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アウトローのアウトドア(94):釣りの話⑥:渓流エサ釣りの道具 #1
渓流のエサ釣りをするなら、まずは道具の話をしておかないとな。
渓流釣りには、漁協が定めた一定のルールがある。
とはいえ、その内容はざっくりしたものが多い。
竿は1本まで
〇〇~〇〇は禁漁区
〇〇の使用は禁止
だいたいこんな感じの規則だ。
その範囲内なら、道具は何を使っても問題ない。
だからこそ、使う道具は人それぞれ。
俺が紹介するのは、ごく一般的な基本装備だ。
釣りに必要な最低限の道具
本質的な話をすると、釣りが成立するために必要なのは3つだけ。
竿
糸
ハリ
ハリにエサをつけて水中に投入し、魚が掛かるのを待つ。
これが釣りの基本だ。
ただ、実際にはこれにオモリと目印が加わる。
それと、一般的に渓流エサ釣りではウキを使わないことが多い。
もちろん、使ってはいけないわけではないし、状況によってはウキを使う方が効果的なこともある。ただ、千変万化する渓相に合わせてエサを流すには、ウキが邪魔になることが多い。
ウキの役割のひとつである「魚が掛かったことを知らせる・・・」は、
渓流釣りでは手に直接伝わる“アタリ”と、糸につけた目印が担っている。
オモリと目印の役割
釣り糸やハリは軽いので、そのままだと狙った場所に投げ入れるのが難しい。
そこでオモリをつけることで、仕掛けを投げやすくし、狙った深さに沈められるようにする。
渓流釣りでは、仕掛けの流れる深さが重要だ。
水面に浮かびすぎたり、逆に底に沈みすぎたりすると、うまくいかない。
また、目印をつけることで、仕掛けの位置が分かりやすくなる。
渓流の流れは速く、飛沫が上がることもあるので、目印があると視認性が上がる。
渓流竿の選び方
渓流釣りでは、軽い竿が重要だ。
竿は常に手に持つものだから、重いと疲れる。
(渓流釣りでは「置き竿」はしない。)
今はカーボン素材の竿が主流になっている。
俺がガキの頃は竹竿が普通で、その後グラス竿が流行った。
竿は時代とともに、どんどん軽くなってきたわけだ。
竿の長さと調子
竿の長さは、釣る場所の広さによって決まる。
小渓流 … 2~3m
本流や広い渓流 … 6~7m
(アユ釣り用の10m程度の竿ほど長くはない。)
標準的な渓流釣りなら、最初は4~5mの竿を用意するのがいい。
また、竿には「硬さ」と「調子(曲がり方)」がある。
最近の渓流釣りでは、
「硬調」の「先調子」(=硬めで竿先がよく曲がる)が主流だ。
竿の真ん中あたりが曲がる柔らかめのタイプを好む人もいるが、
よっぽど自分の釣りスタイルが分かっていないと、扱いが難しい。
釣り糸とハリ
糸は0.3号~0.5号くらいの道糸(みちいと)を使い、その先に細めのハリスを結んでハリをつける。
道糸の元(竿側)に天上糸(てんじょういと)を追加することもあるが、基本的には糸1本あれば釣りは成立する。
ハリは、「渓流バリ」としてメーカーが販売しているものがあるが、どんなハリでも使える。
「渓流で使いやすい形状のハリ」というだけで、必須ではない。
ハリのサイズは狙う魚の大きさとエサの大きさで決める。
小さいエサ → 小さいハリ(エサにハリが隠れる)
大きいエサ → 大きいハリ(エサをしっかり保持できる)
仕掛けの準備と結び方
ハリスにハリを結んだ状態で「渓流仕掛け」として売られているものもある。
面倒がないので、最初はこれを使うのもアリだ。
ただ、自分でハリと糸を結べるようになるのが良い。
釣り糸の結び方はいろいろあるが、
渓流釣りでは、素早く簡単に結べる技術が大事になる。
寒い朝や薄暗い中での釣り
渓流釣りは、シーズン解禁直後など寒い時期の朝早く釣ることも多い。
手がかじかんで動かない
薄暗くて糸が見えない
こういう状況で、細く透明なハリスに小さなハリを結ぶのは、かなりの難しさだ。
経験してみると、想像以上に手間取る。
だからこそ、釣り糸の結び方はしっかり覚えておかなくちゃいかん。
渓流釣りには、まだ必要な道具がある
ここまでで、竿・糸・ハリと基本的な仕掛けの話をした。
でも、渓流釣りをするには、まだいくつか必要な道具がある。
それについては、次の記事で紹介することにする。
(2025-02-05)
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