
アウトローのアウトドア(108):単車の話⑥:コーナリングは楽しいぞ…
ヒラヒラ走るのが楽しい…そう思う俺は、コーナリング大好きバイク野郎だ(笑)。
何が楽しいって? そりゃ曲がる時だろ。
まっすぐ走るのはつまらん。
まあ、高速でまっすぐぶっ飛ばすのも、それなりに気合は入るけどな。
竜洋テストコースでの最高速アタック
昔、スズキの厚意で、スズキ車(GSF1200 & 750)オーナー会のミーティングに参加して竜洋テストコースを走る機会があった。
そこで、伝説的技術者・横内悦夫さんの話を聞く機会があった。
ちなみに横内さんは、SUZUKI GSX-R750(油冷エンジンのスーパースポーツ)を作った人だ。
竜洋テストコースには、海岸沿いに約2kmの長いストレートがある。
つまり、最高速アタックができる場所だ。
俺らは素人ながら、時速300kmを目指して必死でアクセルを開けた。
スズキが貸してくれたGSX-R1000(年式は忘れた)で挑戦したが、これが物凄い。
革ツナギ着てフルフェイス。
タンクに身体をしっかり伏せて、デジタルメーターをにらんだ。
俺の最高速は283km/hだ。
さすがに300km/hは出ないことがよく分かったよ。
俺の単車の隼(はやぶさ)は、市販で時速300kmを達成したマシンとして有名だが、
実際には相当な条件が揃わないと到達できない。
とはいえ、あの時の加速とスピード感は胸が高鳴る体験だった。
ただな、普段まっすぐ走ってて面白いことはそうそうない(苦笑)。
やっぱり、楽しいのは「曲がる時」だ。

俺のコーナリングスタイル
俺のコーナリングはこんな感じだ。
① ある程度の速度でコーナーに入るとき
→ ブレーキングのタイミングと合わせて、腰を振り出すようにする。
ブレーキでフロントに荷重をかけつつ、腰をスライドさせて重心をコーナー側へ。
これでバイクの倒し込みがスムーズになる。ブレーキングしながら・・・という所がコツかな。
「ブレーキ掛けて、抜く」、その瞬間をうまく使うんだ。
② 低速では足首・くるぶしの力加減でステップ入力
→ 上半身を大きく動かすより、足の力加減でバイクを傾けたほうがスムーズ。
特に街乗りや峠のタイトコーナーでは、このステップ操作が活きる。
ヒラヒラ感が出る奴だな。
③ 高速でコーナーに入るときは、シートの端に座り直し、内側に体を寄せる
→ いわゆる「ハングオフ」的な動き。
遠心力を計算し、体の重心をコーナーの内側に寄せることで旋回力を高める。
「ぶら下がる感じ」ってイメージだな。
特にスーパースポーツ系では、このポジションを意識すると一気に安定する。
④ 倒し込みが大きくなると、足を外に開くことで安定する(膝擦り)
→ 膝を開くことで重心の調整ができ、バンク角の感覚を掴める。
体の位置を微調整しながら、遠心力とバイクの傾きをバランスさせる動きだ。
一般道では膝スリするまで傾けたことは俺は無いな。
(短足だから膝がすれんのだ…って、言うなよな・笑)
速度に応じた適切なバンクの作り方
ブレーキ&腰のスライド、ステップ入力、シートポジションの調整、そして膝の使い方。
これがバイクをコントロールする上で重要な要素。
まあまあの速さで走っている時は、①と③がポイントで、その2つを使い分けている。
だから、「コーナリングのやり方は?」と聞かれたら、
俺には2つの方法があると答える。
・腰を振り出す(ブレーキを使う)
・シートの端に座り直して体を寄せる
まあ、そういう訳で、
俺は…
曲がったことはあまり好きじゃないが、曲がることは大好きだ。(笑)
(漫才かよ!・・・と自分でツッコむ)
(2025-02-15)
