【エッセイ】 岡田利規『部屋に流れる時間の旅』テクストとして読む
『部屋に流れる時間の旅』(新潮2016.4月号に掲載)はKYOTO EXPERIMENT 2016で上演された岡田利規の戯曲。
友人に紹介されて読むことにした。
舞台を観たくもあったのだが、台南にいた時期と重なり、観ることができなかった。
KYOTO EXPERIMENTのウェブには次のように紹介されている。
「前作の『地面と床』では、日本独自に洗練を遂げてきた能楽をも参照しながら、生者と幽霊が行き交う世界が構築されたが、今回はさらに踏み入って、〝死者に対する生者の羨望〟が