身体遣い<言葉遣い
人の所作や動き方を観察していると、もったいないなぁと思うことがよくある。
先日、とある特急電車に乗っている女性スタッフ(案内をする職業の人)を見て思ったことがある。
素敵な制服を身にまとい、お化粧もしっかりして外見は華やかな印象。
某鉄道会社の女性案内スタッフがお客さんと話すときは、接客の言葉遣いで接している。
しかし、お客さんとの別れ際
そのお辞儀を見たときに、私はずっこけた!
女性スタッフの見た目と言葉遣いに、
ギャップのあるお辞儀をしていたのだ。
「キャラ」と動き方にギャップがある
そのお辞儀を見たときの私が感じた違和感は
見た目はスマート、
言葉もスマート、
それなのに、動き方が全くスマートではなかった。
見た目から想像できる動き方とは、全く違うものだったのでがっかりしてしまったのだ。
ちなみに、私が想像していた動きのイメージはこんな感じ。
高級ホテルのスタッフや、美人コンパニオンが行うような、
気品のある、ゆったりとした落ち着いた動き方。
そうした動きが、その女性スタッフの職業に求められていたかは、さておき。
この違和感は、若者の言葉遣いに違和感を持つのと同じように
「身体遣い」ももっと学んでほしい! と思う事件だった。
女性スタッフの動きの印象は、
女子中学生の若い女の子が、近所のおばちゃんに軽く挨拶をした程度に見えたのだ。(あくまでも私個人の印象です。)
その動き方に責任を持っていない
私たちが使っている言葉は、幼少期からの学習環境のおかげで、日頃から「言葉遣い」を気にしている。ビジネスパーソンなら、なおさら。
言葉遣いを気にするときは、相手への配慮や気遣いが前提であることが多い。
その気遣いは「動き方」でも表現されるべき、というのが私の考えだ。
動き方に鈍感になっていたり、
その動きが人にどのような印象を与えるか想像できなかったり、
自身で動き方をコントロールできていない、という課題が見えてくる。
日頃の意識と習慣が、はっきりと出てしまうのが「身体遣い」だ。
何気なく動いてしまった、その身体の使い方は予想以上に相手に何かを伝えている。
本人が思っている以上に、相手は何かを感じてしまう。
身体遣いの印象は、わざわざ言語化されることは少ないけれど、その人の印象を大きく左右しているから、気を付けておきたい。
でも。でもね。わかっちゃいるけど、
猫背がやめられなかったり、
つい普段の姿勢や、立ち姿、動きのクセが出てしまうもの。
身体はすぐに変わらないのだから身体は面白い。