iPhone 12 Proを買ってはいけない 〜10の理由〜
例年とは違い新型コロナの影響でお祭り騒ぎになることもなく(それでも初日入手は瞬殺だったようですが)無事に販売がスタートしたiPhone 12シリーズ。iPhone Xの時はたったワンモデルだったものが2018年には、XR、XS、XS Maxと3モデルになり、そして遂に今年は4モデル。その上、春に発売になったSE 2ndだけではなくXRと11も継続販売となり現役モデルが7つという事態になってしまいました。
正直良く知らない人はどれを買ったら良いのかさっぱり分からない状態なのだと思います。7つある現行機種の中ではiPhone 12シリーズに関しては、現行機種で一番小さいmini、一番大きいPro Max、スタンダードな12、望遠の付いたProと結構分かりやすいモデル構成だと思います。と言うことで今回はiPhone 12 Proを買ってはいけない理由を書き連ねようと思います。
買ってはいけない理由その1:ミリ波対応ではない
これはiPhone 12 Proに限った話ではないのですが5G対応を大きく謳っているiPhone 12シリーズがミリ波に対応しているのはアメリカだけでそれ以外の国ではなんちゃって5Gと言われるSub6にしか対応していません。夢の高速通信が低遅延がと提灯記事に踊らされ全国がカバーエリアだと勘違いしている半可通にはそんなインフラはまだ皆無に等しいですよ、インフラが整う頃にはiPhone 14が出ていますよと教えたくなる衝動に駆られます。とは言え楽天モバイルと五十歩百歩状態でほぼSub6エリアだってごくわずかしかなくLTEしか飛んでいないのに5G契約しか認めないキャリアもどうかとは思います。
その2:写真も動画もほぼ撮らないし見ない
やれLiDARだ望遠だとカメラの進化を強調しているiPhone 12 Pro。確かにDolby Visionの動画やHDR3、年末にはApple ProROWと言う新しいフォーマットで写真が撮れる事は写真や動画を撮らない人にはどうでも良い話。全くいらない機能のために余分なお金を出すくらいもったいない事はありません。そうは言っても処理速度の速い高性能なスマートフォンをと考えているのならiPhone 12やiPhone 12 miniをお勧めします。
その3:SIMロックフリーが欲しい
今回は事前の在庫数が多かったのかキャリアの在庫状態は潤沢のようでどのモデルのどのカラーも未だに品切れになっていませんが、SIMロックフリーモデルとなると全く状況が変わります。Appleのオンラインストアでの入手は来月後半、家電量販店もいつ入荷するかが分からない状態です。また今回アメリカだけミリ波対応となったため日本の技適を通っていないので日本では使えない端末になっています。間違っても日本の技適を通っていないiPhoneを買ってはいけません。
その4:出遅れた
予約開始日にいの一番でオンライン予約をした人は既に手に入れて悦にいっているとことと思いますが、なんの因果か単純にボーッとしていたのかは知りませんが予約当日の最初の数分間を逃した人は今すぐに手に入れたいと考えてもキャリア以外で手に入れる事はほぼ不可能になりました。今予約しても入手が来月後半になってしまうのなら店頭に並んだ12 miniや12 Pro Maxを実際に触ってみてから購入機種を決めるのが正しいと思います。
その5:バッテリーの持ちが悪い
iPhoneに限った事ではないですがApple信者以外の人が真っ先に口にするのはApple製品はバッテリーの持ちが悪いと言う話。正直な話毎日必ず充電していますが充電する時に省エネモードにまで残量が減っていることなど滅多にありません。Apple Watchも稼働時間は公称18時間ですが18時間で切れた事はないです。どう考えてもバッテリーがヘタってしまった使い古しのiPhone以外で1日に何度も充電しないといけないなど利用の仕方に問題があるのではないでしょうか。実際、家内はiPhone XRと楽天のOPPOのスマホを併用していますがバッテリーの減りがひどいのはiPhoneではなくOPPOの方です。寝る時に充電する習慣を付ける気がないのなら買ってはいけません。
その6:小さいのが欲しい
Galaxy Noteなどと比べたら小さいですが小さいiPhoneが欲しいならiPhone 12 miniが出るのを待ちましょう。
その7:デカいのが欲しい
Galaxy NoteなどAndroid端末には大きいだけじゃなく折りたためる壊れやすいスマホもあります。例え2年ごとに新しい機種に乗り換えているにしても最新のOSに間違いなくアップデート出来るか、いつ出来るかが分からないようなものを買ってはいけません。iPhone 12 Pro Maxが出るのを待ちましょう。
その8:充電アダプターもイヤホンも付属しないから
エコを考えて付属品を減らしたとのAppleの主張は綺麗事に過ぎないと思いますが、そんな理由でApple製品を買わないと言う方は潔くGalaxyにでも乗換えましょう。何しろGalaxyはイヤホンどころか最新のノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンのGalaxy Buds Liveが付いてくるのです。最新製品であるイヤホンを付けなければならない台所事情に私は少しも同情する気はないですが付属品目当てが人助けになるかも知れません。
その9:指紋認証じゃない
いつかは画面埋め込みや新しいiPad Airのように電源ボタンに指紋認証が付くかもしれませんがAppleは精度が低くても取り敢えず他社に先んじて載せるような事はしません。マスクが当たり前のこの時代気持ちは分かりますが今まで指紋認証対応のiPhoneを使っていたならiPhone 12 ProではなくiPhone SE 2ndをお勧めします。iPhone 7や8ユーザーだったなら今までと変わらぬ使い心地に満足する事でしょう。新しくなった気がしない?それなら文句を言わずにiPhone 12にして下さい(笑
その10:懐事情が
5Gエリアなんてないに等しいのに高額の5G契約をさせられるiPhone 12シリーズは4年分割で2年経ったら下取りで残債免除と言われても月々高額の請求書が届きます。そんな方にはiPhone 12 ProではなくLTE契約できるiPhone SE 2ndをお勧めします。
結論:iPhone 12 ProはカメラとNeural Engineが強化され暗い場所や逆光などの撮影条件が悪い場所でも映える写真を撮れるスマホに進化しました。基本的な部分はProでないiPhone 12でも同等ですがLiDARが搭載された事で暗所でのメインカメラでのポートレート写真などではその違いを感じられるでしょう。とは言えその差が21,000円もあるかとと言われれば価値観によってなんとも言い難い部分です。実際にProの方は最小ストレージが128GBで12は64GB同じ容量で比べるとその差は16,000円と妙に納得のいく差のように思えます。今回のiPhone 12シリーズには残念なモデルはありません。何をメインに使うのかで機種を選定すれば良いと思います。