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アウトローのアウトドア(4):雨のキャンプ①
キャンプには、いくつかの不安がつきものだ。
アウトドアは楽しいことばかりではなく、不便や心配事も多いな。
それが前提の遊びであり、ある種の「生活」でもある。
人生も、似たようなものじゃないだろうか。
不安の一つに、雨がある。
アウトドアでは天候の影響が大きい。
「ゲリラ豪雨」という言葉が、いつの間にか定着した。
ただ、最近はあまり聞かなくなった気もするね。
もしかすると、もう死語になりつつあるのかもしれないな。
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雨は、不便で厄介なものの一つだ。
雨の日に快適に過ごすためには、やはりテントかタープが必要になる。
それも、雨に強いものが。
雨への対策で重要なのが「耐水圧」という指標だ。
この数値が大きいほど、雨水の侵入を防ぐ力が強い。
俺の経験では、日本でキャンプをするなら、1,500mm~2,000mmくらいの耐水圧があれば大抵の雨には十分だ。
海外製のテントやタープを選ぶときには注意が必要だ。
雨の少ない地域向けに作られた製品だと、耐水圧が低いこともあるからね。
日本は雨の多い気候なので、耐水圧の確認は重要だと思う。
例えば、アメリカの有名アウトドアメーカー「コールマン」。
その製品には、日本向け仕様と海外向け仕様があると聞いたことがある。
日本向け仕様の一つの特徴は、耐水圧が高いこと。
コールマンのウェザーマスターシリーズでは、フライシートの耐水圧が約3,000mm。
通常のコールマン製品(耐水圧約2,000mm)と比べても1.5倍の性能だ。
若い頃、コールマンの製品はどこか「ダサい」と感じていたんだよ。
耐水圧ではスノーピークに敵わず、デザインでも他のメーカーに見劣りする気がしていたからだ。
でも、年齢を重ねるにつれて見方が変わった。
例えば、コールマンの「白い」ロープ。
昔はあまり好きじゃなかったが、暗い中でも目立ちやすく、キャンプ場での安全性を考えると悪くないと思うようになった。
ロープの材質も適度な柔らかさで、結びやすさと滑りのバランスが良い。
「見た目」だけで判断してはいけない。
実用性の良さに気づかされることは、少なくないね。
![](https://assets.st-note.com/img/1735548167-Yqe3cX7NsiH5umRdfJGyTk4P.png?width=1200)
雨の日のキャンプでは、テントやタープの下で過ごす時間が長くなる。
そのため、作りの良さが問われる。
耐水圧が低いと、雨漏りの心配が尽きない。
だから俺は、フライシートもフロアシートも、耐水圧は最低でも2,000mm以上、できれば3,000mmを目安にしているよ。
特にインナーテントで寝る場合、フロアシートの耐水圧は重要だ。
雨水だけでなく、地面からの水の染み出しを防ぐ必要があるからね。
インナーテントの下に敷くグランドシートも重要だと思う。
滲みにくい素材なら何でも良いが、個人的には「雰囲気」も大事にしたい。
作業用カラーシートも機能的には問題ないが、できれば専用のシートを使いたいところだ。
そんな風に考えるようになったのも、過去の経験があるからなんだ。
昔、岐阜県の平湯(ひらゆ)野営場でキャンプをしていたときのこと。
夜中に突然の大雨に見舞われた。
テント周辺はまるで川のようになり、水浸しになってしまった。
さすがに水がない場所に避難したが、テントはそのまま放置。
当時使っていたのは、安物のテントだった。
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見た目はダサい「DCMブランド」のテントだが、意外にも耐水圧はしっかりしていて、フロア部分はまるで作業用シート並みの素材だった。
そのおかげで、テント内の持ち物は無事だったんだ。
大雨の中、不安な一夜を過ごした。
それ以来、テントを選ぶときには耐水圧を特に重視するようになったよ。
今日の話で教訓めいたことがあるとしたら…
「人は見掛けによらない。モノも見掛けによらない」…だな。(笑)
(2024-12-25)