エス・エム・エス(2175)についてのメモ
四季報 ONLINE より同社の特色
【特色】介護・医療業界向け人材紹介サービスで最大手。介護事業者に対し経営支援も。海外へ積極展開【連結事業】キャリア分野68、介護事業者分野14、海外分野15、事業開発分野3【海外】15 <20・3>
「介護・医療業界向け人材紹介サービスで最大手」とあるのだが、海外売上比率が15%ある。国内市場だけではないんだ。というわけで、同社の沿革を見てみる。
海外事業展開がらみのものだけをスクショしてみたが、東南アジア市場で積極的な動きが目立っている。
株探より業績
成長性
非常に二桁増収総益の年度が多い。また、営業・経常減益、赤字は一度もない。続いて収益性。
上場前から連続して営業利益率・ROE二桁をたたき出している。文句なしの高収益会社である。
財務
自己資本は2019.03期に1度へこんだが、直近の年度が最高値というように着実に積みあがっている。自己資本比率は、2016.03期の20.5%を底にしているが決して高いとは言えない。沿革にもあるように、海外の会社を含め積極的なM&Aを行っているからであろう。
Ullet で「対処すべき課題」を読む。
経営方針、経営環境及び経営戦略等
同社は高齢化社会の情報インフラ企業となっていくのが大方針。その領域は情報爆発が起こっていると。
同社の主要な事業は3つあり、キャリア分野、介護事業者分野、海外分野の3つだという。また、ヘルスケアやシニアライフ等の領域で新規事業も多く開発・育成中とのこと。主力事業にかまけていないということが窺える。
主要3事業の課題について。まずはキャリア分野
キャリア分野の中での主力は、介護・医療系職種を対象とした求人情報や人材紹介事業のようだ。その分野では、同社いわく、「パイオニアとして創造し、圧倒的なポジションを確立」とのことだ。また、新規に柔道整復師や保育士向けの人材紹介の立ち上げも行っている。
求人情報や人材紹介を行っている事業会社は数多あるが、それらの中で、同社が得意とする特定の分野に強いのはなぜなのだろうか。それは答えが欲しい疑問としてはある。続いて、介護事業者分野。
「カイポケ」というワンストップサービスを提供し、サブスク売り上げを上げている。介護事業者が顧客で、40以上のサービスをワンストップで提供しているとのこと。ふむ。
なるほど、東南アジアから中東の病院向けに医療従事者の就転職の支援とかをやっているわけか。こういう事業をやっていて、2021.03期が増収増益で追われそうなのはけっこう凄い。ワクチンの普及とともにコロナ禍でも国際的な労働人口の移動は復活していくことが容易に想像できるので、この事業は今期以降回復、伸長していくのかな。
最後に年足。
今年1月に上場来高値4250円をつけた後、調整中である。業績に心配はないので、この辺で自分は拾っておこうと思っている。明日、長期投資の口座でワン株を使って、総額2万円程度の買い注文を出し、スイングトレードの口座では、同社の4/28 の決算発表後の動きを見てエントリーのチャンスを探ることになるだろう。