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写真の扉_photo

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映画の路地を歩いていると、思わぬ所で写真に遭遇することがあります。 それは、ミシンと蝙蝠傘の不意の出逢いのように美しいのです。
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2020年11月の記事一覧

【写真】 《サンプリング、レイヤー》によるモアレ

 京都の観光用の粗い地図(わたしが居住する碁盤の目の単純な地図)をパソコンにとり込み数センチ部分をサンプリング。  それをさまざまな解像度に変換しレイヤーとして幾層にも重ねる。 するとレイアー映像が干渉し合いモアレのような映像が浮かび上がる。 元の映像にはない、ズレによる新しいイメージの浮上。  スティーヴ・ライヒのミニマルミュージック、2台のピアノのための『ピアノ・フェーズ Piano Phase』(1967)(*参照)からインスピレーションを受けて制作。  このシリーズ

【写真】 写真《Mt.Elizavest》シリーズ

港に積み上げられた土木・建築資材としての砂山。それを「山のジオラマ」と仮構して撮影。数時間後には形を変える架空の山 Mt.Elizavest。スケール感、距離感、遠近の知覚が揺らぎます。 Mt.Elizavestは、 秀峰〈Everest〉+女性名〈Elizabeth〉 二語からなる造語です。 カメラ:1960年代製造のローライフレックス フィルム:Kodak Plus-X Pan(PXP)120 なお、現在、写真制作は行っておらず、映画批評を書いている。