【NZ生活】10/18NZ初開催のハンドドリップコーヒー大会で1位を取ったはなし
みなさん、お久しぶりです。
ここ約2週間バタバタの毎日で更新を怠っていました。。。
記憶が新しいうちに詳細をここに残したいとおもったので、今回コーヒー大会について書いていきます。良ければ読んでいってください!
どういう大会だったか
"V60"というドリッパー縛りの大会
コーヒーラバー間ではおなじみ、HARIO株式会社さまの定番ドリッパー"V60"というコーヒー抽出器具を絶対使用しなければならない大会でした。私が日本で働いていた時大変お世話になったドリッパーですね 笑。
ルールはシンプル。
大会の主催であるALLPRESS COFFEEの大会豆が当日配られ、プレイヤーはその豆を使用し10分以内でどれだけ美味しく抽出できるかを競う大会です。
その他の縛りはなく、水持ち込み可・グラインダー持ち込み可・ケトル持ち込み可・ペーパーフィルター縛りなし・WDT・微粉調整器具なども使用可能でした。ただパラゴンやドリッパー立ては使用禁止でした。(気になったワードがあれば検索してみてください)ドリッパーも純正品V60だったら何でもよかったので、スイッチ・セラミック・プラスチックなどはありでした。
正直水とグラインダー持ち込み可はありがたかったです。
コーヒーラバーは知っていると思いますが、コーヒーの味はグラインドサイズと水で大きくコーヒーの味が左右されます。なのでコーヒー屋は浄水器にお金をかけている場所が多いです。
大会に出るにあたって
申し込み - 準備
申し込みはいたって簡単でオンラインで申し込みが完了しました。
準備期間は申し込んでから約1カ月、コーヒーの抽出検証を毎日繰り返しました。検証回数は約50回強?ですかね?あまり記憶にありませんがそれくらいはやったと思います 笑。
では、検証ではどんなことをやったか。
通常検証する際同時抽出をするのですが、ドリッパー・スケールともにひとつずつしかないので、1回ずつ抽出してはメモを取っていました。
メモしていた内容は、[レシピ][どんな味がするのか][いい点・悪い点][変更点]です。レシピを変更する際は1抽出1変更していました。
一気に2つ以上変更しない理由は、もし抽出がよくなかった場合どの部分が良くなかったか分からなくなるからです。
とりあえず色んな種類のコーヒー豆も試しました。
あと、ひとりだけだとやはり飲むのに疲れてくるし味が分からなくなってくるので彼氏と友達にも協力してもらいました 笑。
1番悩んだのが水です。正直、恩師に出会っていなかったらこんな美味しい水は手に入っていなかったと思います。スーパーの水も何種類か試しましたが、2番目に美味しかった水が意外にも自分たちの使用しているシャワー水でした 笑。最悪それでもいいかなあと思っていました 笑。
使用した器具たちと水
ドリッパーはスイッチとプラスチック01を日本から持ってきてたので、01を使用。グラインダーはコマンダンテC40。ケトルはコーヒー友達から借りたFellow。ペーパーフィルターはCAFECのアバカプラス。スケールはタイムモア。水はコーヒー恩師の家の水。そしてWDTを使用。こんな感じです。
大会当日
まさかのアクシデント
大会にエントリーできていなかったというアクシデントに苛まれました。。大会当日になっても詳細メールこなし、これが海外なのかな~と思っていたらシステムの何らかの不具合で、違うチケットを購入していたという痛恨のミスをしていました。。私以外にもこういったプレイヤーがいてホームページのつくりどうなってるんだとは思いましたが 笑。
ちゃんとエントリーできていたプレイヤーは事前に大会豆を郵送してもらっていたみたいです。(全然手厚かった)
ここで諦めたくなかったので、運営にお願いして試合開始直前までプレイヤーがこなかったら参加していいよと言われ、運よく1人現れなかったので参加できることになりました。
こういったアクシデントもあるんだなあと痛感したので、少しでも疑問を持ったら問い合わせるか、要確認することは大事だなあと学びました。
大会の雰囲気
日本で【大会】というと結構シリアスな感じでみなさん真剣な顔をして話しにくいみたいな雰囲気がありますが、NZは結構フランクな感じです。DJがいたり、フリードリンク・フードが絶対あります 笑。もっと和気あいあいとしていて、大会よりお祭りやイベント的な感覚ですね 笑。
ジャッジもそこらへんにいたり、NZはコミュニティが狭いので顔見知りの方がいたり、緊張しましたが、それと同じくらい楽しめたので会場の雰囲気のお陰なのかなあと少し感じたりしました。
大会当日のルール・試合準備
当日は32人プレイヤーがいたのでトーナメント戦で4ランドありました。
1ラウンド目は4チームに4人に振り分けられ試合スタート。
4分間コーヒー豆準備、5分間ブリューイングタイム、片付けだった記憶があります。(すいません、緊張しすぎてルールが曖昧です)
なんと私が最初に振り分けられたチームはNZコーヒー業界で活躍している人たちと同じグループでした。恐縮です、と思いながらここで次のラウンドに進んだら嬉しいなあ~と意外にも内心は闘争心メラメラでした 笑。
ほんとに一緒に戦えたのは嬉しかったです。
舞台に立つ前に行ったことは、欠点豆のピックです。
簡単にいうと、生焼け豆・焼き過ぎ豆・虫食い豆を取り除く作業です。
これらを取り除くだけでコーヒーの味は格段と違うものになります。
コーヒー友達に協力してもらい、約250gの豆をピックしました。
なので優勝につながったのは、友達のお陰でもあります。
そのあと、試し挽きをしグラインドサイズを確認。そんな感じです。
コーヒーレシピ
1・2ラウンド
豆16.0g : 水240g、コーヒーレシオ1:15、出来上がり180g
湯温度:88℃ → 85℃、コマンダンテ34クリック、フィルターリンスなし
ドリッパーにコーヒー豆を入れた後WDT使用
① 00:00 - 00:40 40g
② 00:40 - 01:25 110g
③ 01:25 - 02:10 90g ※85℃ お湯落ち切り
3ラウンド
豆18.0g : 水270g、コーヒーレシオ1:15、出来上がり200g
湯温度:89℃ → 83℃、コマンダンテ34クリック、フィルターリンスなし
ドリッパーにコーヒー豆を入れた後WDT使用
① 00:00 - 00:40 40g
② 00:40 - 01:35 140g
③ 01:35 - 02:30 90g ※83℃ お湯落ち切り
ファイナルラウンド
豆18.0g : 水270g、コーヒーレシオ1:15、出来上がり210g
湯温度:89℃ → 83℃、コマンダンテ35クリック、フィルターリンスなし
ドリッパーにコーヒー豆を入れた後WDT使用
① 00:00 - 00:40 40g
② 00:40 - 01:35 140g
③ 01:30 - 02:25 90g ※83℃ お湯落ち切り
レシピを考える上で重要視したのは酸の出し方です。どうしても酸が出にくい傾向があり(前々からそう)どうしたら出せるかを考えました。
抽出イメージとしては②の時点でコーヒー成分を出し切り、③で濃度調整みたいな感じです。なので②の時はお湯をジャバジャバ注ぐ感じで③はリブ付近に引っ付いている豆を落とすため1周したらセンタープアでフィニッシュです。3とファイナルで豆量を増やしたのは、もっとアフターテイストの重さを増やしたかったので豆量を増やしました。3ラウンドで豆の詰まりがきになったのでファイナルでは1クリック粗くしました。そんな感じです!笑
大会を通じての収穫
外国人と日本人のテイストの違い
ざっくり言うと、日本人は比較的ビターよりのカップコメントの表現が豊富で、外国人は比較的酸や甘みよりのカップコメントの表現が豊富だと思いました。日本人はお茶を飲む文化があるので、少し苦いな~やビターだな~て思ってもそれをお茶やだしに例えることができるけど、外国人はそのレパートリーが少ないので、ビター感が強いとマイナスな印象にされることが多いです。逆に外国人はフルーツや野菜の知識が豊富なので、酸や甘さがダイレクトに伝わるとプラスな印象になることが多いです。
まあ、こんなこと言っても結局はバランスがいいカップが1番ですが…笑
なので、私が好きなカップと外国人が好きなカップは全く違います 笑。
やはり育ってきた環境・文化が関係して面白いなあ~と思いました。
これをきっかけに色んなフルーツ・野菜を食べていきたいと思いました 笑。
色んなレシピで試してみる大事さ
普段自分でコーヒーを抽出するとなると、決まったようなレシピで抽出しがちになるので、こういった大会を通じて様々なレシピを考えたり、動画を見たり、コーヒー友達にアドバイスをもらってそこからレシピを組んだり、もっとオープンマインドになるのって大事だと感じました。
そして抽出方法なんて無限にあるなと思いました 笑。それを改めて知れたのは自分にとっていい経験であり、学びにつながったと感じます。
レシピは正直ギリギリまで、微妙で何回か考えるの嫌になった瞬間もあったけど、やはり追求する面白さのほうが勝った気がします。
さいごに
関わってくださったみなさんに感謝
NZワーホリの目標のひとつでもあった「コーヒーの大会に挑戦する」を達成して、更にいい結果も残すことができて嬉しく思っています。(運をすべて使い果たしたような気がしますが…笑)
前職の仲間たちと切磋琢磨して働いてきた甲斐とコーヒーに課金してきた甲斐が少し報われた気がしています 笑。
大会に臨むにあたって、たくさんの方が手を貸してくださったので、ひとりでは成し遂げられなかった結果だと思っています。NZに来たばっかの新参者に疑問も抱くことなく、手を差し伸べてくださり本当に感謝しています。
来年も何か大会に挑戦する予定なのでいい報告ができるようこれからも探求心を忘れず、コーヒーを飲んでいきます!
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。