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ちゃんと伝えること
先日、ある人と会って相談ごとをしていた。
そこでの会話で、私の自己認識がぐぐっと上がったので記録しておこうと思う。
「背景などはどうでもいい。あなたが何を求めているか、お話しから見えてこない」
(ちっ)こんなことを言われた(いや、ご指摘いただいた)のだが、
これ、結構私のコミュニケーションの課題だと思い、核心をついた指摘に驚いた。
帰宅してから、よく考えた。
なぜ私は何をしてもらいたいのかを言えないのか。
何がそうさせているのだろうか。
いろいろ考えた結果、私の主張を明確に他者に伝えることの恐れや不安があるのではないか、という仮説が生まれた。
これ、結構自分でも驚いたのだ。
ふだんから主張はある程度できていると思っていた。
でも、肝心な内容はずばりと言わなかったり、本当は強く主張すべきところはスローカーブや変化球のコミュニケーションをとっているのかもしれない。
思いあたるところがあり、深堀りしてみたくなった。
私は5年ほど、誰にも聴いてもらうつもりのないラジオ配信をしている。まあさの振り返りラジオという番組だ。
そこでは私の言語化を習慣化して、自分の言葉で話すことをトレーニングしている。
5年間やってきているので1200回以上配信しているのだけど、おかげで思考や感情を言葉にすることは慣れてきた。ロジカルに、ある程度はわかりやすく伝える成功体験を細かく積むことができて、まぁまぁの自信も生まれた。
しかし、ちゃんと目の前の相手に伝えることや、相手に伝わるような言葉の行き先については、実はあまり意識していなかったことに気づく(今さらだけど)
独り言のように内省した言葉では、当然相手には伝わりきらないわけで、相手に考えや感情、主張を伝え、相手に対して行動変容を促す場合なら、それはさまざまな試行錯誤が必要だろう。
そこまでに至る経験が、直近は少なかったかもしれない。