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クラウド×AI=最強!?成長は減速するも、堅実な顧客拡大が魅力の企業

今回注目する銘柄は、本シリーズとしては2回目のピックアップとなります。
彼らを前回ピックアップしたのは、1年前の2023年2月のことでした。以下に前回の内容の一部を再掲します。

『私は、今回ピックアップする注目銘柄の保有比率を最近高めました。なぜならば、高インフレ環境において多くの企業が設備投資を縮小させるなかでも、同社が強い成長速度を維持しているからです。
直近3か月の売上成長は83→74→61%と、確かに勢いは減速しています。とはいえ、同社は「年間成長率」でみて、たったの1度も50%以下に沈んだことはありません。さらに、決算発表において上場以来たったの1度もアナリストの予想を裏切ったこともありません』

前回記事にした2023年2月から2024年2月現在までに、彼らの株価は約60%上昇しました。この間はインフレが大幅に低下するなかでも、企業による設備投資は減少傾向にありました。実際、同社の直近3四半期の売上成長は25→25→26%と、前年同期比で比較すると減少傾向にあります。したがって、1年前に実現していたような毎期50%以上の強い成長の実現は叶いませんでした。

一方で、最新の決算からは、同社が顧客の拡大を順調に進めていることが確認できました。今後の経済環境は、インフレ低下が継続することが予想されています。さらに、米経済は景気後退を回避し、経済成長が継続する可能性まで示唆されています。したがって、企業が再び積極的な設備投資に舵を切った際には、弱気相場中に拡大した顧客数によって、より長期にわたって継続した売上増が期待できるのではないかと考えています。

同じ銘柄を複数回ピックアップすることは恐縮ですが、最新決算からみえる同社の強み、将来性について、改めて注目してみたいと思います。
私は、ストロングホールドするのに相応しい内容の決算だと感じました。


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