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『離レ姫』関係者インタビュー〈第1弾 /俳優 渡久地雅斗さん〉



先日、大盛況のなか幕を下ろした
劇団幻ノ國第11回本公演『離レ姫』。

ご来場くださった皆さま、お心を寄せてくださった皆さま、誠に有難うございました。
遠方から観に来てくださったお客様も沢山いらっしゃいました。重ねて深く御礼申し上げます。



公演期間中より、作品の解説や裏話を聞いてみたいとのお声を多数いただきました。

そこで今回、『離レ姫』を共に創り上げた多彩なメンバーへおこなったインタビューを、
全7回にわたり連載していきます✨

作品に踏み込んだ内容のお話も盛り沢山!
きっと新たな『離レ姫』が見えてくるはずです。

この企画が、離レ姫をより楽しむ手助けとなれば幸いです!


それでは早速、第1弾スタートです‼️

本日のお相手は、
『離レ姫』にて主演 ゴッホ役をつとめた、
俳優 渡久地雅斗さんです。



🌻台本をはじめて読んだときの感想は?

  冒頭のゴッホの長台詞が、びっくりするくらい長くて、主宰(福地)にすぐ「この鬼!!」とLINEしました。

トータル50000字の台本。
作品に散りばめられたゴッホの長台詞が、観客の心を掴みます。



🌻ゴッホの役作りはどのようにアプローチをされましたか。

 ゴッホに関する資料や展示などを拝見したり、ゴッホを題材にした映画などを観て、人物像を固めていきました。物語後半(二幕)に関しても、同様に資料など見て…という感じです。

有名なゴッホの星月夜。
離レ姫にも、この作品を模した演出や台詞が入っていました。
皆さんお気づきでしたでしょうか…!!
「夜は寛大だ。それは、真実の色彩。昼の間、太陽の光に盗まれた本当の色を、星月の灯りが静かに取り返す時間だ。」
『離レ姫』より



🌻ゴッホを演じる上で意識していたことはありますか。

   「時間を取り戻していく」過程を意識しました。ゴッホという人物の本質である「無垢さ」を失わずに「自分が何者であるかを取り戻していく」。そしてそれは、「物語を物語る、円環で行われている」んだということを念頭に置いて、演じました。

撮影 : 中村正行さん
本読みの様子。



🌻座組の雰囲気はいかがでしたか。

  めちゃくちゃ雰囲気の良い座組でした。みんなお互いを思いやって、助け合って、そして作品に愛情を持って取り組む、愛のある現場でした。

稽古の一コマ。共演者全員で、渡久地さんが主宰されている劇団の撮影ポーズ。
休憩時間中の渡久地氏。



🌻歴史を彷彿させるシーンはどのように演じられましたか。


  僕の中でプラン立てたものを演じるのはもちろんですが、とにかくアリババ役の田中さんを見ていました。彼の「そこにいることへの真っ直ぐさ」は本当に凄くて、自然に僕もそこにいることができました。尊敬する役者さんの一人です。田中さんにすっごい感謝しています。

撮影 : 中村正行さん



🌻ゴッホを演じる上で難しい箇所はありましたか。

   2幕のシーンで、主宰(福地)が演じる「玄人マネ」とのハムレット競演シーンです。僕は彼が中学生の時から知っていて、その時が彼との初共演でした。昔から彼は「笑ってはいけないところで雅斗さんを笑わせること」に生きがいを感じており、今回も例に漏れず、僕だけにわかるように変な顔をしてきたりしました。僕は我慢できず、笑ってしまうので、本当にやめてくれと言ったんですが、彼はやめませんでした。絶対に許しません。
(渡久地と福地は、沖縄の中高生の演じる舞台「現代版組踊」で初共演している。今から12年ほど前からの関係)


🌻離レ姫を終えてみて、なにか一言お願いいたします。

寂しいです。笑

撮影 : 中村正行さん


〈プロフィール〉
渡久地雅斗(とぐち まさと)
沖縄県出身、29歳。
演撃戦隊ジャスプレッソ 所属。
​​演撃戦隊ジャスプレッソのリーダー。
​劇団主催公演の脚本、演出を手がける。


離レ姫を終え沖縄に帰られて、
早速次のお仕事に取り掛かられている、ご多忙な渡久地雅斗さん。
お忙しい中インタビューにお答えくださり大変に有難うございました🙇‍♂️

次回、第2弾のインタビューもどうぞお楽しみに。

現在、東所沢 角野武蔵野ミュージアムにて開催中
「ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー」にて。


文責 : 幻ノ國 広報

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