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2023年12月11日の雑感ー予想を上回る雇用統計。金利高を誘発するか?ー
前提として
米労働省が発表した11月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は前月比19万9000人増と、予想の18万人増を上回りました。失業率は3.7%と、予想の3.9%を上回りました。前月の3.9%から下落しました。これらは全米自動車労組(UAW)のスト終結に伴い製造業分野の雇用が上向いたことが主に寄与したものと考えられます。
注目点
インフレ要因として注視している平均時給は前月比0.4%増と、前月の0.2%増から加速しました。これは次の点で重要な数値となります。
まず、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視しているコアPCE指数等のインフレ統計では、足元でディスインフレの継続・進行が確認できています。したがって、この度の平均時給の加速上昇はディスインフレ進行下で発生したという事です。この事実から下記のように推測できます。
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