MSOL(7033)についてのメモ(1)
四季報 Online より。
【特色】プロジェクトマネジメント(PM)実行支援が柱のコンサル。PMに関する研修計画提供等も【連結事業】プロフェッショナルサービス100、他0 <19・10>
昨日 1/4四半期の決算を発表。株探で四半期業績をみる。
前年同四半期は営業赤字(オフィス移転費用と大量採用で一時的に経費先行だったか)だったため、黒転となった。売上の伸びも28.4%と好調を維持。
通期の業績も見る。
今期は、売り上げ40%増の見通し。む、ちょっと待て、じゃあ、1/4四半期の28.4%の伸びは不十分ではないのか、という疑問が湧いて当然。それには、会社の決算発表資料に答えがある。
採用を通年にわたって行っているため、売上が下期偏重になるのはいつものこと。そういう意味では心配はない。
一番下に、当社のビジネスモデルは「月単価xコンサルタント数x稼働率」とあるが、簡単でいい。同社が順調かどうかは基本、それだけを四半期毎にチェックするだけで足りるということ。1Qに37人を新たに採用している。
同社の有価証券報告書から、過去5期の従業員数の増え方をチェック。
増えているなあ。で、売上がちゃんと伸びているので、取った人が戦力になっているということが想像される。
財務も見よう。
上場後、71.8%まであった自己資本比率が 56.1%まで落ちたのはちょっと気にはなるが、まあ、問題とするようなレベルではないだろう。
同社は 2019 年の12月に中期経営計画「MSOL Vision 2025」を出している。
それによれば、
中計当初はこのような成長の絵図を描いていたが、おおむね順調のようである。
「対処すべき課題」としては、3つあり、直近の有報を見ると
社内件数の充実と。
顧客の偏りを平準化する努力をすると。
国内だけの PMO にとどまらないと。
今のところ死角はなさそうに見える。まあ、従業員数が急増しているのでそこで何か軋みが出るかどうかだが、中計の達成もひとつのプロジェクトどいえばいえるから、PMO が売りの同社としては腕の見せどころではある。