楠芽瑠(キスエク)と私


芽瑠たんのことを書こうと思う。

ブログ形式にしたのは、長くなるかもしれない(見通しがないまま書き始めている)ことと、ツイッターに書いて興味のない方のTLを埋めたくないというところだ。何よりも私的文章になる。


最初にお断りしておきますが、この文章は僕が僕のために書いたものなので、ぜんぶ妄想です。


ただ一番心配なのは、芽瑠たんは長いの読みたくないだろうなということだ(笑)。ごめん、芽瑠たん。俺、ほっとくとずっとしゃべってるから。


出会いやら期間の話はまあだいたいでいい。2年ちょっと前、鶯谷のライブハウスだった。

僕はプログレは聴かない。表面を少し掬って、あまり味合わずここまで来てしまった。

だから音楽的側面からキスエクを評価することはしない。ただ単純に僕は初めて観たときに楽しかったし、特典会で暖かく迎えてもらえたこともあり、現場に通うようになった。

僕は界隈では「泣くヲタク」として有名だ(笑)。

キスエクが最初ではないが、これはウソ偽りなく今まで一番泣いたのはキスエクの現場だ。でも僕は芽瑠たんに言いたい。お互い様ですよね?(笑)

誰も信じてくれないだろうけど、僕だって別に泣きたくて泣いてるわけじゃないし、人前で泣くのはやっぱり恥ずかしいのだが、何故か分からないけど芽瑠たん(やキスエクのメンバー)の前ではすぐ泣いてしまうのだ。

最近は治まってた(治まってたってなんだ?(笑))が、僕がキスエクの現場に初めて行った日から数えてちょうど2年目のその日に恵比寿でライブがあって、前日にそれに気づいたとき萌氏がタイミングよく告知してくれたので出掛けて行ったことがあった。

これは通常ではあり得ないことだし、僕に取って特別な日だったので、許して欲しいのだが、出番前にバーカウンターいたらキスエクのメンバーが出てきて話した。普段なら軽く「今日は頑張ってねー」ぐらいで離れるのだが、そのとき僕がちょっと特殊なズボンを穿いていたのを芽瑠たんが目聡く指摘してきて「それ革パン?」と訊いてきたので、「いや、デニムにタールを塗ったやつ」と普通の人には分からない乱暴な説明をした瞬間、みんなの頭の上にハテナマークがついたのが見えたので、あ、マズいと思って、「実はさあ今日のこの日って俺がキスエクを2年前に初めて観たその日なんだよねー」と会話を始めてしまった。途端に感慨がおそってきて涙がボロボロ出てきて止まらなくなり、ちょうどメンバーが溜まっていたところに置いてあった自分のバッグに入っていたタオルを取り出し、確か座っていた芽瑠たんの横に僕も座ってタオルで顔を覆った。

みんな呆気に取られていたが、確か萌氏が「これ本気のやつだ」と言って笑ってたな(笑)。本気のやつでした。

しかし、このシチュエーションはよろしくないのですぐ持ち直してその場を離れました。



僕がアイドルのライブにとにかく格好をつけて行くことに気をつけるようになったのは芽瑠たんのせいだ。

それまでも普通に好きな格好で通ってはいたが、いつの頃からか芽瑠たんに「論評」されるようになった。

いつからかはまったく憶えてはいない。

ただまあ僕はハットが目印みたいなところがあったので、こいつは格好を褒めてやれば喜ぶだろうタイプに見られがちではある。のは自覚してる。

僕はアイドルはヲタクを認知するのは大変だろうと思っているので、なるべく認知しやすいように個性を出しているつもり理論なのだが、まあその話は今は別にいいか。

特に憶えてるのは萌氏の生誕のときがある。

僕は、派手か!というぐらい真っ赤なボーリングシャツを着て行ったのだが、芽瑠たんはいかにも感心したふうで「赤も似合うねえ」と言ってくれた。ヲタク歓喜(笑)。

あとは代官山のSPACE ODD。

このとき僕はユニクロ、ユニクロですよ?ユニクロのシャツを着て行った。しかしこれには仕掛けがあって、そのシャツはロンドンの高級生地ブランド「リバティ社」との限定コラボ商品だった。シャツ自体はユニクロだからペラペラだけど柄が素晴らしい。僕はたぶんほとんどのラインナップを手に入れてる。安かったから。今もユーズドで安価に手に入る。みんな価値を知らないから。まあユニクロだし。

だからこれは僕にはお気に入りのシャツだった。

それを芽瑠たんは「そのシャツいいね」と褒めてくれた。コーディネートも褒めてくれた。

たぶんだけど、このときに僕は芽瑠たんを怖れた(笑)。

僕は格好をつけて行っているから、アイドルは「オシャレだね」とか「カッコいいね」と言ってくれる。これは世間話じゃないですか。別に自虐するつもりもないけど、だからまあお世辞。お世辞でももちろん嬉しい。「認識」だから。

芽瑠たんはそこをひとつ踏み越えてる。僕を見ているのではなく服を見てる。僕は30歳の頃、アパレル関係の仕事を少ししていたので、人がイメージでファッションを見ているか、審美を持って洋服を見ているか多少分かる。

芽瑠たんは確かな審美眼を持ってて、それをこちらにちゃんとぶつけてくる。

高えナオンに見つかっちゃった、と思ったね(笑)。

それからは割と必死。何しろ論評してくるから。

いろいろ工夫しましたね。キツイですよ?「あれ?この服、初めて見た」って言われるわけです(笑)。確かに初めて着て行ったもの。これを言われたらもう二度と同じ服を着て行けない。まあ先ほど書いた通り仕事の関係上洋服は必要以上には持ってはいるが、当時の自分(デブ)や時流に合わないとかまあいろいろ苦労はあった。苦労したよ芽瑠たん。楽しかった!

素晴らしい副作用があって、他の現場でもお世辞のレベルが上がりました(笑)。


格好の話はどうでもいい。芽瑠たんは目聡い。

これは僕の勝手な思い込みだろうけど、特典会で芽瑠たんと相対する。

僕はいろいろ現場に行ってる割には未だに特典会素人で、アイドルとこれからチェキを撮る、というのに何と会話していいか普段は前もって考えない。用があれば(用ってなんだ?)その話はするが、基本的にライブを観に行っているので話す内容は決めていないことが多い。これ普通ですよね?

で、普通(?)は「今日も良かったよ~」とか「可愛かったよ~」と言えば済む話なのだが、キスエクともなると、それもう何回も言ってるからデフォルトです。と勝手にこちらはなってる。

(但し、この前芽瑠たんが普段と違ってポニーテールで出てきたときにあまりの可愛さ1000倍だったのでものすごくメロメロになって酔っぱらってベラベラしゃべった件は忘れてくれ)

何が言いたいかというと、芽瑠たんとチェキを撮るために相対した瞬間、芽瑠たんは察する。

本人が意識しているかは定かではない(笑)。

ただ、僕は芽瑠たんとチェキを撮るとき、サインを書いてもらう間、すべて芽瑠たんに委ねて安心してしまう。何の焦りもない。ぜんぶ芽瑠たんが受け止めてくれる。

これは完全なヲタクの妄想だが、この前の芽瑠たんのソロライブでは、僕は芽瑠たんとあるポーズでチェキを撮りたかった。いや、この話やめよう。内緒だ(笑)。

他の人たちにもそうしてるのかどうかは僕は知らないし、おそらくつきあいも長いので僕の性質を理解してくれてるのだと思っているが、だいたいは芽瑠たんのリードでぜんぶ決まる。あまり「どう撮る?」と訊かれたこともない。普通アイドルは作法として訊いてくれるのだが、芽瑠たんは僕がどう撮りたいか自分から言って来ないときは訊いても来ない。顔を見合って、僕が何のリクエストもせずカメラの方を向けば芽瑠たんは何も訊かず可愛らしいポーズを作ってくれて素晴らしいチェキが出来上がる寸法になっている(時間がもったいないからね)。

会話にしても芽瑠たんとなら何の準備もいらない。

こちらからに持ち合わせが無いのを芽瑠たんは察しているので話題を振ってくれるからそれに乗っかればいい。実に乗りやすい話を振ってくれる。そこで着想を得られて僕がベラベラ話し始めれば芽瑠たんは黙ってそれを聞いてくれる。チェキのサインを入れながら時々まっすぐこちらに目線を合わせてくれる。絶妙なタイミングと匙加減。何の心配もいらない。

キスエクのメンバーとチェキを撮るのは楽しい。

みんな気心が知れてるし、多少酔っぱらっても(調子に乗っても)許してくれる優しさがある。



すまん。もう少し書くぞ。

面白かったのは、キスエクが沖縄に行ったときだ。

僕らはヲタ仲間で遠征したのだが、着いた晩はキスエクのライブが無かったし、僕らも旅行気分(というか旅行)だから普通に遊んでた。みんなで車に乗ってるときに、芽瑠たんが「沖縄に到着した人もいるのに私たち以外誰も キスエクのことツイートしてない」みたいなのが出たので焦ってそのへんの門を撮って急いでツイートしたことがあった。

芽瑠たんはよくむくれる(笑)。

この前も自撮りの動画にリアクションしなかったら「もうやめよっかな~」みたいにむくれたので焦ってリアクションした(笑)。

ちゃんと見てるし、うん可愛い♡と思っているのだけど、僕らはボンクラだから時々心のツイートをしてしまう(苦笑)。

「以後、気をつけるようにw」と言われて、嬉しかったね(笑)。


あとこれは芽瑠たんの「凄さ」に俺が飛び上がって狂喜したツイート。

凄くない?これは本当に才能と人格がないと出来ないツイートだ。

皮肉でもなんでもなく畏怖の念をおぼえました。いやマジで。

これは解説したくない。野暮だもん。分からない人は野暮天です。




キリがないので最後にします。

僕はいろいろあって痩せ始めてツイッターでも弱音を吐いてた。

あるときキスエクのライブがあった。

これはたまたまで、順番にメンバー全員から等しく心配されたのだけど、最初が芽瑠たんだった。

芽瑠たんは表情豊かな人だ。

僕を見るなり、心底心配そうな顔で、「大丈夫?仕事大変なんだって?」と言ってくれた。そう言ってくれた最初のアイドルが芽瑠たんだった。

このとき病が治癒しました。





もう僕のことを心配してくれるアイドルがいなくなってしまう。

会うたびに痩せていく僕の腕をさすってくれるアイドルがいなくなってしまう。

もう僕の格好をしっかりと見て論評してくれるアイドルがいなくなってしまう。

もう僕と一緒に泣いてくれるアイドルがいなくなってしまう。

もう僕らにむくれる可愛いアイドルがいなくなってしまう。

もう僕が萌氏のために選んだ上等なケーキを「何このケーキ、うっす!」って言ってくれる(笑)アイドルがいなくなってしまう。


とても寂しい。

だから僕は前に芽瑠たんに言った。

「絶対別れねえからな!」

自分でも何言ってるのか分からないけどさ。

そう言うしかないじゃん?


だから僕たち別れません!!(つきあってません)


さようならキスエクの芽瑠たん!

また会いましょう!


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