巷ではChat GPT を題材としたコンテンツが席巻している。
Chat GPT の凄さについて自分がわざわざ新たなに説明できることは何もないし、天邪鬼の自分としては安易に流行りにのっているようで、Chat GPTについて特に何かを書く予定はなかった。
しかしながら、昨夜、トイレで腹を下すという事象について、村上春樹風に書いてくれとai に頼んだなら一体どんな話を書いてくれるだろうかと思いつき、その結果、世の中に公表せずにはいられなくなってしまったため、こうして筆を執った次第である。
さて、前置きはここまでにして、早速行ってみよう。
村上春樹のような文章で、トイレで腹を下して30分過ごしたお話を書いてください
どうだろう。「僕」という一人称、自分の存在というテーマ、感情や風景の描写、なかなか村上春樹ではないだろうか。最後の段落に、「まるで村上春樹の小説のようだと思った」と書いてしまっているあたりはご愛敬であるが、これは質問の仕方で修正可能だろう。
さて。こうして始めてみると、他の作家を試さずにはいられない。
とはいえ、日本の作家だとデータが十分でない可能性も考慮し、アメリカのハードボイルドの巨匠・ヘミングウェイを試してみよう。
ヘミングウェイのような文章で、トイレで腹を下して30分過ごしたお話を書いてください。
これでもかと言うほどの短文の連続!原書でもここまでではないだろう。笑
しかし、特徴を捉えているといえば、その通りだ。リズムが気持ちいい。
では、続いては、ロシアの文豪、ドストエフスキーでお願いしてみよう。
ドストエフスキーのような文章で、トイレで腹を下して30分過ごしたお話を書いてください。
暗い。。腹を下してコンビニに駆け込むという設定は同じでも、ここまで人生は辛くなるものか。「神に見捨てられた」「罪」「絶望」という重いワードの連続で気が滅入ってきそうである。先日、ロシア人の友人から、ロシア人は中学校でこれを読まされると聞いたが、人格形成に影響が出そうである。
気を取り直して、今度はミュージシャンも試してみよう。
ジョン・レノンのような文章で、トイレで腹を下して30分過ごしたお話を書いてください。
名曲「イマジン」を彷彿とさせるような「愛」や「平和」に満ちたストーリーである。日本語ならではの、「~したんだ」「~なはずさ」といったニュアンスも素晴らしい。
では、方向性を変えて、こんなのはどうだろう。
赤ちゃん言葉で、トイレで腹を下して30分過ごしたお話を書いてください。
なかなか、おにいちゃん、いいんだもん。
では、最後に。
ドナルド・トランプの演説のような文章で、トイレで腹を下して30分過ごしたお話を書いてください。
まったく、勝つ、勝つ、うるせぇな。しかし、直球すぎる感はあるが、トランプの特徴をしっかり表現している。
考察
こうして見ると、人間に残された最後の持ち味というのは、キャラクターなのではないかと思う。
文章の上手さや正確性というのは、ai にはどうやっても敵わない。
原稿用紙1枚程度のパロディーでもそれとわかる圧倒的なキャラクターが、作家であれ、歌手であれ、政治家であれ、重要となってくるだろう。
いずれ、aiがそうしたキャラクターも生み出してくることは想像に難くないが、そんな日が怖くもあり楽しみでもある。