【体験談】新聞拡張員の闇。

こんにちはナヲトです

皆さんは新聞拡張員という仕事を知ってますか？
私は色々な仕事をしてきました。
その中に新聞拡張員という仕事があります。

新聞拡張とは？

新聞拡張とは、新聞販売において新聞社や新聞販売店とは異なる新聞の訪問勧誘を行う事

新聞拡張員の仕事内容とは？

新聞を定期購読してもらうために一軒一軒回って営業をかけていきます

報酬

私がいたところは新聞契約期間ごとに定められており
3ヶ月契約＝4000円
6ヶ月契約＝6000円
12ヶ月契約＝8000円
24ヶ月契約＝18000円
となってました
報酬受け取り方法は2種類
・月末に全額貰う
・契約した日に半分、残りを月末

その他に月の契約本数により特別手当がでる
↑これが欲しくてみんな頑張る
・月20契約以上＝5万円
・月30契約以上＝10万円
・月50契約以上＝30万円
・月100契約以上＝30万＋家賃代支給
と特殊な営業職なだけに報酬もすごかったです

私は月に平均して20〜30の間を行ったり来たりの成績でした。
もちろん成績トップは月に100万近く稼いでる人もいました

１日の流れ

・朝8時に会社事務所に集合します。
・だいたい1チーム5人編成
・車に乗り込みサービスアンカーへ
日替わりで運転、行き帰り運転する人にみんなから500円を渡す
・サービスアンカー到着後すぐに地図を貰う
地図は拡大されていて家がずらーっと並んでいる。ところどころ色分けされてる家もある。
この色分けはどこの新聞社と契約してるか、現在どことも契約してないかなどを表している。
どことも契約してない家を回るため、営業をかけようとしている会社とすでに契約がある家に回らないため
・地図を受け取ったらここからは各自自由に一軒一軒ピンポンを押して営業をかけていく
20軒中10軒話を聞いてくれたら良い方、さらにその10軒中1軒契約がとれたら順調といった感じでした。
正直かなりのストレスです。
とにかく嫌われます。
いきなりインターホン越しで怒鳴られたりなんて当たり前の世界。
・契約の種類（3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月）によって契約のお礼品があります。
3ヶ月＝箱洗剤2つ、ビール券1枚
6ヶ月＝箱洗剤4つ、ビール券3枚
12ヶ月＝箱洗剤8つ、ビール券7枚
これを武器に営業をかけていきます。
「今契約して貰えたらこんなにお礼品渡せますよーお得ですよー奥様。来週にはお礼品が渡せなくなってしまうので契約するなら今ですよ」
と、昔ながらの営業。
でも私がこの仕事をやっていた頃はこれで契約が取れてました笑　まぁ後は話術を駆使してですね。

・そんな感じで16時までにサービスアンカーにもどらないといけないので急いで戻ります。
その日の契約本数を報告して、半分今日貰うのか月末払いにするのかを申告。
・会社事務所へ戻り、話し合いをして１日が終わります
私は辛くて1年でやめました。

※特別契約班※闇

特別契約班：4人からなる凄腕班、4人全員が給料80万以上
・まとめの日というのがあります。
週、月の契約ノルマに届いてない追い込みの日の事。
基本4班にわかれております。ただ、その内の1班だけは何ヶ月経っても会う事がないのです。
先輩に聞いてみると、特別班だから俺らとは会う事はないよ。と言われました。
特別班、私がこの仕事を辞めるきっかけになった存在でした。
まぁ、簡単に言うと詐欺なんじゃないの？違うのかな？のその当時の私にとってはグレーゾーンで判断が難しかった。
成績の伸び悩みを社長に相談したところ、特別班に１日営業の仕方を教えてもらってこいとのこと。
この特別契約班の営業のやり方はみんなと逆。
みんなはどことも契約してない家をまわり契約を取っていく
特別契約班は、他新聞社と契約してる家のみをまわる、他新聞社になりすまして。
◎報酬を貰う新聞社を仮にB新聞
●他新聞社をＤ新聞とします

【闇1】なりすまし

特別契約員：「こんにちはー！いつもありがとうございますＤ新聞の◯◯です。

↑自分のとってる新聞社と勘違いして100%反応してくれる
20軒中10軒が通常のところ20軒中20軒の反応が見込める

今うちの新聞社ではB新聞とＤ新聞の２つを扱ってるんですよ。
今Ｄ新聞をとって頂いてますよね、ありがとうございます。
でも6ヶ月毎に何かお礼品ってもってきてますか？
持ってこないですよね。
でね、今6ヶ月毎にB新聞とＤ新聞を互いに契約してとらうとお礼品渡せるんですよ。
何も貰えずに更新しちゃってるのは勿体無いですよ〜
しかも今キャンペーンもやってるからこんなに渡せるんですよー。　

ここで通常6ヶ月契約時に貰える箱洗剤とビール券の企業秘密メモを見せる。
その上でその倍のお礼品を渡せるキャンペーンだと言うことを伝える

するとどうだろう、
大体10人に5人の奥様方は「すごいお得ねー、どうせ新聞はとるから何か貰える方がいいわー」とあっさり契約してくれます。
こんなに簡単に契約がとれる方法があったのかと本当にビックリしました。

が、その時はとんとん拍子で契約がとれていくのをみてただただすごいと思って圧倒されてましたがその日家に帰ってから考えました。
　
明らかに騙して契約をとってないか？
これはアリなのか？
どんどん疑問がうまれてきました。

何故その考えに辿り着いたかは今となっては覚えていませんがこんな仕事はやめてやる！となりました。
まぁ、ストレスも溜まってたのもありますしずっと続けていくことは難しいと思ったのかもしれません。

【闇2】置き刊

新聞1か月分（4000円）のお金をあげるから契約お願いしますといってきます。
それがその時の状況、契約期間の違いで4000円だったり6000円だったり1万円だったりします。　
お金を渡して契約取っても拡張員がマイナスになるでしょ。と思いますよね。
でもそれが月の契約49本であと1本契約がとれたら50本になり特別手当が発生しますよね。
はい、そういうことなんです。
多少のお金を払ってでも特別手当を貰う方が大きいのです。

私は特別契約班と出会ってから２日でやめることを決意し、1週間後に辞めました。
完全委託の仕事なので辞めるのもすんなりでした。
私が体験してきた数々の仕事の中でも新聞拡張員というものが1番闇が深かったと思います。

皆さんはご自分の納得できる仕事をしてますか？

今の自分のお給料に満足できてますか？

満足できてない人は副業を試してみるのも良いですね。

副業が本業になる人も多くいます。
興味がある人は私の記事を読んでみてください。
新しい世界が開けるかもしれませんね。