銀ちゃんといっしょ 56
専業主婦
どっちが正しい
こうあるべきじゃない?
という話ではありません
そんな風に主張するほどは若くありません
達観できるほどは歳を重ねてはいないけど
私の子ども時代は圧倒的に専業主婦が多かったです
どこのお宅へ遊びに行っても
たいがいお母さんがいておやつを出してくれました
ただ商店街の近くだったので
ご両親が一緒に店を切り盛りしている人も
たくさんいました
私自身は自営業の主人と二人三脚で会社を守り
走り回りながら子育てをしてきました
子どもたちの同級生のお母さんたちは
子どもが小学校高学年~中学生になる頃から
ほとんどの人が働き始めました
10年ほど前の話になります
もちろん子どもが産まれる前から産まれた後も
働き続けているお母さんもいます
いろんな投稿を読んでいると
女でも自立できなきゃダメ(女でもという言い方)
専業主婦なのに……してない(家事のアレコレ)
投資で儲けて旦那依存から脱出!
そんな事が書いてあります
私にはどれも理解できません
はじめから〝結婚〟を選ばなかった人
ご縁がない人は
自身の食いぶちは稼がないと生活できませんね
離婚した人もそうですね
でも〝夫婦〟でいるという事は
夫婦二人で生活を成り立たせていると思います
だから〝旦那依存〟って何?なんです
でもそれも最近は考え方として
変わって来ているのも知っています
二人がそれぞれに稼いで
それぞれの考え方でお金を使い分けていますね
少数だけど昔もそういう夫婦はいました
私は
生活=お金 とだけでは思っていないから
意見を交わしあったとしても平行線でしょう
〝専業主婦なのに……してない〟は
旦那さんの方が完璧に自分の役割を果たしてないと
言えないはずですよね
ただただ男性が威張って
俺が食わしてやってるんだ!っていうのは
もう論外です
でもそれにかしづくのを
生き甲斐とする女性もいるでしょう
それはそれで成り立っている訳で
結局
正解なんてどこにもない
私は専業主婦がしたかった
母親のような母親になりたかった
母乳メインで育て
離乳食を工夫して作り
幼稚園まで手を繋いで歌いながら歩き
〝行ってらっしゃい〟の時も
〝お帰りなさい〟の時も家にいて
おやつを作り
服や手回り品を作り
誕生日には手作りのケーキを焼く
そんな母親のような母親になりたかった
社会で一番小さい単位の社会を
大事に大事にしたかった
結果として
主婦業がちゃんとできてなくても
愚痴1つ言わない優しい主人
誰に似たのか温厚で優しくまじめな子どもたち
そんな幸せな社会を作れたけど
やってあげたかった事が何もできなかった
先日お客さんとの会話の中で
主人がふともらした
〝母ちゃん(私)がいなかったら
会社は続けられなかった〟の一言が
衝撃的に嬉しくて
いろんな後悔も吹っ飛んだけど
悲しいかな
子どもたちにできなかった事の事実だけは
変えられないから
次は
自分なりの〝理想〟の熟年夫婦を目指そうと
とりあえず
並んで歩く時に腕を組んでみたりしています