怖い話「夜、訪ねてくる音と」
こちらも2004年頃に自分のwebサイトに掲載したものです。
「音」に関係する怖い話なので静かな夜に読んでください。
「夜、訪ねてくる音と」
都会の真ん中に住んでいても、夜が深くなると自分の立てる音しか聞こえないような静かな夜がある。静かな夜というより、生きているものの躍動が感じられない、人の息づかいのしない夜だ。
そういうとき(そういうふうに感じたとき)僕はベランダに出て外を眺める。住宅地なので深夜になるとまったく人の動く姿が見えない。眼前にいくつもいくつも部屋の灯りが見えるが、人々が生活する姿や音は聞こえてこない。僕は外を人が歩いている姿が見えるまで辛抱強く通りに目を走らせる。いつまでたっても人の姿が見えないときは、せめて時折通るタクシーが見られれば観念して部屋に戻る。
そうやって人が動いている姿形を見ないと、自分が知らぬ間に別世界に足を踏み入れてしまい、そこに割り込んで来た何かが自分の背後に迫って来る足音を聞いてしまうのではないか、という気持ちになってきてしまうのだ。
話に入る前に。
いわゆる幽霊なり超自然的存在が立てるといわれている「ラップ音」というのは3段階あって、一番弱いものはキィーーと何かを擦るような音で、次がパチパチ(手を叩くような)とかパキパキ(何かを折るような)とかいう音で、一番強いのがドンドンドンと太鼓を叩くような音で、そこまでくると大概は霊の姿が見えるのだという。海外のラップ音研究家(?)が言っているそうだ。
昔から日本では(歌舞伎などで)幽霊が出てくるときに太鼓をドンドンドンドンと(ドロドロドロという表現で)叩くのはそういう意味では辻褄があう気がする。
僕が東京に出て1年目か2年目の夏休みに故郷の祖母の家に行ったときのこと。
その家は地方都市の郊外のさらに外れ(要するにど田舎)、まだ開かれていない荒涼とした土地にあって、隣近所はさほど離れてはいないがポツリポツリとそう多くなく一軒家が点在している寂しい場所にあった。おかげで見通しはよく、2階の部屋のベランダから2キロほど先に離れた高速道路が左から右にずっと見渡せた。
反対側の窓から外を見ると歩いてすぐにいけそうな近さに山が見えた。実際は散歩がてら行くには遠い。山というのはその巨大さから近く見えるが歩いても歩いても麓にも着かない。
その代わりではないが、手前に小高い丘があり、歩いて3分くらいで坂口に着く。丘の上は墓地だった。
その頃既に亡くなっていた祖父は事業に失敗した人だったので、家を建てるほど財産は無いと思っていたから、この家がここにあるのはなるほどこのロケーションだからかと納得したものだった。
夜になり隣近所の家の灯りがおちると、いくつもない外灯のほかは、夜は都会では考えれないほど光が少ないのだが、かえって遠くまでいつまでも見通せるくらい明るい。田舎の夜は不思議なものだ。星が少なくても空が広ければ夜でもはっきりと明るい。
高速道路を走る車の音が遠くから断続的に聞こえるだけだが、夏はカエルだの虫だのの鳴き声も重なる。それも、建て込んでいないので反響が少ないからかさほどうるさくない。遠くから聞こえてくる車の疾走する音は、留まった者が取り残されたような気分にさせ寂しさを増す。
田舎だからか、日本特有の湿気を含んだ暑い夜で風がなくても、クーラーが必要なほど寝苦しく感じるわけでもない。爽やかさはなく、夜はほんとうに空気が沈んでいくような気がしたものだった。
僕にとっては、ただぼんやりと居心地が悪い場所だった。
その晩、既に祖母は隣室で寝てしまい、僕は居間でテレビを観ていた。
今は知らないが当時は地方ならテレビはチャンネル数も少ないし、午前0時をまわるとほとんどのプログラムは終了してしまう。
仕方ないので僕は2階の寝室に上がり、聞き飽きたカセットテープを低い音で流しながら読み飽きたファッション誌などをパラパラと眺めていたが、なかなか眠る気になれずにいた。
眠気を待ちながらほとんどぼんやりと時間を過ごしていたのだが、ふと気づいた。
聞き慣れない音がしたのだ。遠くで何か鳴っている。
耳が気づいて我に帰ったときに音は止んでいた。気のせいかと思って、ベッドに寝そべってスタンドライトの明かりだけでまた雑誌を眺めていた。遠くの車の音、虫の音、思考を妨げるような音はしない。耳はすぐにそれらを受け流してしまい、意識の外に出してしまえばもう聞こえないのと同じだ。
……。
ん?やっぱり何か鳴っているな。僕はテープを止めて耳を澄ませた。
高速道路を疾走する車の音が聞こえる。音の強弱は大型トラックと乗用車の違いだろうか。虫の音もいつもどおりだ。そういう音を意識から外し、空気の中に別の音を探して耳を澄ませた。何か向こう、ベランダ側方向から断続的に何か聞こえたような気がしたが、いくら耳を済ませても異音はしない。
やはり気のせいかと思って、それを潮に暗くしてしまえば眠れるかとライトを消して目を瞑った。
ふだん生活してる場所を離れて、このように目にも耳にも静かな場所にくるとなかなか眠れないものだった。
明日の予定などを考えながら早く眠れればいいと思っていても、静けさが邪魔をしていた。(明日はスタジオの帰りに皆でメシを食いながら来週のステージの曲目を決めてしまおう。それから誰か誘って飲みに行くとしても帰ってくるのが面倒だから泊まる所を確保しないとな。早めに電話だ…)
……。
気づくと遠くで何かを叩いている音がしていた。
耳というのはよくできた器官で、方向や距離がだいたい分かる。その音はベランダ側の外、ずっと遠くから聞こえてくる。何の音だろうか?何か太鼓を叩いているような音に思える。音が遠いということは分かる。何か響く音を規則的に立てている。
ドンドンドンドン…。
そういえば10分ほど歩くと学校らしき大きな建物があったのを思い出した。もしや夏祭りか何かの太鼓の練習でもしてるのかと思ったが、時刻は既に午前1時をまわっている。こんな夜中にいくらなんでもそれはないだろう。
ベッドから降りてベランダの窓からじっと目を凝らして外を見たが、向こうに見える学校(?)の建物はもちろん黒のシルエットで明かり一つ見えない。そのさらにずっと遠くで流れる車のヘッドライト以外動くものは何も見えない。近所の民家も玄関の小さな常夜灯以外は全部消えている。
何の音なのか分からなかったが、気づくとすでにそれは止んでいたので、気にするのはやめてまたベッドに入った。耳には方向と距離が分かるような気がしたが、違っているかもしれないし、見通せない所で何かの作業なり何なりを誰かがやっていることもあるだろうと考えることにしてベッドに戻った。気にしないようにしたが耳はもう敏感に音を探し始めた。
しばらくするとまた何か叩く音が始まった。
太鼓の音だ。確かに聞こえる。あの方向だ。あのへんだ。そう遠くない。確かめようと起き上がると音は止んでしまった。そういう偶然もあるもんだ、とそのときはまだ思っていた、というか思おうとしたのだったが、改めて横になると奇妙なことが起きた。
また叩いている。今度は場所が変わった。少し近い。
少し近くなっている。
さっきまで、横になった体勢の頭の方から聞こえてきていた音が、今は足の方角から聞こえてくるような気がした。しかも少し近い。音の質はあまり変わらないし、強くなったというわけでもなく、近づいてきたのならむしろさっきより小さくなった音だったが、確かに近くから聞こえてくるような気がする。
ベッドから起きて窓を開けベランダに出た。
手すりから身を乗り出して音がした方向を見たが、やはりいつもどおり何の動きも見えない。田舎の夏の夜だ。じっとりと暑く風も凪いでいる。いつもどおり。どんよりと空気に動きがない。しばらくその動きのない景色をじっくりと眺めていたが、いくらたっても何の変化もみられない。部屋を横切って反対側の窓から外を眺めた。
山のシルエットが青黒い夜空にくっきりと姿を現せている。手前にある丘のシルエットが一番黒い。墓地の姿が輪郭を見せている。ひとつひとつ墓石が立っているのが見える。それは普段から変わらない。
夜中に墓地を眺めるのは決して愉快ではないが、さほど近くもないし、もともと正体不明の音はこちらの方から聞こえてきたわけでもなかったので、僕は景色そのものに興味をそそられてしばらく凝視していた。
もちろん、何の変化もない。
むしろ何かの動き、風で木々や揺れたり、月の明かりが反射して暗闇の色が変わったり、ということが一切ないこと、昼間よりも墓地の様子がはっきりと見えるように感じられたことのほうが奇妙だった。
もう一度ベランダ側から外を眺め、釈然としないながらもまだ恐怖心のようなものはなく、娯楽のない田舎の夜に悪態をつきながらまたベッドに入った。
ほどなくして今度はさらに別の方角から音がしてきた。
移動している。そして確かに近づいてる。
思わずガバッと起き上がった。
ピタっと音が止んだ。
しばらくその体勢のまま、ベッドの上に半身を起こしたままじっと動かず耳を澄ました。
自分の呼吸が整い、外の音が全て聞こえるまで少し時間がかかった。
何かに声をかけるつもりはなかったが、自分で音を出してみたくなって僕は上掛けを大袈裟にバサバサと直しながら、「何だかなぁ、頼むよ」と独り言をつぶやいて横になり、自分の声が消えるとまた耳を澄ませた。「ま、これで鳴ったら困るんだけどね」と自嘲気味に言うと、それを合図にしたかのように音が鳴り始めた。
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
背筋がぞぉぉっとして、僕はすぐに起き上がった。音はピタッと止んだ。
が、もうどの方向から鳴っているのか分からないくらい近かったのをはっきりと感じた。
庭で何かを叩いているのかもしれないと思うくらい近くに思えた。
恐怖心よりも防御本能のようなもので、僕は静かにゆっくりとベッドを降りてそろりそろりと窓からベランダごしに、暗がりの中の暗がりに目を凝らし、何かを探した。何もないことを祈りながら何かを探した。道の先の角に一つだけポツンと立っている自販機の蛍光灯の灯りが途切れて暗くなる境目あたりを、そこに何者かがひょっこり出てくるのではないかと見つめ、身構えた。
息を殺し、まるで自分が景色に溶け込んでカムフラージュされると思っているかのようにじっと動かず、油断した「相手」が動き出すことを待っているかのように、しばらく止まっていた。
何も見えないし何も聞こえなかった。ベランダの向こうを睨んだまま、僕はそろりそろりと部屋を横切り、今度は反対側の窓から外を眺めた。
必然的に墓地に目が行く。
何か違うように見えた。何かが違うように見える。
何が違う?
夜中なのに見れば見るほどはっきりと見えてくる。
シルエットで見えるいくつもの墓石の上か?間か?
さっきと変わらないか?
何かが違ってる。
動いているものがいる!?
いや気のせいだ!?
暗くて見えない。
いや見える?
見える。
向こうから、見える
見られた
閉めていた窓の向こうで大気が動くのを感じた。
今度こそ怖くなって僕はベッドにもぐりこんだ。俺は別に何も聞いてないし見てないから、と心の中で、俺は関係無いから、と心の中で叫びながら布団の中にもぐりこみ耳を塞いで目を固く閉じた。
少しずつ腕を動かして衣擦れの音を立てたり耳をさすったりしていつまでも外の音を遮断しようとしていたが、そう長くは続かない。どうしても身を固くしていつのまにか耳を澄ましてしまう。すぐさま音が鳴り出した。
もはやそれはすぐ近くに迫っているようだった。さっきとは反対側、いやあっちか、もう家のすぐ下で鳴っている、何かを叩いている。耳だけはそれを確かめるために機能し続けたが恐怖で僕はもう動けなかった。無視するしかない。しかし音はどんどん近づいている。家のまわりをグルグルとまわっている。ドンドンと音がする。
大きな音がする。何を叩いている?
音が変わった。
振動が身体に伝わってきた。
ここへ来たのだ!
壁を叩いてる!
動いた!
階下の玄関の扉を叩いている!
あのガラスサッシを叩いている!
バンバンバンバンバンッ!バンバンバンバンッ!
動いた!
建物を叩きながらうろついているのだ。
外から家の壁を叩いてる!ドンドンドンドン!ドンドンドンドン!
ドンドンドンドン!ドンドンドンドン!
そのうちはっきりと揺れ始めた。ズシン!ズシン!ズシン!と家全体が振動した。
耳を塞いでも聞こえる!ものすごい音だ。ベッドが揺れる!
ズシンズシンズシンズシンズシン!
「うわぁ!もう、やめてくれぇっ!」
耐え切れなくなって僕は大きな声で叫び飛び起きた。
一瞬部屋が異常に明るく感じられ、本来なら明かりを消してしまった屋内より明るいはずの窓の外が真っ暗になり何かの存在、何かが横切った後を感じた。
音はピタリ止んでいた。
僕は叫んだ後、恐怖で身が凍ってそのまま朝まで意識を失ってしまった。
翌日
翌日、僕は祖母に恐る恐る「昨夜はうるさくなかったですか?」と訊いた。
祖母は全然うるさくなかったというので、遠くで太鼓を叩くような音がしたのだけど、と言ってみた。これからもここで生活しなければならない祖母によけいな不安を与えないように気をつけた。祖母は、昨夜そのような音はしなかったといいながら、まぁそういうことは時々あると事も無げに言った。
「夜中に獣のようなもんがギャーギャーと叫びながら家のまわりをグルグル走り回ったりな。そういうときはほれ、あそこのお墓の掃除に行きなさい」とバケツと箒を出してきた。
「掃除って。あそこを全部掃除するのですか?」と僕が驚いて訊ねると、祖母は
「行けば分かるだろ。それよりオマエは昨夜のうちにどこへ行けばいいか、見ただろ?」
と言った。
今まで僕はさほど怖がりではなかった。今は恐怖というものが分かったが、昼間ならまだマシだったし、祖母が、行けば夜も静かになると言ったので墓地に出掛けることにした。
行く途中、庭先で花壇をいじっている老婦人に「あらゴクロウサン」と声を掛けられた。普段は知らない人に声を掛けられたりすることがないので少し驚いた。
年に一度ほど、しかもごく短い期間でしかも昼間は街へ出てしまう僕は余所者で若いからずいぶん目立つだろうが、箒を突っ込んだバケツを小脇に抱えていたら墓地へ行くというが分かるものだろうか、と疑問が浮かんだが、空は晴れ渡り緑が青々とした山を眺めながら歩いているとそんなことも気にならなくなった。
丘の頂に近づくにつれて一旦視界から消えてしまっていた墓地を、丘の上に登って目の当たりにしたときはさすがに寒気を感じたが、僕は勇気を奮い立たせて、水を汲み目指すお墓へ向かった。さすがに墓石をまっすぐ見ることはできなかったが、掃除は別に大変なことはなかった。まずまわりの枯葉を箒でざっと払い、拝んでから手酌で墓石に水をかけて、全体がだいたい濡れたら残りはザバっと掛けてしまっていいとのことだった。空になったバケツに枯葉を入れ、帰りに適当に水を入れてびちゃびちゃにした後、坂の途中にある鉄製の囲いの中に投げ入れるということだったのでそのとおりにした。
始終、誰かに見られているような気がした。
帰宅して祖母からお茶をもらった。
「当番だよ」と祖母は言った。あの墓地はここいらに人が住みはじめるまでほとんど捨てられていたような古いもので、荒れるにまかされていた。移り住んできた人々とは縁のないお墓ばかりだった。そのうち、一人の老人が家々をまわり「あんたのとこはどこそこケガして治らんだろう。あすこを掃除せい」だの、「あんたのとこは土が悪くて庭木が枯れる。あすこを掃除して枯葉を集めて肥料にせい」だのと言ったという。全部の家をまわり丘へ向かって見えなくなったらしい。何人かの人は実際に掃除に行った。その後、住民の間で噂が立った。どうも夜中に何かやってくるのだそうだ。ある人は昨夜は風がひどかったねぇ家が倒れるかと思ったよ、と言うと他の人は全然そんなことはなかったとか、そういう話をしているうちに皆気づいたのだそうだ。
それからこの辺りの住民は定期的に掃除に行くようになったと。行く回数などは別に決まっていないそうだ。「呼ばれれば行くぐらいでいいようだから」とのことだった。
「全体やる必要もない。おまえも見たろ?どこ掃除して欲しいかすぐ分かったろ?」
と、また言われた。
そうなのだ。
僕は昨夜見ていた。
少しずつ近づいてくる正体不明を音の原因を探るために窓から外を見たとき、意外なほどはっきりと見渡せた墓地の、ひとつの墓石の上に何かが座っているのに気づいたのだ。
まさかと思っていたので、はじめは気がつかなかった。さっき眺めたときと何かが違う、と頭の隅で考えていたが、そんなはずはないと自分に言い聞かせていたのだった。
近づいてくる音が自分の動きに呼応していることが分かってから、暗闇の中で何者かと自分がお互いにお互いの存在を認識したのだ。しかし僕はそれを理解できずに意識の外へ追い出そうとした。僕はそれを認めたくない一心でむしろ長い時間睨みつづけていたに違いない。
真っ暗闇の中、人のような形をして鴉ような姿勢だったのがはっきりと見えていた。ゆっくりと息をつぐようにシルエットが動いていた。
動いている、ということを意識が理解するまで整理がつかず、視界の中で唯一変幻する姿をただ茫然と見ていたのだ。
それから僕はハッと気がついた!
それは確かに墓石の上に座っていて、
僕を見ていたのだった。
翌朝、普段どおり目覚めるように意識が回復して、僕は祖母から掃除用具を借り受け、丘の上に登り、昨夜それが座っていた墓石へ向かったのだ。
その日で僕は東京へ帰るとウソをついて祖母の家を出ることにした。
「案外、臆病だなおまえは」と祖母は笑った。
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祖母は今も存命だが、90歳を過ぎて身体が弱ってきたのでこちら(東京)の病院にいる。
入院したとたんボケはじめたので当時の話はもうできないが。
あの家は人手に渡った。
●2019年
納涼企画として、今まで怪談話を何本かエントリーしてきましたが、もちろんぜんぶ作り話です(笑)。
作り話ではあるんですが、ある種の実体験と信頼に値する聞いた話、解釈等を織り交ぜて書いたものなので、僕に取ってはまったくウソを書いたというつもりもないんですよねえ。
物語としては作り話ですが、「事実」は含まれているんですよ。
たとえば「アパート」の話って継ぎ接ぎですけどほとんど「事実」或いは当事者からの直接の「証言」を基にした話ですからね。又聞きじゃないんですよ。直接盛田さんから聞いてますから。
僕が見たかどうかはインチキくさいんでやめましょうよ(笑)。
ところがね、今回の「訪ねてくる音」の話、これだけは僕は言いたい。
あんときマジで死ぬほど怖かったんだから!!
正直に言いますよ。霊能力なんて僕は持ってないし、基本そんなもの信じてない。少なくとも除霊するとかいう能力とかね。「丸コゲ」みたいな方法はあると思います。あれは技術じゃん。力じゃなくて。だから能力については書いてないですよね。「学校の怪談」でも、あれは最後促してるだけで実は何にもしてない。あの話はちょっと最後盛ったよね(笑)。でもねー、怖かったッスよ。都立〇〇〇高校。プレハブ校舎だったけど。あれはたぶん什器とかそういうものがそのまんま流用されてたからついてきたんじゃないかな。まさかあんな新しいっていうか仮校舎に幽霊なんかいると思わないじゃないですか。ねえ。しかもEメール教えてくれって。意味分かんないッスよ。(???)
今回の「訪ねてくる音」ですがね。
初めてだったんですよね。直接やられるのが。
あれ?今の何?みたいなことって生きてりゃあるじゃないですか。UFOとか。あれ?UFOじゃね?え?見てなかった、そんでさー。みたいな。
でもここまでやられたことなかったんですよそれまで。
まだ10代だったと思いますよ。家が揺れたんですから。アトラクションですか?ってぐらい。
そりゃ気絶するって。
思い返してみると、まだほんの子供の頃、あれは?って思うことはまああったような気がします。人数合わないなとか、知らない顔だったなとか。でもそれは単なる勘違いで済ませる話じゃないですか。
高校生の頃もちょっと不思議なことっていくつかありました。それもなんか笑って済ませるというか、「なんか不思議だね~」で終わった。
「音」からですかね。
時系列でいうと、「夜、訪ねてくる音と」→「丸コゲ」→「学校の怪談」となります。
●●2022年5月現在
noteへ移行するにあたり最後の喋りを少しだけ削りました。