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今は気づかないだけ

今〝友だち〟っていますか?


私は父の転勤で7回くらい引越をしました
転校は小2・小4・中1


高校生の時にも転勤があって
次に行く学校まで決まっていたけど
どうしても無理で
1人残って転校はしませんでした
愛媛の私立女子高から東京の私立女子高へ
私は〝怖くて〟行けませんでした

東京で生まれたとはいえ小4までで
その後は沖縄から愛媛へ
それからの東京です

方言をバカにされるんじゃないか
もうグループができていて入れないだろうなとか
そんな事を考えたら
とても怖くて思いきれませんでした
どんどん話を進めていた母に反発し
愛媛に残る事を決めました



小2と小4と中1の3回の転校

3回とも夏休み中です

転校のない子は
春にクラス替えがあり
一学期中になんとなくグループや仲良しができて
夏休み中には時々一緒に遊んで
二学期を迎える

私の夏休みは
引越する事を仲良くなった子に伝える事もなく
お別れ会もなく
初めての土地で友だちと遊ぶ事なく過ぎる夏休み
日焼けした顔がワイワイガヤガヤしている教室へ
先生の後に続いて入って行く
それが二学期のはじまり


〝8月31日の夜〟は
朝が来なければ良いのに…
そんな気持ちしかない夜でした


どんな子がいるんだろう
みんな頭が良いのかな…
いじめられるかな…
話しかけてもらえるのかな…

ぐるぐる ぐるぐる心配事が目の前を歩いて行く

何よりも
〝○○から来た○○○○です〟
そんな一言を

はじめての学校
はじめての教室
はじめての同級生たちの前で言わないといけない

1番のイジメですよね



私が選んだのは〝笑う事〟
目だけでもニコニコ キラキラしている事
口は真一文字に結んでいても目には笑みを…!

普通は逆かも知れない
どんなにつくろっても目が笑っていないと思う
でもそれをして
〝敵意がない事を伝えなければ〟
〝どの子が敵でどの子が味方か?〟
〝いち早く見極めないといけない〟

転校生の私はそんな事ばかり考えていました
そうして生き残ってきました


生き残って…
そんな言葉が出るほどのプレッシャーです

でも小心者の私だけどちゃんとクリアしてきました
クリアできるものなんです


なぜか?


どこに行っても様々な人がいるのは同じ事
一学期で友だちができなかった子もいる
グループに入るのが嫌いな子もいる
友だちやグループに囲まれていても
居心地の悪い子もいる
仲良しがいても仲良くしてくれる子もいる

こちらが〝どんな子だろう…〟って
不安なのといっしょで
あちらも〝どんな子だろう…〟って
不安に思ってる

だから結局どうにかなる

どうにかなって来た



そしてそれは大人になっても同じ事

新しい環境
新しい出来事
新しい人間関係
不安でブルブルふるえてる

仕事(勉強)が嫌いな大人もたくさんいる
嫌で嫌で逃げたくなって逃げてしまう大人もいる

でも
いつかスイッチが入る事がある
この仕事楽しい!とか
こんな勉強したい!とか
信じられないけど
学生時代に勉強が大嫌いだったのに
なぜか〝はまってしまう事〟が出て来る

誰しも必ずそんな時がやって来る
そんなスイッチが入る時がある

それが20代か30代か40代かわからない
60代かも知れない
それ以上かも



人間関係もそう

幼なじみなんていない
誰も信用できないで
仲良しになれる子がいないまま大人になったのに
必ず1人は現れる
何かの拍子に増えていったり

そんなスイッチが入る


なんでだろう?

わからないけど必ず起こる



今でも私は人が怖い
新しい事に飛び込むのは怖い
怖いから相手の顔を見ていなくて顔を覚えられない
怖いから虚勢をはって強がりばかり言う

でもそんな諸々をカバーしてくれる人も現れる

怖くたってできなくたって良いんだと思う


月並みだけど完璧な人間なんていない

みんな他人に知られないように
ブルブルふるえながら
いろんな人とかかわって
いろんな事をやり過ごして行く

逃げる事もあるし
逃げたって良いし

でも
自分にどんなスイッチが入るのか
自分が1番知りたいはず



ずっと平坦な道はない
どんな出会いがあるかわからない

だから面白い


あなたを待ってる人もいる

必ず





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