アウトローのアウトドア(64):火器物語②:ガソリンバーナーを使う
ガスバーナーは使いやすい。
多分、みんな一度は触ったことあるだろ?
キャンプ用のガスバーナーを使ったことがない奴でも、家庭用のガスコンロは知ってるはずだ。
今どきのガスコンロはツマミをひねれば自動で火花が飛ぶ「自動点火」式だけど、昔は手動だった。
ガスを出して、マッチやライターで火をつける。
今でも手動点火のキャンプ用ガスバーナーは多いから、特に迷うことはないよな。
でも、液体燃料のバーナーとなると話は別だ。
こいつはちょっと手間がかかる。燃料を「ガス化」させないといけないんだ。
ガソリンバーナーの仕組み
ガソリンバーナーでは、タンクに燃料を入れた後、それをガス状にして燃やす。燃料がガス化するからこそ、バーナー部分で燃え続ける仕組みだ。
ガソリンは沸点が低い(約35℃)から、灯油よりガス化が簡単。揮発性が高いんだな。
ただ、タンク内部の圧力を高める必要がある。そのためにポンプが付いてる。ポンピングでタンク内に空気を送り込んで圧縮するんだ。
基本の流れはこんな感じだ:
① タンクに燃料を補給
② 数十回~80回くらいポンピング
③ ツマミをひねってガスを出し、ライターなどで点火
④ 必要に応じて追加ポンピング
予熱の必要性
ガソリンバーナーには「予熱(プレヒート)」が必要なタイプもある。特に古いモデルがそうだ。
最近のバーナーは「予熱不要」を売りにしてるものも多い。ただ、気温が高い時期なら本当に要らない場合もあるけど、寒いときはやっぱり必要だな。
予熱ってのは、バーナー部分を熱して燃料のガス化を促す作業のことだ。
例えば、ツマミを少し回してガソリンを出し、それを直接燃やして予熱する方法がある。あるいはアルコールを使う場合もあるが、ガソリンバーナーならガソリン自体を使うことがほとんどだ。
火を近づければすぐ燃える。それが便利でもあり危険でもある。注意が必要だ。
予熱が前提のバーナーは、最初のポンピングを少なくすることが多い。予熱で燃料がガス化してから、追加でポンピングして燃焼を安定させる。
使い方のコツ
コールマンやSOTO、MSRなんかのガソリンバーナーは、基本的な使い方は同じだ。
タンクを加圧して、燃料をガス化して、点火する。
ただ、メーカーごとに点火方法や調整が微妙に違う。例えば、コールマンのバーナーでは点火時と本燃焼時でツマミの位置が異なる。慣れるまでは説明書を読んだほうがいい。
ガソリンバーナーはちょっと手間がかかるが、その分火力が強いし、寒冷地でも安定して使えるのがメリットだ。
(2025-01-22)