おかあさん、明けましておめでとう マカピーの日々 ♯1634
マカピーです。
先ほど施設に入っている母にSkype電話をしました。
「・・・はい」
「おかあさん、明けましておめでとう」
「誰だい?」
「マカピーだよ。おかあさんの次男坊」
「・・・ああ、マカピーかい。久しぶりだね」
実は母とは4日ほど前年末にもSkype電話しています。
「どう、元気ですか?」
「今ワタシは、隣村の施設の宿舎にいるんだよ」
「そうかい!そっちは寒いだろうね?」
「風邪が流行っていて、一歩も宿舎から出してもらえないんだよ」
「そりゃオヤゲナイ*ねえ」
*群馬の方言で「不憫」「可哀想」という意味
母も90歳を超えていて、このあたりの会話は「枕詞」であって、これを吹っ飛ばして核心の話をすることはできないのです。
「耳が聞こえなくなって、お前さんの言う事がよく聞き取れないんだよ・・・」
「大丈夫だよ! これだけ聞こえれば問題ないよ*」
*普通に会話していても、誤解は発生しますからね(笑)
「全然この宿舎から出してもらえないんだよ・・・」
「でも、中央病院へは行くんでしょう?」
「ああ、月一度は行くんで、その時にマカピー兄がワタシの妹二人を連れて来てくれて一緒にお昼ご飯を食べるんだよ」
母の言う「一歩も出ていない」事にはなっていないようです。
「そう、そりゃよかったね。海外にいてたまーにしか電話してこないマカピーより兄の方がずっと偉いね!」
「・・・ところで、お前さんは今どこにいるんだっけ?」
「マレーシアだよ」
「そうだったんかい・・・フーン、マレーシアなんだ」
「ほら若い頃青年海外協力隊で暮らしたところだよ」
どうも、母の記憶があいまいのようです。それにマカピーも時系列を間違う事があります。
「ほら、その後でフィリピン、イエメン、ネパール、カンボジア、ウズベキスタンとか仕事で住んだけどまたマレーシアに戻って来たんだね」
「あれ、イギリスは何だっけ?」
「ああ、マカピー長男ね。あそこの娘も今年4歳になるよ!みんな元気だって。それにしても子供が大きくなるのは早いもんだね」
「そうかい・・・」
「後は次男が相変わらずカナダ、三男は東京で仕事しているんだよ」
「そうだったんかい?・・・」
こちらが一方的に話しを始めると、とたんに母の集中力が低下するのが分かります。
「お前さんも海外にいるんだから、体に気を付けてね」
この言葉が出るという事は「会話に疲れた、切り上げて休もう」という事になります。
「お母さんもね。また連絡するから元気でね!」
「そうかい、じゃあこれで切るよ。サヨウナラ」
正月になっても実家に戻る事が叶わないのは、不憫にも思いますがこれが現状です。
Skype電話を終えて、マカピーも考えました。
「やっぱり、人生が終わるまでにやりたいことをしよう!」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。残された人生の中でもその人生を楽しみたいですね!