーブルや床を綺麗に片づけたウエイトレスが、その後にマカピー息子3人にアイスクリームを持ってきたのです。
マカピー:「それはオーダーしていませんけど」
ウエイトレス:「おたくの子供さんはとても良い躾をされていますね。これは店からサービスです。どうぞ最後まで夕食を楽しんでください」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。幼いころのしつけは大切です!
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