ベイカレント(6532)についてのメモ(1)
上場来高値を更新中の会社であるが、まだ株価は安いのではないかと思っている。というのは、昨日終値ベースで、同社も入っているサービス業の業種別 PER が 株探によれば同社の PER よりも高いからである。
株探より、当社の PER
昨日終値ベースで40倍。同社はサービス業に属する。株探では東証の業種別指数のチャートや平均PERを見ることができる。サービス業はこうなっている。
昨日終値ベースでサービス業全体の PER は41.5倍である。業績が不振の会社も、そこそこの会社も、奮っている会社もまとめてならして 41.5倍である。では、同社がそこそこの会社かどうかをさらってみよう。
業績 ー 成長性
2018.02期から5期連続して二桁増収、営業利益、経常益、1株利益も3期連続して二桁増が会社予想として示されている。
業績 ー 収益性
上場以来連続して二桁営業利益率、二桁 ROE である。しかもともに30%台と非常に高い。
財務
自己資本は毎年増え、自己資本比率は 30%台から60%台に改善、有利子負債倍率も、1倍近くから、0.23倍にまで減らしている。財務内容は年々よくなっている。成長性、収益性、財務内容とも、全上場企業中でもトップクラスにはいってくる企業である。
事業内容 ー 四季報 ONLINE より。
【特色】日系最大級の総合コンサル会社。デジタル技術を活用した経営戦略の立案と実行支援に強み【単独事業】戦略・ビジネスプロセスコンサルティング35、ITコンサルティング50、システムインテグレーション15 <20・2>
まだ、2021.02 期の有価証券報告書はでていないが、前年度の有報の「対処すべき課題」を Ullet でチェック。
経営の基本方針
「クライアント固有の企業風土・価値観を共有して伴走する真のパートナーとして、戦略策定から企画・実行支援まで総合的に支援して」とある。伴走というとすぐ思い出すのは箱根駅伝のTV中継で見る各大学の伴走車の光景だが、あれも昭和の頃は叱咤激励が主だったのだが、今は、ほんとに選手の走りに寄り添ってそのときどきでアドバイスを送るスタイルに変わってきている。「伴走」という言葉の選び方にそういう意味を感じる。
目標とする経営指標
今2021.02期は中計の最終年度にあたるのか。そうすると、新しい中期経営計画が出るのではないかと思うのだが、同社は決算短信を出したのみで、決算説明会を行っていないようである(前年度も決算発表資料はない。コロナ禍のため決算説明会自体を行っていないのかもしれない)。
新規に中期経営計画を発表するのか、それとも、中期経営計画を作るのをやめたのか、そこについては知りたいところではある。
同社の業績の成長は続いているし、この業績と財務で PER が業種平均以下というのは市場から忘れられていたとしか考えられないので、深押しする場面があればさらに拾って買い増したい会社である。