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からだの力を抜いて呼吸と体感覚に集中するというインド密教の教えを実践して「世界はすべてつながっていた、時間などなかった、ただ美しい日々だけがあった」などという怪しげな陶酔に浸っていたら「なんでこれが『美しい日々』なんだ?」だとか「バルテュスってこの絵を描いた人だったのか」だとか言ってジロジロ見てくる人が何人もいることに気がついたのだけど、そういえばわたしはずっと前からこの破廉恥な格好のまま身動きが取れないのであった。
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