としまえんど、しなくてもいいのに。
ミーハーな自覚はとてもあるのですが、いよいよ営業終了まで10日を切っていたタイミングにてとしまえんに初めて遊びに行きました。投稿もぎりぎり31日に間に合った、間に合わせた、ふーう。
ソーシャルディスタンスってなんだっけ?状態の混雑っぷりでしたが、まあ気にする人は来ないからいいのかな。
最後に立ち会うというかそういうことするのも初めてだったんですが、どこもこんなに混雑するものなのか。しかもウイルスで集客には明らかな逆境にも関わらず。すごい。
無理して行った理由は、たびたび話題になるメリーゴーランドのエルドラドにはやっぱり乗っておいた方が良いんじゃないかというのと、サイクロンを体験しておきたかったからです。絶叫は苦手だけどこれは乗りやすいよ~!って口コミを得たので。
あとは、閉園間近の遊園地ってどんな感じなんだろう?みたいな、人間の悲しい好奇心で。
はじめてのサイクロン
3時間から4時間待ちと言われ、がばがばな予告でどきどきしつつ、結局3時間半強並びましたね・・・人生、気合です。並ぶ人たちも本当に老若男女・勢揃いだったのが印象的でした。
確かに私でも乗れるレベルの、何回でも乗れそうなちょうどいいコースターで楽しかった。他では見たことがない、高そうな車みたいなふかふかの座席。はたから見てもコースの全貌が分からなくて、森につっこんだりプールを覗かせてくれたりトンネルに潜っていったのはびっくり。トンネルから出たときには川があって、一瞬異世界に来てしまったのかと戸惑いました。
3時間半待ちはえぐかったけれど、看板コースターに乗れてよかった。
はじめてのエルドラド
カルーセルエルドラドはいにしえのメルヘンを感じるアトラクションでした。お花畑的なメルヘンじゃなくて、優美だけどほんのちょっとだけダークさが香るような。中心部の古めかしい天使というか女神の装飾だったり、馬や馬車に混じって豚が回っていることがそう思わせるのかな・・・例えば教会にあるような絵って美しいけど、少し、怖い感じがするように思うんですが、その感覚に近い。
このメリーゴーランドだけ纏う空気感が他のアトラクションとは違って。読んだことないけどベルサイユのばらの時代みたいな、豪華でクラシックな雰囲気。装飾が美しくて、想像よりずっと大きくてまるで美術館というか作品がぽんとそこにある、みたいに思えました。
メリーゴーランドなんて本当に15年ぶり??くらいに乗った気がする。大人になるとなんだか乗るの恥ずかしく思えませんか?だからわざわざチョイスすることもなかったんですが・・・意外と速く回転してびっくり。馬力があってぶん回されました。
ニュースになる度にそんなにすごいメリーゴーランドなら他の遊園地が引き取ればいいじゃん・・・とか軽く考えていたけれど、大きくてレトロで重厚で。エルドラドが似合う遊園地を探すのは結構難しいかもしれない。
トロイカなど二階にアトラクションを置いているのも面白くて。スリルもお手軽に倍増させられるので賢いなと思いました。ちなみにトロイカはちびっこが並んでいたので油断したけど結構怖かった・・・
この盛況っぷりなのでスタッフさんも大変だと思いますが、笑顔で、普通に接客してくれたのが嬉しかったです。特にサイクロンのお見送りはマスク越しが残念に思えるくらいの素敵笑顔でぐっときました。笑顔で接客なんて当たり前のことだけれど、この当たり前がとても大事です。
働いている人たちはこの後どうなってしまうのだろう・・・
そして、いつも広告が上手で、あれを考えてる人は社内にいたのか社外にいたのか。センスの塊。ぜひお近づきになりたいものです。(なってどうする)
公式からも見られるので、広告知らないなって人がいたらぜひ見てください。冷やし温水が好き。
トムジェリを使ってたのもおしゃれだなって思ってたけど、ワーナーブラザーズの文字を見てしまうと・・・前からこうなることになっていたのかしらとも深堀りしたくなってしまう。
もちろん今回の「としまえんど」も寂しいのに軽い響きで悲しさを残しにくい感じがして、遊園地のさよならとして上手だなと思いますね。
94年かけて醸してきたレトロな遊園地、しかも立地も良くて大きくて有名なのに・・・なくなってしまうのですね。最後に行けて良かったけれど。
きっと令和の元号が変わる頃、テレビで振り返りで取り上げられたりして、ああ私も行ったなーとか思っちゃうんでしょうね。
としまえんど、しなくてもいいのに。