キーボードとマウスに思うこと。
キーボードとマウスは、大切だけど、慣れと消耗品。日本語配列キーボードは、メーカー都合で決まった。
キーボードとマウスは、生産性の基礎、基盤。情報を扱うなら、他の方法は、ほとんど邪道に近い。なんだかんだ言っても、コンピュータの中身は、英語とアルファベットの世界だ。ここは、日本だと言い張っても、内部は、ゼロイチの世界だ。記号と英語しか使われていない。スマートフォンで、フリック入力が早くて便利だと言っても、かな漢字変換で、アルファベット入力は、面倒だ。アルファベットのランダム入力なら、5文字平均の1ワードは、多少の訓練をすれば、毎分40ワードを軽く越す。キーボードは、手先の延長になる。拡張現実と言っても良い。
英語の学習の足しと言って、中学入学のお祝いに、タイプライターを買って貰った。配列は、英語だろうと言われそうだが、インターナショナル配列と言って、ドイツ語やフランス語も打てる代物だった。基本は、英語配列なんだけど、シフトキーの機能が違ってた。そのせいか、日本語配列や富士通独自の親指シフトキーボードなんかも、割合簡単に慣れた。DVORAK配列もやったが、結局は、英文US配列がベストだと思い至った。コンピュータとの会話で、疑問が出たら、一文字?打つだけで、問い合わせモードになる。それは、右小指と薬指で、? が打鍵できる英語系配列に、優位性を感じます。ビジネスの選択として、現在の日本語配列は、日本メーカーの都合で統一されてないので不都合で、コンピュータの定番、US配列しか、余地がありません。どのコンピュータ・メーカーも国際基準のUS配列は、オプションにあります。
キーボードは、個人の打鍵の力で、好みが分かれます。機械式・電動タイプライターを使った人は、キーの強いリアクションで、打っていて、カチカチした打鍵が好きになっている可能性があります。パソコンの純正アクセサリーのキーボードは、柔らかで静かなモノが多いですが、ふにゃふにゃと言う人もあります。初期のキーボードは、IBMの電動タイプライターを基準にしていたので、かなり意識した高価なものが多かったです。安価なキーボードは、高速タイプが出来ませんでしたし、今でも出来ないモノが多いです。寿命は、打鍵の力に反比例して短く、集中して打たれるキーの寿命でキーボード自体のの寿命になります。一つ一つのキーが交換出来るモノは、多少マニアック。かなり高級なキーボードでも、人によっては、1年も持たないし、使い込んで10年使えることもあります。個人的には、交換の出来ない充電池のキーボードが使えなくなる数年が目安だと思っています。
仕事に使うなら、大きな定番フルキーボードです。塵やコーヒーをこぼしたりと恐れてキーボード・カバーを付けてはいけません。ブラインドタッチの定位置を決める突起が無くなったりあまくなります。テンキー中央の5のキーにも突起があります。コンピュータは、精密機器です。家電製品じゃないです。水分補給を机の前でしては、いけません。飲み物をこぼしたら、とんでもない出費が待ってます。キーボードは、コンパクトなのが良いと言うのは、日本の貧弱な狭い事務机のせいです。学者や著名な経営者は、大きな机を使っているようで、フルキーボードは、それほど大きな置物ではないようです。ノートパソコンって、日本人の定番みたいで、本来は、移動用のサブマシン用です。小さなパソコンは、大きなビジネスには、向かないことも憶えてください。小さな机は、東京の丸の内にあった昭和の産物です。
マウスなどのポインティングデバイスは、画面を使う現代のコンピュータの必須品です。他人に自分のポインティングデバイスを押し付けない方が良いです。スイッチが多い設定の出来るマウスやトラッキング・ボールは、ゲーム用で、ビジネス用は、シンプルな方が良いです。Apple純正のMagic Mouseは、静電誘導スイッチを使っているので、非常に便利なのですが、機械式マウスしか知らない人が触ったらパニックになります。パッドでマウスの代わりにできますが、これは、ノートパソコンだけに使うには良いです。Apple純正・内蔵のMagic Padは、静電誘導も使っているので、指先で色々ジェスチャーが出来るので、他社ノートパソコンのパッドには出来ない事がたくさんあります。マウス・キーボードは、極めて種類が多いので、散財するには、良いモノです。
日本は、貧しくなったので、大学生で、ブラインドタッチでキーボード入力が出来ない人がいる。スマートフォンで簡単なことは、全部出来る。当然だ、超小型のコンピュータに静電誘導スイッチの付いた画面があるのだから。ただ、一旦社会に出たら、初日からコンピュータの入力が必須だ。大学の就職担当は、出来ない人には、在学中にマスターするように執拗に迫るわけだ。企業の人事担当者にすれば、入社してからタイピングをマスターさせるような親切心はない。入社のふるいにかける暗黙の条件。
日本語配列は、前述のように今は無き日本語ワープロや日本語パソコン創生期に、日本の情報家電メーカーの都合だけ。次に買ってくれるユーザが選ぶのは、自社の製品である前提で、まったくエンドユーザのことを考えていないマーケティングだった。リターン・キーとデリート・キーが定まらないのも日本メーカーの宿命です。考え抜いたのは、富士通の親指シフトキーボードぐらいだが、思い浮かべた日本語が仮名で即座に打てて、ソフトウェアの負担なく入力出来た産物で、パソコンの処理能力が格段に上昇した今になると、変換処理能力と予測変換の良さが、もう日本語専用キーボードを必要としなくなっています。それに変換・無変換なんていうキーは、もう必要なくなっています。国内ブランドも、もう日本製ではないので、日本語版キーボードを見直して、より良い配列に、合理的改善をする余裕がなくなっています。日本だけが、ハードウェアに固執しています。
US配列のバリエーションとして、各国で微妙に違いは、あるものも、最先端の流れを創っているのは、シリコンバレーを中心とするアメリカです。コンピュータの標準入力機器は、やはりアメリカなのです。サンフランシスコ周辺が、最新流行の標準なので、ここで生き残れない規格は、世界の標準にはならないのです。ヨーロッパ諸国が、世界の中心は、自分たちだと立ち振る舞っても、アメリカの標準は、無視できません。どの国の情報機器の入力にソフトウェアが対応するのは、暗黙の条件として、いざとなったら、米国の規格です。ソフトウェアの設定を探せば、絶対キーボードとマウスは、オリジナルのUS規格が横たわっています。日本から、輸出していた世界標準のIBM互換機、或いは超上位互換機も、US配列キーボードを付けていました。
AppleのMacが、日本語版があるじゃないと言っても、日本だけ販売しています。なんでかというと、官公庁営業上、JIS配列キーボードが必要なんです。でも今や、ほとんどローマ字入力で、スペース・キーを小さくする変換・無変換キーは、必要がないです。大きなスペース・キーは、便利です。大きなリターン・キーも、便利です。2のシフトした場合、標準は、@マークです。日本語の¥マークは、本当は、バックスラッシュ /です。プログラミングするとき、日本人だけ、観ているのは、¥マークが出て来ます。このあたりもソフトウェアが対応して、ヨーロッパなら、€マークがでるようになってます。
この半角(これは、日本語だけ)のカタカナも、ソフトウェアが対処できるようになっていますが、コンピュータにで出力・入力するのは、避けるべきモノになっています。このために、新しいソフトウェアでは、異常な表示になったりして、歴史のある古いソフトウェアでは、クレームの反応になりかねないのです。古いデータでも、自動的にソフトウェアが対処できますが、大変な労力を必要します。日本語の漢字表記も、どんどん出来るから、対処出来るだろうという発想もあります。確かに画面や紙面上で表示は、出来ますが、データや記録を、検索する際は、ヒットしない原因になります。本当は、この問題は、デジタル庁の一喝で、日常使う漢字は、多少の異体字を認めても、コンピュータのデータ上は、常用漢字表を使うことにすべきことなのです。この問題は、全世界で開発されているソフトウェアが、日本語を対象外にする一因になって、日本の情報科学の進歩にマイナスに働いています。
本筋から、離れてしまいましたが、母語としての日本語は、大事です。母語で、突き詰めて考えられない人は、外国語やコンピュータの言葉、プログラミング言語も、上手になれないかも知れません。同様に、考えやアイディアをコンピュータに入れるのは、キーボードとマウスが、基本中の基本で、大事です。
最初っから、結論から、書いてしまいました。でも、これは、要約です。本当は、もっと枝葉末節を書くべきだったのですが、今までの経験から、慣れも大切です。この記事は、Mac最新版とWindows11最新版で、US配列キーボードで、記述しました。都合が悪くどうしようもないコンピュータ環境でも、3ヶ月もすれば、慣れます。それでも、ソフトウェア定義ビジネスモデルのコンピュータが都合の悪い存在なら、設定の悪さか、もともと自分の適性がないと思うべきだと。
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