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40台半ば。ある日、ひとりでスイスの山に登ることにした ~初日は混浴でした~

Day -0.5 はこちら

別にスイスだけじゃないし、山登ってただけでもないんですが、昨年の初夏、たまたま突然2週間休めることになって、「奥さん置いて一人で好きなことしました」というのを振り返る自己満足シリーズです。だって、コロナだし、旅が恋しいからさ。

Day 1

約10日前にフランクフルト便を取ったとき、席の状況は下記の通りでした。

「フルフラットも夢じゃない!」といきまいていましたが、直前で全部、埋まりそうになり、とりあえず足を延ばすために通路側に席をひとつずらして、出発日を待ちました。

いよいよ出発日です。

幸いなことに心優しき同僚たちが送別会(5月31日に出向解除、6月1日から長期休暇でした)を開いてくれ、大変ありがたいことに朝の3時までカラオケ(2021年1月現在、なんてプレシャスな言葉でしょう)に付き合ってくれました。

帰宅4時。
飛行機10時。
起床6時。
出発6時半。

我ながらよく起きました。

前日までにかろうじて荷造りはしていて、いくつか最後に詰めようと思ってたものをトランクに突っ込みます。が、何せ、泥酔の上、睡眠1時間だったため、一眼レフ用の望遠レンズは入れ忘れていましたものの、いちばん重要な充電器は忘れなくてよかった。

(カメラの充電器など、ないとニッチも行かず、また現地調達が難しいものを忘れると旅の全部が台無しになります。数年前、高知市を出発して四万十まで行ったところで充電器を忘れたことに気づき、往復3時間かけてホテルまで取りに戻ったことがあります)

前夜の淡い記憶と、かるくない吐き気をもよおしながらも成田エキスプレスに揺られ、成田まで。

チェックインするとフルフラットの夢(予約時は4席並びで空いてた)はもろくも崩れ、それどころか隣の席までびっしり。落胆しながら例のラウンジでカレーとシャンパンと日本酒を飲み、まずはフランクフルトに向けて機上の人となります。

私のフルフラットの夢を打ち砕いたのはゲルマン系と思しき愛嬌の良い女性。最初は「お前のせいで!」と、身勝手な憤りを彼女に向けていたのですが、しかしほがらかな非常に感じの良い方で徐々に癒やしすら感じてきます。

しばらく乗っていなかった国際線。見た目こそ機内食然としているもののとても美味しい機内食を食べながら、徐々に抜けてきたアルコールとともに旅への期待感が増していきます。

さらにおやつ?はモスバーガー。まさか機上で愛するモスバーガー(モスバーガーが好きすぎて、学生時代のあだ名はモス)を食べられる幸せにまたテンションがあがります。

ひとしきりテンションを上げているうちに、フランクフルトに到着。初日の目的地は温泉リゾート?保養地として名高いヴィースバーデンで、そこまでは地下鉄で向かいます。この券売機がわかりにくいのですが、日本の電車と違って買い方がわからないからといって切符無しで電車に乗ってしまうと高額の罰金が取られると聞いており、10分くらいトライアンドエラーしながら「それらしい」切符を買って電車に乗り込みます。

電車は乗り込んでしまえば、とてもきれいでWifi完備。印象的だったのは自転車を積み込むスペースが潤沢にあることで、折りたたむこともなく乗っている方たちがたくさんいらっしゃいました。

そして、ヴィースバーデン到着。いわゆるターミナル駅で「ヨーロッパに来た」という気持ちが高まります。

トランクをずるずると引きながら駅を出て、ほどよい所で駅の全景を写真に収めます。

ホテルにチェックインし、荷物を置くやいなや温泉に向かいます。今回、初日をヴィースバーデンにしたのは温泉に入りたかったから。渡航前日は送別会で、おそらく寝られれないであろうことが予測されていたため、まずは温泉でリフレッシュしようという魂胆でした。

19世紀頃の意匠かと感じさせる外観のカイザーヴィルヘルムテルメは、中にはいるとまたローマ時代を思わせるモザイクに彩られるホールがあり、また浴場もモザイクタイルで彩られた素敵な空間です。

写真は撮れませんが浴場ゾーンの中央には冷水のプールがあり、その周囲にはいくつものサウナ。サウナではしばしばロウリュー(サウナの中で係の人がタオルを回し、サウナ内の暖気を循環してくれる)をしてくれたりします。奥の方にはいわゆる大浴場のようなスペースもあり、そこはちょうどよい温めの湯加減で、ゆったりと疲れを癒やすことができます。

ただ、この温泉は一つ注意すべきことがあって、それは混浴ということ。それも水着などはなく全裸での混浴になりますのでお気をつけいただければと思います。

期待はずれな混浴を終え、街の中心部に出るとその日はお祭りをやっていました。

いやに大きなドイツ標準の生ビールを飲みながら、ブラブラと。

ステージもあって、みなさん楽しそうにしてらっしゃいます。結局なんのお祭りなのかはわかりませんでしたが、大人のお楽しみといった感じの落ち着いたお祭りでした。

ヴィースバーデンは昔からの温泉リゾート/保養地ということで街も結構栄えています。デパートや高級ブランドの路面店やら。そして、大きな教会も。歩いていて楽しい街です。

そして、初日の夕飯はケバブにビール。

つづく。

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旅する総務課長(Maasoo)
しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。