商品？ 作品？

かぎ針編みで作ったバッグを普段使っています
使い勝手の良いように何作も作ってきました
だいぶ完成形になってきたけれど
不満な点はいくつかあります
あと2作ぐらい作れば完璧になるかな?
といったところ

いつも花の水やりと掃除をしている時に
通りかかって立ち話をする方が何人かいます
主に高齢の女性です
昨日出かけるために事務所を出たところで
その中のお1人に出くわしました
肩からさげていたバッグを見て
〝コレどこで買ったの？〟
〝作りました〟で目を丸くして
〝作って！〟
〝コレ売って！〟
〝いくらでも出すわ！〟と止まりません
ニコニコ笑いながら首を横に振り続け
断わりの言葉を言いますが食い下がります
〝センスがいいのよ〟
〝ココが可愛らしい〟とひとり大騒ぎ
嬉しいやら困るやらでした

手作りをしていると必ず
〝売ったらいいのに〟
〝売れるわよ〟と言われます
実はそれが一番嫌いです
どん底にお金に困っていた時でもそうでした
一時期洋服をオーダーで作っていましたが
嬉しくない日々でした
完成した喜びやお客さんの笑顔は嬉しかったけれど
なんか違う嬉しさでした
大好きな忌野清志郎が
〝バンドマンはアルバイトはしないんだぜ〟と
いきがっていましたが
そんな感じです
いつか生活のために服作りをする時が来るのかな…
と思っていたけれど来ませんでした
還暦過ぎてもこうしていきがっているので
たぶんその日は来ないと思います

♪Rockはもう卒業だとあいつは髪を切るのさ
お似合いだぜEアタマだな
生意気な奴だったのになんだか素直になったな
レスポールが重たすぎたんだろう

ベイビー逃げるんだ

久しぶりに清志郎の歌を聴いていて
頭の中だけどんどん若返っていた昼下がりでした

建物の一画を
通りがかる人の喋り場とする案がありますが
それが実行されたら
そこに私が編み散らした作品を
置いておくかも知れません
持って帰りたい人持って帰って〜と
作っているのが楽しいんです

母も言っていました
〝描いた後の絵は燃えカス〟