2024年3月21日の雑感ー3月のFOMCは5会合連続の金利据え置き。米国株は買い!?ー
前提として
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月19-20日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25~5.50%に据え置くことを決定しました。全会一致の決定となり、金利の据え置きは5会合連続となります。
FOMC後に公表した金利見通しによると、2024年の利下げについて0.25ポイントを3回という従来予想を据え置き、昨年12月時点と同様の見通しが示唆されました。一方で、25年の見通しについては、最近見られるインフレの上振れを踏まえ、利下げ回数は3回と、昨年12月時点での4回から減少しました。
FRBが重視するインフレ指標である個人消費支出(PCE)価格指数の見通しは、2024年末で2.4%、コアPCE価格指数の見通しは2.6%ですが、昨年12月時点の見通しでは両指数とも2.4%でした。
経済成長率(国内総生産:GDP)見通しは、2024年が2.1%と、昨年12月時点の1.4%から上方修正しました。2025年が2.0%と、前回見通しの1.8%から上方修正しました。
注目点
各報道や、アナリストによって見方は異なりますが、私自身は予想していたよりもハト寄りの内容だったと感じました。例えば、2024年に入手しているインフレ統計のいくつかで、予想を上回るインフレの粘着性が確認できていました。
これに対し、パウエル議長は「インフレは時折、一様でない道を進みつつも2%に向けて徐々に鈍化していく」と、ディスインフレの進行に一定の自信をみせました。一方、利下げ時期については、今後入手される一段のデータ次第としという考えを再度示すなど、慎重に進める意向を示唆しています。
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