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アウトローのアウトドア(59):キャンプの夜②:静けさと喧騒・・・

辺りはシンと静まりかえり、満天の星が煌めく中で、空を見上げる。
暗い森が風にそよぎながら、ただそこにあるだけの静寂。
「静かだな……」
「宇宙は広いな、俺なんてケシ粒よりも小さいな」
そんなことを考えながら過ごす夜が、キャンプの醍醐味だと思う。
まあ、毎回そうならいいんだけどさ……(苦笑)

人気のキャンプ場に来ると話は別だ。
別に「賑やかなところに行きたい!」と思って選んだわけじゃない。でも、俺が気に入って通っていた静かなキャンプ場が、いつの間にか有名になっちまうんだよ。 悲しい話だ。
正直、俺にも責任はある。 SNSで「ここ、最高!」なんて投稿して、場所を明かしたりしたからな。
あの頃の俺、バカだった……。でも、俺が黙ってても、誰かが広めるのは時間の問題だったと思う。

粕川オートキャンプ場の思い出

以前、「粕川オートキャンプ場」について書いたのを覚えてるか?
そこは俺のホームグラウンドの一つだった。
岐阜の揖斐川町にある、無料で使えるフリーサイトのキャンプ場だ。俺の家からは少し遠いけど、自然豊かでいい場所だったんだ。
朝早く家を出て、国道22号から21号を走り抜け、大垣を越えて山道に入る。
揖斐川町のスーパーで食材を買い込んでからキャンプ場に向かうルートだ。これが俺の定番だった。

着いてみると、まだキャンパーは少なかった。
フリーサイトだから早い者勝ちだ。その日はいつも使うエリアが埋まっててな。
仕方ないから、少し離れた場所を確保した。
まずテントを張って、車をうまく配置して、他のキャンパーと適度な距離を取る。これがマナーだろ?

キャンプの夜が騒音フェスに

さて、夕方になると少しずつ人が増えてきた。若い男二人組が俺の車の横にテントを張り始めたときは、「まだ空いてる場所いくらでもあるのに」と思ったけど、まあ放っておいた。自由だからな。
夜になり、キャンプ場はにぎやかになった。ファミリーやソロキャンパー、それにグループキャンプの人たちもいて、それぞれ楽しんでた。それはいい。
でも、その若い連中が、音楽をバンバンかけ始めて踊り出したんだ。
これがまた音量を上げまくるもんだから、周りの迷惑を考えちゃいない。
さらに近くでグルキャンしてた40代くらいの男たちまでその輪に加わって、みんなで大騒ぎ。
オイオイ……ここは音楽フェス会場じゃないぞ。

怒りの矛先

俺は我慢強い方だ。シュラフにくるまって寝ようと努力したさ。
でも、無理だった。音楽がうるさすぎる。
仕方ないから、そいつらのところへ行って言ってやったよ。
「いい加減にしろ! ここは他のキャンパーもいるんだ。静かに楽しみたい人だっているんだよ!」
他の中年連中は俺が睨むとすぐに引いてたけど、若い連中は最初ピンときてなかったみたいだな。
俺は静かなキャンプの夜を取り戻したかっただけだ。
どんちゃん騒ぎがしたいなら、もっと離れた場所でやってくれよ。

キャンプの夜の楽しみ方

キャンプの夜ってのは、それぞれのスタイルで楽しむものだ。でも、人の楽しみを邪魔しちゃいけない。
特に、静寂や自然を感じたい人には、音楽や大騒ぎは迷惑だ。
俺も怒るときは怒るんだよ。
ん? いつも怒ってるじゃないかって? …
…まあ、それは置いとけ(笑)
キャンプ場を選ぶとき、人気の有無や環境を確認するのは重要だ。それでな・・・マナーの良いキャンパーが使うキャンプ場が無難だな。

(2025-01-20)

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