武蔵精密は、11/07に業績の下方修正を発表した翌日から異次元の急騰をして一気に上場来高値を先週更新した。実は今期の業績下方修正と同時に以下の発表をしている。
連結子会社における新工場建設に関するお知らせ
つまり、データセンター向け用途で、HSC(ハイブリッドスーパーキャパシター)の需要が沸き起こっており、今期中に生産能力を従来の 7.5倍にし、それをさらに4倍に拡大していくので、生産能力は今後数年間で 7.5倍 x 4倍なので30倍に増えるというのが上記開示の要点。
売上への金額的インパクトはどのくらいかについては、この記事が参考になる。
HSC は同社の新規事業なのだが、その売上規模が2027年か2028年には1000億になるというのが上の主旨。
同社の今期の売上会社予想は11/07の下方修正後で3350億。これに、今後3~4年でHSCの新事業の1000億がオンされるという皮算用になる。これが急騰の背景だと考える。
さて、それではHSCなるものは一体どういうものなのであろうか。同社の連結子会社である武蔵エナジーソルーションズの公式HPにあたってみよう。
上記の特徴を活かしてデーターセンターの瞬低・停電対策に有効とのことである。
同社に興味が出た方は、今年の6月の同社株主総会のビデオで大塚代表取締役CEOの経営戦略の説明部分(20:55~)を見ておくとよい。
同社は製造業の中では、DX先進企業でもあり、DX化を日本で実現して利益率の向上につなげ、それをこれから海外拠点にも広げて行くので、今後さらに利益率が向上するはず、というのが筆者の見立てである。
目先の同社株価は、14日終値ベースで25日移動平均線の上方乖離率46.63%まで過熱化しており、押し目が入るのを待って買っていきたい(長期にNISAで持つならONE株でまず1株買ってしまい、そのあとは株価の動きをみながら徐々に増していくというのもあり)