見出し画像

パナソニックになっちゃったけど マカピーな日々#0242

マカピーです。

2009年8月30日のメモを偶然に見つけましたので共有します。

「思い出したのですが、松下先生はこう言われたのです」

飲み屋でポツリと思い出を話し始めたのは、かつて松下政経塾の塾生だった方のお話で「先生」とは今のパナソニックの前身、松下電器創業者、松下幸之助氏の事です。


「あのなあ、もし人生で成功する方法が一つあるとしたら、
それは自分以外のすべての人を尊敬できる時だなあ」


実は、マカピーが読んだ本田健氏の著書の中での松下幸之助にまつわる逸話を披露した後でのことです。

ちなみにその内容は以下の様なものでした。

ある日、新幹線に乗っていた某中小企業の社長氏は経営の神様と言われていた松下幸之助が乗車しているのに気付いて何とかして声を掛けられないかと機会をうかがっていました。

でも何ともならないので彼は策を講じたのです。

自分から売店からミカンを買ってきて、それをもって松下さんの席へ出向き「どうぞこれを召し上がってください。」と声をかける事ができました。

案の定、彼は「ありがとう」と声をかけてもらう事が出来ました。

それだけで、彼は喜んで自分の席に戻ったそうです。

しばらくすると松下さんの方が先に下車する事になり、松下さんが彼の席まで出向き「先ほどはミカンを頂き有難うございました。のどが渇いていたので大変助かりました。私はここでおりますが御礼申し上げます」と言われたのだそうです。

社長さんは大層感激しました。それはあの経営の神様のような方に感謝されたからです。そして、もうこの出来事を誰彼なく伝えたい気持ちになりました。

そして、つくづく今日は良い日だったと思ったそうです。

少しして列車が動き始めた際に、ふと外を見るとホームに松下幸之助が深々と自分に向かって頭を垂れているではありませんか!

この社長はもう感激を通り越し、辺りはばからずその場で大泣きしてしまいました。

そして帰宅すると彼がとった行動はこうだったそうです。

自分の会社の出入りする電気機器を納入する業者に電話したのです。

「うちの会社と自宅の電気製品をチェックして、松下電器以外のものは取り外して、松下製品に交換してくれ。明日からはうちの会社では松下製品以外は使わん事にした!」


感激の力とはそれほど強いというエピソードで逸話を読んだ当時、マカピーなんとも心を揺さぶられる思いでした。


マカピーは僭越ながら元政経塾生にむかって、松下幸之助氏が亡くなられた後でもこうして人々に感動を与える力をもっている事を伝えたのでした。

なんと元塾生の彼は生前の松下さんの肉声を聞いている人でした。

すると彼は次の自らのエピソードを語りました。

「実はそれこそが、松下の社風なんです。
御大(松下幸之助氏)がしていた事を、その下で働いた人たちは今も実践しているんですよ」


「先日、私がPHPの社長に面会しに行ったことがあったのです。その帰りの際には、社長自らが私のような者を建物の入口まで見送ってくれお忙しい方なのにと恐縮しました。タクシーに乗り込み、中から振り返ると社長は私の車が見えなくなるまで頭を垂れ続けられたのです。彼も松下御大の下で働いた方だったんです」

「それから、マレイシアにある現地法人であるマレイシア松下での事ですが、マレイシア人のスタッフも松下御大を慕うようになりました」

それは、日本から松下幸之助氏が視察に来るというのでマレイシア人幹部がプレゼンテーションをすることになった際に松下氏はメモをとりながら

「ほう。そうですか。」

「それは大したものですな。」

熱心な反応は通訳を通じて逐一幹部に伝えたのだそうです。


「私はいまだかつて、社長の様な方にこれほど真剣に聞いていただいた事がありませんでした」


感激した幹部は、一瞬にして松下幸之助に魅せられてしまったそうです。それ以後マレイシアでも多くの人が松下幸之助氏を慕うようになったそうです。

マカピーは、驚くのです、本当にすごい人がいたのだなあって。

もし生前に松下さんとお会いして、話すことが出来たらどんなだったかなあ?

でも、そもそもマカピーは彼に何を聞いたかな?


マカピーでした。

最後までマカピー的史観をお読みいただき感謝します。楽しいお話を共有できれば幸せです。



もしもサポートいただければとても嬉しいです。そのサポートは感謝のバトンタッチとして使わせていただきます!