テロの記憶 in New York (6): 長い一日の終わり
▶シリーズ初回
テロの記憶 in New York (1): 始まり
https://note.com/maca39inches/n/n37d2051568e3
▶前回
テロの記憶 in New York (5): タワーからの生還者
https://note.com/maca39inches/n/n6b2136bab158
この2人だけではなく、待っている間に、ほかにも何人かが並びに来てはいつの間にかいなくなったりしていました。 隣の女性も、確か私より先に待つのをやめて、どこかへ行ってしまったと思います。 残された私も、これは待っていてもしょうがないかもと思いつつ、もしこのバスに乗れないとなると、またタイムズスクエアあたりにバスで戻って、歩いて帰るしかないのかと思うと、なかなか動き出せずにいたのでした。
頭の中をいろんな思いがぐるぐるしていて、興奮状態だったと思うのですが、身体は疲れていたはずで、もう時間の感覚もなくなっていました。 おそらく、バスを待ちながら小一時間ほど経っていたのではないでしょうか。
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