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アウトローのアウトドア(5):雨のキャンプ②

以前の記事で「耐水圧が高いのが良い」と書いたが、
実は雨のキャンプではテントの形状も居心地に大きく影響する。

当たり前のことだが、雨水がテントのアウター(フライシート)をうまく流れる形状なら、耐水圧がそれほど高くなくても雨漏りの心配が少ないわけだよ。
最近流行しているワンポールテント参天型テントが、その典型例だね。
これらのテントは斜めに張られたシートが自然と雨水を流し、雨の侵入を防ぐデザインになってる。

最近のキャンプではタープを使うことが一般的になっているが、タープをどう張るかも非常に重要だ。
水平部分を多く取るような張り方だと、雨が溜まりやすくなり、その結果雨水が沁み込む可能性が高くなるんだね。
雨水を効率よく流すためには、タープに適度な斜面を作ることが肝心だ。

雨が激しい場合、タープやテントの屋根部分に雨が溜まり、垂れ下がってしまうことがある。
耐水圧が高い素材は雨水の沁み込みを防ぐが、その分溜まる水の量も多くなるし、結果としてタープやテントが重さに耐えきれず倒れるかもしれない。
危険だ。
俺自身、過去にこうした失敗を経験したことがあってね。
それ以来、長さを調節できるタープポールの上部にキャップを取り付け、内部から突き上げることで雨水を流す工夫をしている。
一本、長さを変えられる伸縮式ポールを用意しておくと、いざという時に役立つ。

さらに、雨中キャンプではタープやテントの下で過ごす時間が長くなるだろ。
そのため、高さのある空間を確保することもポイントなんだ。
特に、立ち上がれる高さがあると快適さが格段に違う。
狭い空間に長時間いると疲れやすいが、広めの高さがあるだけで、雨の中でも心地よく過ごせるんだよ。
また、広い空間があれば、荷物を濡らさずに置けるスペースが増え、調理や休憩の自由度も高まるよね。

雨のキャンプでは、テントやタープの形状だけでなく、張り方や過ごし方にも工夫が必要だ。一つひとつの細かい対策が、快適な時間を作る鍵になるね。

当たり前の教訓を一つ。アウトドアでも、人生でも、
「備えあれば患いなし」
…何事も準備が大事だ。

(2024-12-26)

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