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アウトローのアウトドア(111):単車の話⑦:オフロードで鍛えた…と、俺は思ってる(笑)

16歳で原付免許を取り、17歳で中型自動二輪、18歳で普通自動車免許を取った。
最初の原付はホンダのオンロード車だったが、中免を取ったら、これじゃ物足りない。
そこでバイトして金を貯め、買ったのがホンダ BIALS(バイアルス)TL125 だ。

HONDA BIALS TL125

TL125 でどこへでも

トライアルマシンだけど、公道も走れる。
4ストローク単気筒の125cc、8馬力。燃料タンクは4.5リッター。
もう、ありとあらゆる所へ走りに行った(笑)。
一般道じゃないところに無理やり入ったのは…ナイショだ。
ホントは入っちゃいけない場所もあったかもしれんからな。
このバイクに振り分けのシートバッグを乗せて、ツーリングにも行った。
こんな奴な。

学生時代に奈良、和歌山を抜けて大阪方面へ走ったのが、最も遠くまで行った経験だ。

昔の国道25号が面白かった

昔の国道25号は面白かった。
国道なのに狭くて、交通量が少ないところが多かった。
一部、自動車専用道路になってる区間は、小型二輪(125cc未満)は走れなかったんだが…
まあ、知らずに突っ込んだからスマン(苦笑)。
舗装路はもちろん、未舗装のオフロードや、「道があるのか?」って場所も走った。
そういう経験を積んだおかげで、単車の扱いにはだいぶ慣れた。

貧乏ツーリングと冬の野宿

この頃は金がなくて、装備もシンプル。
布製のツナギに安い革ブーツ。
銀色のジェットヘル(オートレーサーに貰った奴)にゴーグル。
バイク用のグローブも、とりあえず…みたいな安い手袋だ。
遠出する時は、バイクカバーを畳んで持って行った
これが後で役に立ったんだ。

12月、国道1号線でガス欠…

12月の寒い夜、国道1号線を走っていてガス欠になった。
スタンドはもう閉まってる。
どうしたものか?
仕方なく、持っていたトランジスタラジオで「オールナイトニッポン」を聞きながら、
国道脇から少し入った田んぼの畦(あぜ)にバイクを停め、野宿することに。
若かったな。
布製のツナギに、スキー帽みたいな顔が隠れるやつ。
「スタンドが開くのが7時くらいだろう…」
「7時間くらい我慢すりゃいい」(苦笑)。
さすがに寒かったが、バイクカバーが厚手だったので、それにくるまった。
そうすると寒くないんだ。意外となんとかなった。
ラジオを聞きながら、少しは寝たよ。
20代の頃は今より少しボリュームがある体型だったから、脂肪が役に立ったのかもしれん(笑)。
この話をすると、仲間には、
「よく凍死しなかったな」
と言われる。
でも、その時はまだ俺の寿命が尽きるタイミングじゃなかった…ってことだ。

この時以外にも
「まだ俺の寿命は尽きなかったな・・・」
と思う経験を人生で何度かした。
とは言え、そろそろ・・・かな(苦笑)
最近、そう思う。
まあ、それでここで書き物をするつもりになったんだ。
今のうちだよ・・・って思ってさ。

TL125 BIALSはいいバイク

どこへでも行けるから、いろんな走りを覚えた。
後輪を滑らせてターンすることも、このバイクで覚えた。
オフロード車に乗ると、単車の操り方を自然と学べる。
20代前半はTL125 に世話になった。
その後、貧乏状態に突入して手放したが…
20代後半、どうしてもまた単車が欲しくなって、次の単車を買うことになる。
それもまたオフロード車だった。
その話は、また別の記事にしようと思う。

(2025-02-17)

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