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講演録:消費市場としてのマカオ及び周辺地域最新情報(香港日本産食品等輸入拡大協議会/2021.3)

筆者は「マカオ新聞」社長兼編集長の立場で「香港日本産食品等輸入拡大協議会」のメンバーになっています。同協議会は、2020年3月に(日本の)官邸より示された輸出額目標達成に向けた香港における日本産農林水産物・食品輸入拡大を目的に具体的活動を起こすための意見交換、議論を関係者で行うという趣旨で創設されたもので、メンバーは主に在香港の日本政府系・自治体の出先機関をはじめ、日本人商工会議所、香港日本料理店協会、日系企業、日本産品を取り扱う現地企業、メディア等の関係者らがメンバーに名を連ねます。目下、月に一度、オンライン形式で開催されています。

↓ 参考リンク:JETROビジネス短信(2020.6.10)

実は、日本からの最大の農林水産物・食品の輸出先は「香港」となっています。2005年から2021年まで16年連続で首位をキープしている点にも注目です。近年、マカオでも日本産食品が人気を博しており、香港を経由してマカオに入ってきるものも多いとされています。同協議会では、香港のみならず、マカオ、広東省を含む「粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオグレーターベイエリア)」に対する輸出促進についても高い関心事となっており、議題として取り扱われることがあります。マカオを拠点とする筆者としては、日本の関係者の皆様に、日本ではまだ知られていない消費市場としてのマカオの魅力や潜在力をアピールする機会として、協議会の場を活用したい考えです。

筆者は、2021年3月に開催された協議会(第9回)において、「マカオ及び周辺地域最新情報」と題したマカオの消費市場についての講演を行いました。形式知化したいという意味合いもあり、note向けに再構成した講演録をアップいたします。(*内容は2021年3月上旬時点のもの)


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