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『集落』という『家』の中で、僕らは『部屋』に暮らしている。中山間地域における、暮らすこと。

天候 雪
今歌「Asleep Among Endives (アンディーヴと眠って)」Ichiko Aoba


やっほー!!!おはよー!!!
鳥取県の「地域おこし協力隊」の「声」を覗けるマガジン『Birdwatching』がスタート。その中では、「暮らし」や「しごと」について、県内各地にいるメンバーが発信していきます。


マガジンでは、「 #鳥取バードウォッチングマガジン 」とハッシュタグをつけた内容がまとまっていきます。ざっくらばらんに投稿していくのですが、本日は「暮らし」についてシェアしてみます。


ちなみに、鳥取県の中でも、中心市街地なのか中山間地域なのかで暮らし方が大きく異なります。今回は、中山間地域である鳥取県大山町の「暮らし」の一コマをお届け。そして「暮らし」の中でも、実はなかなか表には見えてきにくい『集落』のことについてお話し。移住を考えてる人には、少し参考になるかも。「暮らす」だけではない「暮らす」について。




■集落の役目は、「暮らししごと」。


現在鳥取県にやってきて9年目。引っ越しを何度か繰り返し、今現在の集落に辿り着き、暮らし始めて4年目になる。集落には、各エリア決まった役目が存在します。


ちなみに、集落の中で使う「役目」は、一般的なところで使う意味とは異なります。


集落で「役目(やくめ)」というと、自分の暮らす集落での草刈りなどの地域の仕事のことをさします。

「今度の日曜日は役目がある。」とか、「今月は役目が多か。」というのは、住んでいる地区でのなんらかの活動がある。という意味。役目の内容は様々。海岸清掃だったり、農道の草払いだったり、側溝の掃除だったり。

役目は大抵、お勤めに出ている人が休みの週末に設定されます。一家からひとり、出来るかぎり調整して参加します。役目は、ひとりではなかなかはかどらない仕事をみんなで協力して行う「暮らししごと」のひとつです。

引用元「おぢか島旅



上記は昨年の役目・行事スケジュール。なかでも草木の繁る時期は役目が多い月。特に農村集落は、役目が格段に多くなります。マイ集落では、平均すると一カ月に一回くらいの頻度。この役目には、世帯の中から一人出ればOK。草刈りなど、力仕事系が多く、8(男性):2(女性)位の割合で、男性の参加が多い印象です。


ちなみに年末年始に、役目・行事があるのも注目。最初は「まじかい!」と驚いたものの、暮らしのインフラを、集落に暮らすみんなで作る「暮らししごと」が役目なので、そりゃ優先順位は高くなるよねと。ちなみに役目は参加が前提ですが、仕事などで参加が難しい場合は欠席もOK。その代わり、マイ集落の場合は、一回につき3,000円を部落費として納める必要があります。


■集落行事、「決算常会」へ参加。


12月17日(日)にマイ集落の決算常会に参加してきました。この決算常会の目的は二つ。一つは、集落の中での「かかり」を決定すること。二つ目は、集落の収支と支出等の財政状況を共有、年間で支払う集落費用等を決定・集金することである。


順番に説明していこう。一つ目について。実は集落の中には、色んなかかりが存在する。例えば、一年間集落全体の運営をする区長、集落を細かく分けて、エリアを取りまとめる班長、交通安全委員、まちづくり委員、福祉推進委員etc….。小中学校であったような委員会をイメージしてもらえれば近いかもしれません。


この係りを話し合いをしながら決めていきます。多くの係りは、順番が決まっており、一年、または二年ごとに持ち回りでする仕組みになっています。もちろん立候補もありなのですが、立候補する人はまれです。


二つ目について。各かかりから、それぞれ収入と支出の共有が実施されます。もちろん特に収益になることは実施していないので、基本的には支出が大きくなります。その支出を賄えるように、各世帯が支払う年間の集落費用が決まります。


我が集落は、年間13,000円。毎年変動はありませんが、集落ごとに集落費用は異なります。集落内に神社があるところなどは、集落費用が高くなる傾向にあります。役目に不参加の場合は一回ごとに3,000円の支払いが発生します。その金額をまとめて、決算常会で支払いをします。


■中山間地域における『家』は、集落における『部屋』。


こうした目線で見ていくと、中山間地域における”家”は、もはや単独では成立しえないことが分かると思います。コミュニケーションが前提で成り立つ集落。つまり集落を『家』と例えると、もはや中山間地域における”家”は、『家(集落)』の中にある『部屋』なのだと思います。


『部屋』を開けると『家』の中のメンバーとはコミュニケーションをとらざるを得ないですよね。それと一緒で『集落』という『家』の中で、僕らは『部屋』に暮らしている。それが中山間地域における「暮らす」こと。


だからこそ、そんなコミュニケーションを楽しめるスタンスが大切。ただ、そんな中でも、『家(集落)』側も、『部屋』のメンバーが暮らしやすく雰囲気をつくることが大切だなと感じています。


もともとある『家(集落)』のルールを変える必要はないと思いますが、これから先の自分たちの『暮らし』を考えた時に、どちらも歩み寄りながら、進んでいけるといちばん良いよね。ちなみに集落役目に参戦してるメンバーでは、僕が最年少なので、そのあたりのバランス係りを担っていければと。


人口が少なくなっている中山間地域の『暮らし』のリアルいかがでしたでしょうか。移住を考えてる人は、空き家も見るのも大事だけど、その『部屋(空き家)』が属してる『家(集落)』を見ることも、同じくらい、もしかしたらそれ以上に大事だということが伝わればよいな。


それでは、今日はこのへんで。今日も一日張り切っていきましょう~!!!


■紹介したいもの


■大山町空き家バンク
大山に移住したい。そんな人は、大山町の空き家物件所有者を紹介します。空き家バンク、ぜひ登録してみね。


■フォトマトペ
「フォト」と「オノマトペ」を使って遊ぶ、なんだか楽しい新感覚ボードゲーム「フォトマトペ」。マイ集落のフォトカードも出てきます。暮らしも感じれるゲーム。


■トマシバ

集落役目一度お休みした時はトマシバのおしごとあったから。鳥取県大山の麓。標高300m、日本海が一望できる広大な芝畑をひとりじめできます。一日一組限定のグランピング。野外映画にテントこたつに焚き火もあるよ。※現在2024年4月1日~6月2日まで予約受付中。







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