新光電気工業(6967)に関するメモ(1)
1/28発表の3/4四半期決算の第3四半期単独の業績の伸びは衝撃的だった。
上記イメージの赤字が対前年同期比の伸び率。右端から2番目の売上営業利益率も15.0%と突出している。業績急改善というやつである。
ここで、同社の年足を見てみる。
2006年の3650円が上場来高値なのかな。2019年、2020年と株価は上昇し、今年に入ってからもその傾向は続いている。さて、2006年に上場来高値を付けたときは、年足で2003年から4連騰しているが、そのあたりのファンダメンタルがどうなっていたかを株探でチェックしよう。
そう、営業利益率を見ると 2003.03 の 7.55 を起点として、2004.03に10.25 2005.03に11.90, 2006.03に17.81 となっている。2006年の17.81をピークとして、営業利益率も株価も低下傾向が続いた。で、今回、四半期決算で 15%台という四半期営業利益率をたたき出したのがわかったわけ。
今度は、四半期ごとの業績の伸びを見てみる。
過去5四半期増収増益である。営業利益率も大きく改善して二桁に乗せたのがこの第3四半期であった。
さて、これだけの数字を出してきた新光電気工業とはどんな会社なのであろうか。(引用部分の強調太字は筆者による)
家庭用電球の再生からスタートし、その後、半導体分野へと事業を大きく展開させてきました。お客様から寄せられるさまざまなご要望にお応えするべく、創業時より蓄積してきた多様な技術を深化、応用、拡充し続け、現在、半導体の実装分野をトータルにカバーする幅広い製品と多彩な技術を有する業界でも類を見ない企業となりました。
こうした独自性を持った技術力を基盤に、世界中のお客様のニーズに即した価値の高い製品やサービスをご提供
Ulletでも見てみる。直近の有価証券報告書の「対処すべき課題」を早見するにはよいサイトである。
当社グループは、半導体デバイスの優れた機能を人々の生活のなかへともたらすインターコネクトテクノロジーをベースに、高い競争力を持つ製品の開発とものづくりの革新に努め、お客様にとって、機能・性能、コスト、品質すべてにおいて価値の高い製品・サービスをご提供することにより、お客様の成功を支え、自らの発展・成長を目指してまいります。また、キャッシュ・フローを重視し、常に利益を創出できる強固な経営基盤の確立に努め、かつコーポレート・ガバナンスの充実をはかるとともに、以下の項目に重点をおいた経営戦略を展開してまいり
四半期決算直後に変化率に惚れて試し玉を入れて利が乗っているが、これは本格的にもっと調べなければなるまい。今年の本命候補である。
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