うまく行っても行かなくても 少し憂鬱
逃亡生活が半年以上の犬がいます
以前にちょっと記事にした犬です
リードも首輪もなしで近所をうろついていた犬
仮に〝小太郎〟とします
ネットで飼い主がわかり連絡をとりましたが
飼い主が来ても逃げて行った小太郎でした
保護できないまま
我が家の近所では見なくなり
飼い主は飼い主である事を放棄しました
暑過ぎる夏が終わった頃に
犬友さんからの情報でほんの少し離れた所で
またうろついている事がわかりました
犬や猫の保護活動をしているMちゃんに話すと
保護をしないのかと聞かれました
我が家の近所にいる時に
結局たいした事ができずに終わった事を
私が悔いていた事を話していたからです
いくら近所とはいえ
前回のように我が家のすぐ前という訳ではないし
元飼い主や市の職員の対応に
かなり頭にきていたので
自分が保護をするという情熱は冷めていました
〝前の時に後悔してるって言ってたよね〟
〝気が変わったんだね〟
〝小太郎のためと思えないなら仕方ないね〟
そんな感じの事を言われました
かなりイラつきました
私は保護された犬猫を何頭か里親として
受け入れてはきました
でも自分が奔走して保護活動をした事はありません
小太郎は我が家のすぐ前で何日もうろうろしていて
どうにかしてあげたい…と思いました
何から手をつけて良いのかわからず
Mちゃんに相談したりもしました
でもMちゃんに話せば〝優しい〟彼女が
動かずにはいられなくなるのが目に見えていたので
かなりためらったりもしました
いざ少しでも動いたら腹の立つ事が重なり
嫌気がさしました
いろんな気持ちが交錯しました
姿が見えなくなって
後悔したりホッとしたり
それはそれで複雑な気持ちになりました
その過程をわかってもらえていたつもりなのに
言われた事にまたうんざりしました
保護犬ごん太を迎え入れてから
7年ぐらいでしょうか
自分もできる事をもっと積極的にやろうかと
思った時期も何度かあります
でも毎度打ち消して踏み込まなかったのは
いずれも保護活動をしている方々の
一言だったり振舞いでした
Mちゃんがよく言うのは
〝個性的な人ばかりだから~〟という事
個性は個性なんだろうけれど
なんか違う…とずっと思っています
そこら辺がモヤモヤの種
きっと私の居場所ではないんだと思います
Mちゃんは仲間とビラを配り保護活動を始めました
とても賢い小太郎なので
目撃情報は山ほどあっても捕まりません
そして10月の初め頃に
小太郎がまた我が家の前に戻って来ました
いきなりの再会で少し身体が震えました
ほんとに震えるんですね
驚きました
玄関に上がる階段にフードを置き
カメラを設置しました
ずっとフードを置き
観察を続けると
うまく習慣的に食べに来るようになりました
少しずつお皿を階上にあげると
警戒しながらも上の方まで来ます
階段を上がりきった所は狭いので
追い込んで捕まえるのに
うってつけの条件が揃いました
今夜捕獲作戦実行となりました
チャンスは一度だと思います
失敗すればここには二度と来ないと思います