1泊2日-雲取山
山行日:2024年5月17日(金)~5月18日(土)
雲取山には何度も登ったことがあるが、山頂にある立派な避難小屋には宿泊したことがなかった。そこで、雲取山頂避難小屋での宿泊を目的に雲取山に行ってきた。
避難小屋には水場がないため、道中で水場に寄れる三峯神社から登ることにした。下山は飛龍山(大洞山)までの尾根を歩いてみたかったので、丹波山村に設定した。2日目のルート上には水場がないため、1日目に雲取山荘で2日目の分も含めて補給しておく必要がある。
公共交通機関でのアクセス
三峯神社
西武秩父駅から西武バスで1時間20分。始発の時間が遅く、平日は9時10分、土日祝日でも8時00分なので登山開始がどうしても遅くなってしまう点に注意。
丹波山
奥多摩駅から西東京バスで1時間。
平日は丹波山村から奥多摩駅へのバスの本数が少ないので注意https://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/access/bustime.html
macaのコースタイム
1日目 三峯神社~雲取山頂避難小屋
10:30 三峯神社バス停
11:30 地蔵峠
11:55 お清平
12:30 前白岩山
13:20 白岩山
14:15 雲取山荘
14:50 雲取山頂避難小屋
*適宜休憩あり
2日目 雲取山頂避難小屋~丹波山村
05:00 雲取山頂避難小屋
06:00 三ッ山
06:50 三ッ岩
07:20 飛龍山(大洞山:おおぼらやま)
07:40 飛龍権現
09:05 熊倉山
09:40 サオラ峠
10:10 丹波天平(たばてんでいろ)
11:30 丹波役場前バス停
1日目:三峯神社から雲取山頂避難小屋まで
バスを降りたらトイレを済ませて登山開始
三峯神社には登山者専用駐車場あり
三峯神社付近の登山道沿いの木々の根本はネットで囲ってある
鹿の食害防止用か?
いつかは寄りたいと思っている奥宮の入口
しばらく進むと植生が変わり新緑の美しい風景になる
このような看板が時々見られる
雲取山の標高は2,016mなのでこれから800m登ることになる
こちらも随所に設置
だいたい500mおきにあった
炭焼平に到着
おそらく鬼滅の刃と関係が深い場所
このルートは終始樹林帯を歩くので眺望は殆どない
開けた場所に出るとついつい足を止めてしまう
地蔵峠に到着
道なりに直進すると太陽寺方面になるので注意
地蔵峠からほんの数秒進むとベンチがある
地蔵峠で休憩するならこのベンチを使おう
山行中ずっと気になっていた集落
googleマップを見ても、どこにあるのか分からない
霧藻ヶ峰のトイレ
次のトイレは雲取山荘
霧藻ヶ峰と言えば秩父宮様ご夫婦のレリーフ
霧藻ヶ峰から15分でお清平
三峰雲取自然研究路 案内図
有益な情報が満載、ぜひ拡大して見てほしい
お清平直から前白岩までは、このルートにしては傾斜が急
前白岩の肩に到着
前白岩の肩からは高低差の少ない道が続く
前白岩山に到着
遠くに見える雪山は北アルプス?
前白岩山を過ぎた辺りではよく鹿を見かけた
局所的に生えていたので珍しいと思った青い花
おそらくフデリンドウ
歴史感じる白岩小屋跡
白岩小屋の裏手は展望スポット
いつか歩きたい将監峠へ続く尾根を見渡せる
白岩小屋から少し下ったところに水場あり
気にはなったが補充の必要がなかったので入口を確認するだけに留めた
全く眺望のない白岩山
ベンチがあるので休憩にはちょうどいい
白岩山から少し下ると芋ノ木ドッケ
6823
しばらく尾根ではなく西側の斜面を進む
この辺りは日当たりが良く植生が異なる
いつの間にか東側の斜面に移動
熊除けの鐘か?
木の棒で叩いても音が響かなかったので真相は不明
大ダワまで来れば山頂まで1.5km
大ダワから雲取ヒュッテ跡までは下り道
雲取ヒュッテ跡を通過
雲取ヒュッテ跡に隣接した広い空間
雲取山荘から少し離れているが雲取山荘の離れのテン場かな?
手前の建物が雲取ヒュッテ跡
奥に見えるのが今日歩いてきた尾根
こうやって軌跡が確認できると何故か嬉しい
雲取山荘に到着
明日の下山まで道中に水場はないのでここで補充
冷たくておいしい
雲取山荘を少し登った先に
鎌仙人レリーフなるものがあるのを今回始めて知った
雲取山登頂
この時間はどうしても景色が霞んでる
でも富士山が見えるだけでもラッキー
山頂から数十メートル進み避難小屋に到着
ここからも富士山がよく見える
個人的にザ・雲取山な景色
夕暮れを撮影し、避難小屋に戻って夕食
日の入りのタイムラプスはInstagramに投稿
外が完全に暗くなってから東京方面の夜景を撮影し1日目終了
2日目:雲取山頂避難小屋から丹波山村まで
夜中に目が覚めるだろうと思っていたが朝まで起きることなく熟睡
毎度同じ過ちを繰り返して夜の撮影を逃しているので次回以降は夜中に起きられるようにアラームをセットすることを心のなかで誓う
過ぎたことを悔やんでも仕方がないので、
3時半に目が覚めてから急いで撮影開始
なんとか富士山と天の川の撮影に間に合った
東の空はだいぶ明るい
街が明るくなるタイムラプスはInstagramに投稿
日の出のタイムラプスはInstagramに投稿
朝は空気澄んでて景色が一層美しい
避難小屋からの景色もこれで見納め
朝食を済ませていざ出発
三条ダルミまで一気に下る
飛龍山は雲取山より標高が高いので下った分以上に後で登ることになる
三条ダルミに到着
三条ダルミ---北テンのタル区間はほぼほぼ笹原
狼平に到着
湿地帯があり不思議な空間
狼平を過ぎるとじわりじわりと登り坂
三ツ山と三ツ岩の間で撮った富士山
一番はっきり写っている尾根からが下山のルート思われる
北天のタルに到着
途中、何箇所か崩落している所があったが通行が困難な所はなかった
北天のタルを過ぎると雰囲気がガラッと変わる
岩の露出が多かった印象
見晴らしの良い所からは、この日歩いた尾根の全貌が確認できる
おろらく中央のピークが雲取山
飛龍山山頂手前
道しるべの看板を見逃さないように
結構な急登だが距離は短い
休む間もなく尾根に出る
飛龍山(大洞山:おおぼらやま)登頂
山梨県側からの呼び名が飛龍山、埼玉県側からの呼び名が大洞山らしい
展望は乏しいが日陰にもなっているので休憩するには良いポイント
山頂周辺はシャクナゲが多い
かき分けるようにして進む
シャクナゲ地帯を抜けたら飛龍権限(山頂巻道と合流)
飛龍権限からは本格的な下り
前飛龍に到着
こちらは展望が良く、数時間ぶりに富士山と再開
遠くの雪山は南アルプスな気がするけど確信が持てない
進行方向を確認
まだまだ下る、ゴールは見えない
前飛龍からは一気に下るがすぐに傾斜が緩やかになる
熊倉山(火打岩)
下りで通過すると山頂って感じが全くしない
気づけは新緑の中
新緑地帯は勾配が穏やか
サオラ峠に到着
丹波天平を目指す
サオラ峠と丹波天平の間はカラマツ林が拡がる
丹波天平に到着
「天空の楽園」と言われる理由も納得の広々とした空間
丹波天平から丹波までが要注意
道が細く、落ち葉が堆積しているところは滑りやすい
慎重に慎重に進む
途中から電線?に沿って進む
電線が見当たらなくなったらゴールは近い
無事下山
道の駅や温泉があるので時間調整に便利
あとがき
はじめての避難小屋泊。テントが不要な分、荷物が軽くなるのはありがたい。この日は利用者が5人だけだったため、広々と自分のスペースを確保でき、快適に過ごせた。雲取山の避難小屋は、ほぼ山頂と言っても差し支えない位置にあり、日没から日の出までの景色を楽しむには最高の立地である。一方、山頂から20分の場所にある雲取山荘では、山頂ほどの眺望は望めない。
登山道に関して、1日目の三峯神社から雲取山へのルートは初心者でも楽しめる安全なルートなので、万人にお勧めできる。一方、2日目の雲取山から飛龍山を経由し丹波に下山するルートは、コースタイムが長く、道が細く、勾配が急なため、危険を伴う場面が多い。特にサオラ峠から下は道が細く滑落のリスクが高い。標高差があり変化に富んだコースなので魅力的ではあるが、訪れる際には十分に注意してほしい。